12/01/09 11:16:55.55 Zojld564
“ ラムズフェルト米国防長官が、「北朝鮮の独裁体制を支えているのは中国と日本のカネだ」と断言し、日本政府関係者の不興を買ったのは、四月十七日、国防総省で職員を前にして行った演説でのことだった。
(略)
「『北』を支える日本のカネ」発言は、米政府内の対日観のある側面を反映している。
(略)
米政府は水面下で、対応策を講じるよう日本政府に求めている。米国は、日本政府が、朝鮮総連の捜査や偽造紙幣の摘発、麻薬取り締まりの強化などに努め、資金の流れが相当絞られたと一定の評価はしている。
その一方、北朝鮮の麻薬と日本の暴力団の関係についての疑念はなかなか払しょくされない。米側はそこには説明しがたい日本社会の「闇」が横たわっているとも感じている。
昨年九月の日本の民主党の代表選挙で、野田佳彦候補が、「日本の闇と戦う覚悟がなければいけない」と発言した。当時、野田氏の後見役を自任していたベテラン議員は発言の真意を
「『裏社会』や『裏経済』をタブー視せず、日本社会の透明性を高めるという決意だ」と解説していた。
例えば、日本経済の重荷になっている不良債権の解消が進まない一つの理由として、債務者に暴力団など御しがたい相手が多いからだという話がある。かつては地上げに暴力団を使っていた企業もあった。
「裏」が何を指すかは明確ではないが、暴力団の存在一つとっても、日本社会のくびきのように、社会の透明性を損ねている。それを許してきたのは日本社会全体の問題だ。「裏」や「闇」で、
北朝鮮と日本の暴力団が結びつき、麻薬取引を通じて核兵器をもてあそぶ北朝鮮に資金が流れていたとするなら、国際社会全体が懸念するのは当然だ。
「『北』を支える日本のカネ」発言は、そうした問題にまで踏み込んだものだとの見方がある。だとすれば、それは外交政策や現行法の強化というレベルの話にとどまらない。日本社会の深部に
潜む北朝鮮の影をどう払しょくするかという問題と受け止めるべきなのかも知れない。
(ワシントン 伊藤 俊行)”
読売新聞2003(平成15)・5・11 「政治を読む」 「北」への資金流出 ぬぐえるか日本社会の「闇」
野田って、昔はこんなこと言ってたんだな。