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>>119続き
・顔の上で何が起こっているのか?
ホモサピエンスがアフリカで誕生して以来、人類は、例えば肌の色のように、対応する4つの地域でそれぞれ独立に進化してきた。そして顔ダニを含むあらゆる微生物群も人間に寄り添い、
異なる環境でひっそりと進化した。
「肌タイプによって、水分や油脂レヴェル、分泌腺の数は違います」とトラウトワインは言う。ゆえにアフリカのダニはアフリカ人の肌に生息して独自に進化し、地球の反対側では、ラテンアメリカの
ダニがラテンアメリカ人の肌とともに進化したのかもしれない。世界中に見られるヨーロッパ人のダニはどうかといえば、おそらくかつての帝国主義やグローバル化の影響なのだろう。ブラジルから
フィリピンといったヨーロッパ人が新しい国を占領した際、彼らは「顔ダニ」も一緒に連れていったのだ。
もっとも、系統の集団は決して“安定”してはいない。おばあちゃんの頬にキスすれば、そこで顔ダニの交換が起きる。
「家族が複数いて、物理的に近い所で多く時間を過ごしていたり、複数のロマンティックなパートナーがいるなら、すべてがコロニーをつくる機会になるのでしょうね」と彼女は語る。その理由
としては、家族はより頻繁にキスするし、その混合したダニが何世代にもわたって生き残ることがあるからだ。人が頬を合わせるとき、ダニが行ったり来たりする。常にギブアンドテイクの関係だ。