10/09/28 08:28:29 31CEwDdQ
中国との領有権問題を抱える東南アジア諸国にとっても日本の対応には失望したであろう。
日本は法治国家としての矜持の欠片もなく、およそ主権を死守するという気概もないという印象を
全世界に与えたことも大きな痛手だ。
今後、尖閣とどまらず、沖の鳥島など日本周辺海域において、
中国海軍の無頼漢的傾向に拍車をかけることは間違いない。
チェンバレンの宥和政策がヒトラーのポーランド侵攻の誘因となったように、
このつけは大きく日本に跳ね返ってくるはずだ。
そもそも今回の強硬な中国の態度に隠されたものは何があったのか。
中国の真の意図が理解できない限り、今回のような戦略なき「その場しのぎ」の対応にならざるを得ない。
今回の事件は決して偶発事案ではない。南シナ海での中国の動きと見比べてみると、
中国の深謀遠慮が見えてくる。実は典型的な中国の領有権獲得パターンの一フェーズなのである。
1970年から80年代にかけて、中国は南沙諸島、西沙群島を実効支配して
南シナ海の支配権を獲得していった。そのパターンはだいたい4つの段階に分けられる。
第1段階として領有権を主張し巧みな外交交渉に努める。
第2段階は、調査船による海洋調査や資源開発等を実施する。
第3段階は、周辺海域で海軍艦艇を活動させ軍事的プレゼンスを増大させる。
最終段階の第4段階として、漁民に違法操業をさせたり文民を上陸させて主権碑等を設置させたりする。
そして漁民、民間人保護の大義名分の下、最後は武力を背景に支配権を獲得する。
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