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身近な「植物由来成分」に隠された乱獲や強制労働、FAOが報告書
チョコレートや保湿剤、お茶など、われわれが日常的に使っている製品には、
野生の植物から抽出された成分が含まれている。しかし、その中には絶滅が危
ぶまれている植物や、不当な労働によって採取されている植物もあることが、最
近の報告書で明らかになった。
報告書は、国連食糧農業機関(FAO)が野生生物取引の専門家らと提携して
まとめたもの。乳香やブラジルナッツ、甘草(リコリス)など、12種類の植物に焦
点を当てている。
家庭用品に含まれる植物由来成分は「レーダーをすり抜けてしまう」ことが多
いと、今回の報告書の主執筆者で、野生生物取引を監視する非営利団体「トラ
フィック」のプロジェクトマネージャーであるケイトリン・シンドラー氏は言う。そうし
た成分名は、製品ラベルに記された「成分表のどこか」に紛れており、たとえ消費
者がこれに目を留めたとしても、原料の入手や加工の過程でどんなことが行われ
ているかについての情報は書かれていない。
たとえば、ブラジル人約2万人の収入は、ブラジルナッツの収穫に直接的・間接
的に依存している。ブラジルナッツは世界で最も多く消費されている木の実のひと
つで、絶滅の心配がある。ナッツの収穫は、親類総出で行われる場合が多く、その
間、彼らは清潔な水も手に入らない森林の仮設キャンプで生活する。こうして収穫
された実を輸入する国々は、ナッツの価格を2.5倍に引き上げて利益を得ている。
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)