12/01/25 05:38:06.31 nR94ib2Y
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公明党から言われたから取りまとめを急ぐ、と言うのも随分とオカシな話です。
そもそもは、国民年金未納問題から端を発し、「百年安心とか言いながら、こんなデタラメな
制度じゃ誰も保険料を払わなくなる。年金制度は破綻だ」「だったら賦課方式を廃し、最低保障
年金として消費税で賄ったらいい」とマニフェストに書いて政権を獲ったのが民主党のはずです。
「マニフェストは国民との契約である」、毛沢東語録を懐にした紅衛兵のごとく、「年金王子」こと
長妻昭氏は厚生労働大臣に就任した際、ルーピー氏の顔が表紙に大きく印刷されたあの
マニフェストを全職員に携行せよ、と命じたわけです。
自民党を下野に追い込んだ「年金王子」ですから、民主党の一丁目一番地であるはずの
「年金一元化」は何をおいても真っ先に実現するのだと、誰もが思っていたでしょう。
ところが、民主党政権になってからすでに2年半近く、彼らは一体何をやっていたのか。
なるほど「年金王子」も大臣としては無能と断じられ、政権中枢から外されましたが、しかし
この政策は不変のはずです。
拙ブログの読者賢兄はすでにご存知のように、民主党のいう「年金一元化」は制度的に相当問題が
あります。個人が払う保険料だけの国民年金と、国民年金の基礎年金と二階建て部分を
労使双方で負担している厚生年金や共済年金とは制度のフィロソフィーが違うのです。
これは、個人事業主と会社員・公務員という働き方や人生設計の違いでもあり、そうした差異を
「一元化」する必要なんてないし、個人事業主にしてみれば「余計なお世話」なんですね。
民主党は、共産主義なのかそれとも年金制度をよく理解してなかったかのどちらかであり、
最初から出来ないことを約束して選挙に勝ったということです。
従って、政権に就いてみればなるほど年金一元化なんて不可能だと分かったわけで、
だからこそ今日まで放置しておいたということでしょう。
彼らのいう「年金一元化」をやろうと思えば、消費税は更に10%上乗せする、つまり25%まで
増税する必要があると言われており、10%で「ネバー、ネバー、ネバー、ギブアップ」とか言ってる
ようだと、あとどれぐらい「ネバー」を重ねなくっちゃならないのか、というお話ですよ。
こういうのは、いくら民主党だからと言っても不正直過ぎると思いますし、言葉遊びやアリバイ
工作的な政治は何一つ生み出さないのです。
真っ当になるなら今しかない、できません、騙していました、お手上げです、これが政治家として
最後の良心だと思うのですけどね。