11/12/14 20:00:02.54
事故米麦3900トンが不正流通 商社を指名停止
2011年4月22日 18時34分
農林水産省は22日、カビなどの発生で食用にできない事故米・小麦計約3900トンが、焼酎やみそなど食用の加工用原料として不正に流通していた、と発表した。販売業者や加工処理業者らが共謀。加工台帳を偽装するなどし、食用として販売していた。
農水省は、適正使用の確認を怠ったとし事故米・小麦の輸入元である伊藤忠商事や兼松、双日、丸紅などを、輸入米麦の政府買い入れ入札などに参加できないよう同日から3カ月間の指名停止処分にした。
農水省によると、今回不正流通が判明したのは伊藤忠などが2003年から08年にかけて輸入したコメ3277トンと小麦622トン。
これらの商社は輸入したコメや小麦が食用に適さないため、飼料用として販売。販売先の業者が加工業者と共謀、飼料用に処理したと加工台帳を偽装して商社などに報告する一方、低価格の飼料用を食用と偽り、高値で転売し、もうけていたとみられる。
商社は販売後の流通が適正か確認していなかった。
今回の不正流通は昨年7月に発覚。農水省は不正に販売していた神奈川県や愛知県内の業者4社を神奈川県警に告発し、4社の元経営者4人と法人2社が書類送検され、起訴猶予になったが、同省は全容解明を進めていた。
(共同)