14/04/03 22:03:33.73
あゆの作る歌詞やこれまで語ってきた哲学論はニーチェに影響を受けてる節が多い
1、時間は有限
2、世界(物質、原子、素粒子の種類や数)は有限
で、考えると、繰り返される時間の中でいつかは世界や宇宙が今と同じ状態になる事があるはず
そしてその世界、宇宙は物理の法則(?)にしたがい、偶然ではなく必然的な経緯をたどるだろう
だから、今と同じ事が、遠い未来、何万年後、何億年後にまた繰り返される
これがニーチェの生み出した“永劫回帰”思想であり、あゆの持つ世界観もそれに立脚している
「宇宙が消滅に向かっているのならば、ある時点で時間を巻き戻し最初からやり直せばいい」、とあゆは語った事がある
もちろん、人間にそんなことはできないけれど極論を言えばそういうことになる
世界や宇宙規模で語る“永劫回帰”を、人間個人の人生や転生のスケールで同じことを語るのが仏陀の“輪廻転生”なわけ
キリスト教やユダヤ教の時間というのは、創造を起点として終末を終点とする一本の直線だと言われている
キリスト教を否定したニーchは時間の概念で言えば直線的時間観を採用せずに、円環的時間観を取った
終末がないのだから、時間は新たなサイクルを廻り続けることになる
ニーチェや浜崎あゆみが主張する“永劫回帰”というのは、一度あった事象が寸分違わずに、もう一回、さらにもう一回、と無限に繰り返される時間観なんだよ
ツァラトゥストラはかく語りる「存在の円環は永遠に忠実に己のあり方を守っている」
それに対して古代のギリシャや、今回のあゆの手がけたブッダの仏教の時間の概念は円環的なもの
つまり“輪廻転生”という思想が根底を流れてる
そのあゆの“永劫回帰”と仏教の“輪廻転生”の親和性が非常に高い
これだけ言えばなぜあゆが仏教の映画に採用されたか分かるだろう