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「月給9万円」タイのコールセンターで働く30代日本人女性の憂鬱
男娼との子を授かり…
一体、どんな人たちが集まっているのだろうか。フィリピンで無一文になった困窮邦人を皮切りに、東南アジアの在留邦人の取材を続けてきた私だが、コールセンターという職場に妙に引きつけられてしまった。
その存在を知ったのは今から5年前の2012年秋口だった。アジア各国の現地法人で働く日本の若者たちがメディアで注目を集めていた時のことで、私もそんな若者たちを追いかけていたのだが、同じ現地法人でもとりわけ、コールセンターという職場だけが異質な空気を醸し出しているのが気になった。
彼らを取材してみようと思ったが、現地採用の日本人たちに聞いても、「コールセンターの人とはつながっていません」との反応がほとんどで、取材対象者を探そうにも手掛かりがなかった。まるでその職場だけ陽が当たっていないかのように、闇に包まれて実体が見えない。
それでも人づてに何とか紹介してもらった、ある30代の日本人女性オペレーター、青山理沙(仮名)と初めて会った時の彼女の言葉が、今でも強烈な印象のまま残っている。
「実は私、今、妊娠しているんです」
飲酒を辞めたというからその理由を尋ねると、そんな唐突な答えが返ってきたのだ。子供といっても、コールセンターで働く同僚の日本人男性が相手ではない。彼女のお腹に宿っているのは、「ゴーゴーボーイ」と呼ばれる連れだしバーで買ったアジア人男娼との間の子供なのだ。
しかも彼女以外にも、コールセンターで働く一部の女性たちは、ゴーゴーボーイに通って男娼を買いまくっているという。
彼女は私が取材を続けている間に、男娼との間にできた子供を産むことに決めた。詳しくは『だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人』をお読み頂きたい。
「ある時、すごいお酒が弱くなって、どうしたんだろうって思っていたら生理も来なくなったんです。家で検査薬を使ったら陽性反応。そして病院の検査で確定しました。最初は堕ろそうと思いました。病院に行ったら、まだ4週目だから小さすぎて何の処置もできませんって言われて。その後色々と考えて、やっぱり授かった子供は産もうかと……」
そして、彼女は産んだ。