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「アサガオが早朝に可憐な花を咲かすために、敢えて必要なものは、夜の闇と冷たさである」と
訴えた私の民主党代表選での演説に触れながら、彼は語ります。
被災者や失業者や病気の方々をはじめ、演説を聞いた多くの日本人が、自らの身の上に
降りかかった辛苦を「夜の闇と冷たさ」になぞらえて、必ず来る朝を思い、「苦労の分だけきっと
自分も美しいアサガオを咲かせるはずだと思ったはずだ」と。
そして、病床で私の演説を聞き、ベッドで涙にくれながらも、再起への想いを募らせた心情を
述べたあと、「忘れないでほしい」と呼び掛けるのです。原文を引用します。
―――― "明るいところからどんなに目を凝らして見ても、夜の闇は見通せません。
逆に暗闇からは明るいところが明々と見えるんです。"
"永田町の中からは決して地方の一隅は見えないはずです。朝日を待つのはもちろん復興を
期す被災地だけではありません。日本全国いたるところで夜の闇に忍ぶ国民の現場があり、
そこへ足を運んでいただきたいと思います。"
"逆境を跳ね除け、日本の夜明けを照らし、可憐なアサガオの花をいっぱいに咲かすどじょうの
活躍に期待しています。" ――――
夜、これを読みながら、私は、しばし、目頭が熱くなるのを抑えることはできませんでした。
復興にかける東北の若者たちの力強いメッセージ。障害に負けず、若き詩人が多くの人に
届け続ける、温もり溢れる言葉。病と最後まで闘い、志半ばで倒れた若き政治家の無念さと
残された者へのエール。
それぞれの思いを、私なりに、しっかりと受け止めさせていただきました。こうした思いを形にして
いくことは、今を生きる政治家の責務です。この国の未来を慮る政治を具体化していかなければ
なりません。
平成24年2月20日 内閣総理大臣 野田佳彦
もっかいつづく