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建設会社会長刺される 福岡市南区
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２６日午前９時ごろ、福岡市南区大橋２丁目の通所介護施設の駐車場で、建設会社「松本組」（福岡市東区）
会長の男性（８０）＝福岡市城南区＝が、男に右太ももを刺された。福岡南署によると、救急車で市内の病院に
搬送されたが、会長は軽傷とみられるという。刺した男は黒色のバイクで逃走しており、同署は傷害容疑で捜査している。
同署によると、会長は妻を施設内に送り届け、待たせていた乗用車の後部座席に乗り込もうとして、
いきなり男に背後から刃物で１回刺された。男は３０～４０代で身長約１６０～１７５センチ、紺色の
作業服姿でヘルメットをかぶっていた。現場から刃物は見つかっていないという。
会長は別の建設会社役員の長男と２世帯住宅に居住。今月１３日には、長男の住居部分で、刃物を
持った男が長男の妻に現金を要求する強盗未遂事件があった。同署は今回の事件との関連を調べている。
事件があった介護施設の近くに勤める４０代女性は「足を刺されたと、施設の人が騒いでいた。
刺された男性が車椅子に座り、足に毛布を掛けて救急車を待っていた」と話した。
近くに住む３０代女性は「この付近は人通りが多く、事件があるとは思わなかった。近くの幼稚園に通う娘も、
極力外出させないようにしたい」と話した。
現場は西鉄大橋駅の東約４００メートルで、交通量の多い市道沿い。同署は周辺の防犯カメラ映像を
分析するなどして捜査する方針。
松本組の総務部長は「今回の事件は、１３日の事件と関係がある可能性はあるが、心当たりがない。
会社に嫌がらせや脅迫は来ていない。幹部会でも注意喚起していた」と話した。妻を施設に送り届けることは
一部の社員しか知らなかったという。
松本組は福岡県内を代表する建設会社の一つで、１９１６年創業。民主党の松本龍衆院議員の弟、
松本優三氏が社長を務める。