熱帯亜熱帯を野生生物保全その他の視点でレスるスレat WILD
熱帯亜熱帯を野生生物保全その他の視点でレスるスレ - 暇つぶし2ch400:名無虫さん
18/03/14 21:30:41.90 .net
このことから、コーヒーの生育そのものが周辺の生態系に悪影響を与えるとは言いがたく、また、コーヒーの品種によって周辺の生物多様性に
与える影響が変化することはほとんどないといえます。西ガーツ山脈周辺のように森林への影響が少ない栽培方法であれば、コーヒーの豆を
餌とするような鳥が集まることで、むしろ豊かな生態系が形成されていることが分かりました。
ただし、この研究は鳥類に限ったものであり、他のハ虫類・虫・哺乳類に対してどのような影響があるかは報告されていません。生態学者の
James MacDonald氏は、インドにおける今回の研究報告はコーヒー農家にとっては前向きなニュースではあるが、生物多様性を維持しながら
コーヒーを栽培するためには、西ガーツ山脈で見られるような「素朴なコーヒー栽培方法」を優先的に行わなければならないと指摘しています。

401:名無虫さん
18/04/21 21:13:19.48 .net
【4月21日 AFP】
生物多様性の宝庫ボルネオ(Borneo)島北部に位置するブルネイ領のジャングルで、
外敵との戦いでコロニーを守るために「自爆」して粘着性の毒液をまき散らす働きアリが見つかった。
オーストリア・ウィーン工科大学(Vienna Technical University)の
イリーナ・ドルジニナ(Irina Druzhinina)氏率いる調査チームが20日、発表した。
 オーストリア、タイ、ブルネイの研究者から成る調査チームによると、
「自爆アリ」「爆弾アリ」として知られる群れの存在は既に知られているが、
今回の調査の過程で複数の種を特定することができたという。
 アリの学名は「Colobopsis explodens」。国際動物学誌ズーキーズ(ZooKeys)に掲載された研究論文によると、
このアリは他の昆虫に脅かされると、外殻を破裂させることができる。自らは死ぬが、
分泌腺から黄色の毒液を噴出し、外敵を道連れにしたり撃退したりすることができるという。
 調査チームの一員でオーストリア・ウィーン自然史博物館(Vienna Natural History Museum)の研究者
アリス・ラシニー(Alice Laciny)氏によると、
このアリは体を収縮させることによって圧力をため込んで自分の外殻を破裂させ、毒性の分泌物を噴出する。
 ラシニー氏はAFPの取材に対し、こうした現象は「自然界でも極めてまれ」で、
このような方法で自らを犠牲にするのはアリやハチのようなほんの一握りの「社会性昆虫」にしかみられないと語り、
「コロニーは超個体(社会的集団)のようなもので、
個体はそれぞれ特別な役割を持つ体の細胞のような役割を果たしている」と説明した。(c)AFP
画像:ブルネイで撮影された自爆アリ(奥)。
URLリンク(afpbb.ismcdn.jp)
AFP
URLリンク(www.afpbb.com)

402:名無虫さん
18/04/21 22:13:44.70 .net
■小走りに半円描いて求愛。飾り羽を反り返り胸膨らませてダンス
 「極楽鳥」として知られるフウチョウ科の鳥の一種、カタカケフウチョウの求愛はかなり変わっている。
オスが首のまわりの漆黒の飾り羽をいっぱいに広げると、鮮やかな青色をした胸元の飾り羽と、
青い目のような模様が現れる。そして求愛のダンスが始まる。
メスのまわりで小走りで半円を描き、求愛が受け入れられるまで踊り続けるのだ。
 これまでカタカケフウチョウは、43種のフウチョウ科のなかで1種しかいないと考えられていた。
しかし、鳥類学者のエドウィン・スコールズ氏と写真家のティム・レイマン氏は、
「フォーゲルコップカタカケフウチョウ」を新種とする論文を科学誌『PeerJ』に発表した。
 野外調査と博物館の標本の分析から、フォーゲルコップカタカケフウチョウが、
これまで知られていたカタカケフウチョウ(今はオオカタカケフウチョウと呼ばれる)とは遺伝的に異なるという結論が導き出された。
 新種につけられた「フォーゲルコップ」という名前は、ドイツ語で「鳥の頭」の意味。
これは、この鳥が発見されたインドネシア領ニューギニア島のドベライ半島が、
地図で見ると鳥の頭のような形をしていて、かつてはドイツの植民地だったことに由来する。
■独特な鳴き声と求愛ダンス
 オオカタカケフウチョウと同じく、フォーゲルコップも「地上で最も黒い」とされる漆黒の羽毛をもつ。
これは羽毛の表面の特殊な微細構造が、光をほぼ100パーセント吸収するからだ。
どちらの鳥も、オスがメスに求愛するときには、鮮やかな青い模様が浮かびあがる。
その様は、まるでマンガに登場するキャラクターのようにも見える。
 オオカタカケフウチョウとの違いは、求愛ダンスにも見られる。
オオカタカケフウチョウはピョンピョン跳びはねるが、フォーゲルコップは左右に半円を描くように小走りする。
米コーネル大学鳥類学研究所のスコールズ氏は、
「滑らかな床の上に置いたゼンマイ式のおもちゃのように動くのです」と説明する。
 鳴き声も違う。オオカタカケフウチョウがギャーギャー鳴くのに対し、フォーゲルコップの鳴き声は愛らしいものだ。

403:名無虫さん
18/04/21 22:15:18.25 .net
 スコールズ氏とナショナル ジオグラフィック協会のエクスプローラーであるレイマン氏が
フォーゲルコップの変わった鳴き声に初めて気づいたのは2009年のことだった。
その鳴き声は「私たちが親しんできたカタカケフウチョウの鳴き声とはまったく違っていたのです」とスコールズ氏は振り返る。
 2016年、別の研究チームが博物館にあるカタカケフウチョウの標本を調べ、遺伝的な違いを見つける。
この発見は異なる種が存在することを示唆するものでもり、二人の確信は強まった。
 スコールズ氏とレイマン氏は、さらに証拠を見つけるために野外調査を始めた。
研究チームは森の中のベースキャンプに何カ月も留まって観察を続け、
オオカタカケフウチョウとフォーゲルコップカタカケフウチョウの身体的な違いを記録した。
例えば、フォーゲルコップが飾り羽を広げたときの形はオオカタカケフウチョウとは違うことが判明した。
「はっきりとした違いが、決め手になりました」とスコールズ氏は語る。
■鳥の楽園に踏み入る人
 ニューギニア奥地の森林は、まだ開発が及んでいないことから、生物多様性に富んでいる。
新種の極楽鳥がさらに発見されるのではないかと研究チームの期待は高まっている。
 スコールズ氏によると、この10年で、極楽鳥観察は「夢のバードウォッチング」として注目され、
「責任あるエコツーリズム」も解禁された。
 スコールズ氏は、極楽鳥のすむ地域が、これからも今のまま残されることを願っている。
「以前は、森で人を見かけるのは5年に一度くらい。しかも、たいてい怖いもの知らずのバックパッカーでした。
でも、今はグループで人々がやって来ては、野鳥観察に夢中になっています」。
2人は今後もニューギニアで極楽鳥の研究を続ける予定だ。
「ティムと私の仕事は長期戦ですから」とスコールズ氏は付け加えた。
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)

404:名無虫さん
18/05/02 03:27:42.38 .net
インドネシアでジャコウネコが選ぶコーヒーは有名だが
南米版
URLリンク(elcarbon.jp)
URLリンク(www.keikoharada.com)
2016/09/06 投稿者: Keiko
ハナグマのフンから作るコーヒー豆 Cafe Misha
でも昨日のTV Peruでなんと、ペルーの“オトシモノ系”コーヒーが紹介されていたのだ!その名もCafe Misha (カフェ・ミーシャ)。その創造主はcoati (コアティ)、すなわちハナグマだ。
カフェ・ミーシャの故郷は、ペルー中央部フニン州のチャンチャマヨ郡。ここはペルー有数のコーヒー生産地である。以前ポスソ旅行の途中で立ち寄ったことがあるが、
真っ赤に熟れたコーヒーの果実が農園を染めるようすはなかなかのものだった。
チャンチャマヨのハナグマたちは、コーヒーの果実が大好物!しっかり熟れた食べごろの果実だけを選んで食べる。フルーツや野菜も食べるが、
これらが胃の中でコーヒー豆にさまざまな風味を加えるそうだ。彼らのオトシモノから生まれたソレは、米国では1キロ当たりおよそ1400ドルで販売される。
たった一杯のカプチーノに75ドルも払う客がいるなんて信じられないよ~!
腹で適度に消化されるから良いだろうって説ゆえゾウに食わせたコーヒーとか出来たが
こっちは「頭も良くて手のある程度器用な動物が種ごと食うから良い」説か
ハナグマならアライグマの上位互換だからなあ
チャンチャマヨ群
URLリンク(en.wikipedia.org)
アンデス東斜面の麓
どっかにペルー第2の湖フニン湖の巨大カエルの話もあったがフニン湖もこの郡だな
URLリンク(en.wikipedia.org)
ペルーのジャングルほど蒸し暑くなく、ペルーの乾燥高原ほど冷涼乾燥ではない
なるほどw
郡の中心都市ラ・マルセード
URLリンク(en.climate-data.org)
平均気温23℃年間雨量1800mm最小雨量70mmのケッペンで熱帯雨林、バイオームなら亜熱帯多雨林と雨緑樹林の中間
いい所だね

405:名無虫さん
18/05/05 04:43:48.46 .net
■生き物が異なる種との間に雑種を産み始めるのは、しばしば環境変化のしるしであるという。
このサルたちにいったい何が起こったのか
タンザニアのゴンベ国立公園に生息するサルのなかには、自分と種類が違うサルとでも交尾する者がいる。
アカオザル(上の写真)とブルーモンキー(下の写真)の間に、雑種が産まれていることがわかったのだ。
フロリダ・アトランティック大学(FAU)のケイト・ドワイラー教授(人類学)は144匹のサルの糞便を集め、DNAを分析した。
約15%がアカオザルとブルーモンキーの雑種だった。
さらに母方からのみ受け継がれるミトコンドリアDNAを調べたところ、すべてのサルが、アカオザルのメスのDNAを受け継いでいた。
霊長類に関する国際学術誌「International Journal of Primatology」に発表された研究のかなで、
ドワイラーは「種を越えた交尾が頻繁に行われている」と結論づけた。「アカオザルとブルーモンキーが交尾し、
生まれた雑種はどちらのサルとも交尾する」
雑種の形成には諸説あり、いつ、そしてなぜ動物が異なる種と交尾をするのか推測することは難しい。
環境の変化によって同種の相手を見つけにくなり、他の種の動物と交尾する可能性が高まることはある。
だがドワイラーが調査した雑種化したサルの場合は、同じ種の相手に不自由していなかった。
■異なる外見もお構いなし
場合によっては、異種との交尾によって、環境変化に適した子孫が産まれることもある。

406:名無虫さん
18/05/05 09:00:01.58 .net
たとえば、ハイイログマとホッキョクグマの雑種であるグロラークマは、
氷のない環境で暮らすハイイログマの特徴をいくつか持つが、同時にホッキョクグマ並みに大きく、毛色が薄い。
コヨーテとハイイロオオカミの雑種であるコイウルフも、両方の特徴を併せ持っている。
通常、動物は同じ種の動物と交尾する。異なる種と交尾をすると、繁殖に失敗する場合もあるからだ。
だからアカオザルやブルーモンキーのようなサルは、交尾相手を間違えないよう種によって特徴のある顔立ちをしていると思われてきた。
ところがこの2つの種は、繁殖力のある子孫を産むことができる上、外見の違いも気にしていない。
このサルたちの間で「乱交」が始まったのは、数百年前とも数千年前ともいう。
「異種間の交尾はしばしば、環境が変化するときに起こる。この先何が起こるのか興味深い」と、ドワイラーは言う。
関連ソース画像
ゴンベ国立公園で研究対象となったアカオザルとブルーモンキーの雑種「ジミー」
URLリンク(www.newsweekjapan.jp)
アカオザル(ウガンダ)
Red-Tailed_Monkey%2C_Uganda_%2815587657375%29.jpg
ブルーモンキー(ケニア)
Blue_monkey_%28Cercopithecus_mitis_stuhlmanni%29_pair.jpg
ニューズウィーク日本版
URLリンク(www.newsweekjapan.jp)

407:名無虫さん
18/05/17 18:21:19.58 .net
南太平洋に浮かぶニューギニアで、鮮やかなライムグリーン色の血液が流れるトカゲが見つかった!
なんと人間の致死量の40倍に相当する胆汁が含まれているのだという。
 今月16日に米科学誌『サイエンス・アドバンシズ』に掲載された論文によると、
米ルイジアナ州立大学生物科学科のザカリー・ロドリゲス研究員らのチームは、
ニューギニア古来のトカゲ「プラジノハエマ(Prasinohaema)」に着目。
 調査チームは、ニューギニアの低地に生息する51種類のトカゲ計119匹を捕まえて調査した。
このうち新種を含む6種類27匹は緑色の血液を持つトカゲで、残りの45種類92匹は通常の赤い血液だった。
遺伝子解析の結果、緑色の血液のトカゲには、4つの遺伝的系統があり、赤い血を持つ共通の祖先から進化を4回経て、
現在の体になった可能性があることがわかった。
 ギリシャ語で「緑の血液」を意味する「プラジノハエマ」の血液には、肝臓の細胞で作られる胆汁が高濃度で含まれている。
この胆汁の色素が抗酸化物質として、病気の予防に役立っているのではないかと指摘する研究者もいるが、
実際にどのような機能を持っているかはいまだ解明されていない。
  血液検査で肝機能の項目に登場する「ビリルビン(単位mg/dl)」をご存知だろうか?
役目を終えた赤血球から出されたビリルビンは、肝臓で処理されて胆汁に排出される成分で、
数値が高いと皮膚が黄色くなる黄疸の原因になることで知られている。
 しかし、これまでの研究でビリルビンがマラリアの原因の寄生虫を殺す毒があることも明らかになっていることから、
ロドリゲスさんは、トカゲの緑の血液にも、有効な物質が含まれている可能性があるとして、
引き続き研究を続けていくと話している。
画像:ニューギニアに生息する血の色が緑のトカゲ(Chris Austin/LSU)
URLリンク(www.hazardlab.jp)
関連動画
The Mystery of Lime-Green Lizard Blood URLリンク(youtu.be)
ハザードラボ
URLリンク(www.hazardlab.jp)

408:名無虫さん
18/06/22 04:50:13.74 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
原因不明、アフリカの古木バオバブに迫る危機
樹齢数千年というアフリカの巨木バオバブが次々と枯れている。原因は不明だ。
2018.06.13
 南アフリカのリンポポ州にある巨大でたくましいバオバブの木。樹齢数千年と言われる幹には洞(ウロ)ができていた。
その空間は巨大で、周囲は45メートル。洞の内部にパブまで作られていた。
「サンランド・バオバブ」と呼ばれるこのパブは、20年間観光客にも人気で、木の中でお酒が酌み交わされた。ところが、
2016年8月、洞を支える巨大な壁(樹幹の一部)の1つが枯れて壊れ、その8カ月後には別の壁と次々枯れて壊れていった。
今では洞を支える壁は半分になってしまっている。
 サンランドの木が枯れたのは、洞の中に人が入り込んだためと思う人は多いだろう、でも、実際は違う。同様のことが、
アフリカ全土のバオバブの木で起きているからだ。科学者グループが2018年6月11日に学術誌「Nature Plants」に発表した
内容によれば、アフリカでは、この12年間で、特に大きく古いバオバブの木が次々に枯れているという。

409:名無虫さん
18/06/22 04:51:43.94 .net
 サンランドの木がたどった運命は、愛すべき変わった風貌のバオバブの将来を暗示しているのかもしれない。
バオバブが枯れた原因はまだわかっていないが、科学者たちは気候変動が原因ではないかと考えている。
 研究の共著者であるルーマニア、バベス・ボヨイ大学のアドリアン・パトラット氏は、「1000年から2000年の樹齢でも
バオバブは元気で、見るたびに驚きます。でも、数年後に、その木が枯れて倒れてしまうかもしれないというのはもっと驚くべきことです」と話している。
「統計的に考えれば、こんな短期間で、ここまで多くの古いバオバブが同時に自然に枯れることなど、ありえません」

410:名無虫さん
18/06/22 04:54:14.15 .net
バオバブが枯れていく
 バオバブの特徴は太い幹とまばらな枝だ。まるで木が逆さに植えられているようにも見えるほどだ。円状に樹幹が増えていくという成長の仕方から、
内部に大きな空洞ができることが知られている。空洞は、人が入れるほど大きくなることがある。
 バオバブは種子植物としては最古の部類に入り、9つの種がある。さまざまな名前で呼ばれ、伝承や伝説にも数多く登場する。
アフリカからアラビア、オーストラリアに分布し、乾燥した落葉樹林、砂漠、サバンナでは貴重な存在だ。(参考記事:「監獄の木」の異名をもつオーストラリアのバオバブ)
 パトラット氏は、2000年代初めからバオバブの研究を始め、ここ15年間の大半を費やして、特に大きく古い60本以上の木を特定し、
放射年代測定によって樹齢を計測した。というのも、セコイアやオークなどの木とは違い、バオバブは年輪から樹齢を判断できないからだ。
成長とともに年輪は消え、また古いバオバブほど内部に巨大な空洞ができているため、従来の方法で樹齢を調べるのが難しいのだ。

411:名無虫さん
18/06/22 04:55:34.61 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
 パトラット氏が注目したのは、Adansonia digitataという学名を持つアフリカのバオバブだ。
この種は、アフリカ大陸や近隣の島々のほぼ全域に分布している。
 パトラット氏によると、アフリカでは、特に大きく古いバオバブは南部に集中している。しかし、2005年以降、
最古級の13本のうち8本が、そして最大級の樹高のバオバブ6本のうち5本が、部分的に枯れたり、枯死したりした。しかも、
この中には、パブとして使われた「サンランド・バオバブ」をはじめ、ジンバブエの「パンケ」という聖なるバオバブ、
「グルートブーム」と呼ばれるナミビアの大木、ボツワナにある「チャップマンのバオバブ」といった、世界的に知られるバオバブが含まれている。
 研究データの母集団は小さいとはいえ、憂慮すべき兆候であることに変わりはない。「バオバブは人間の何世代にもわたるほど
長生きするのが普通です。この状況が続けば、私たちのほうがバオバブよりも長生きしてしまいそうです」とパトラット氏は話す。

412:名無虫さん
18/06/22 04:59:21.12 .net
タンザニアのダルエスサラーム大学の植物学者で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでもあるヘンリー・ナダンガラシ氏も、
この発見に衝撃を受けた1人だ。ナダンガラシ氏は、「バオバブに問題など起きはしないと安心しきっていました」と述べている。
原因は気候変動か
 パトラット氏のグループは、木が枯れる原因は病気ではなく、気候変動による温暖化と乾燥化の影響ではないかと考えている。
巨木として知られるバオバブばかりでなく、ほかのバオバブの木が枯れるペースが上がっていることもわかっている。
アフリカの中でも、温暖化が進んでいる地域では特にそれが顕著なのだ。
 もちろん、気候変動とバオバブの大量枯死を結びつけるのは早計で、さらなる調査は必要だろう。ただ、学術誌「Biological Conservation」で
発表された別の研究で「絶滅の危機に瀕したマダガスカルの3種のバオバブのうち、2種が気候変動による被害を受けている」と
結論していることを看過すべきではない。

413:名無虫さん
18/06/22 05:06:35.78 .net
 地球の温暖化で降雨量の変動が激しくなることで、バオバブの生育地は限られていくだろう。マダガスカル政府は、
今後の生育地としてふさわしい保護地域を決めきれずにいる。(参考記事:「新種のキツネザル、まんまる目玉でリスより小さい」)
 中米コスタリカの熱帯雲霧林でも植物が被害を受けている。メキシコ国立生態学研究所の森林生態学者で、同じくナショナル
ジオグラフィックのエクスプローラーであるタリン・トレド・アセベス氏は、これも温暖化による可能性が高いと言う。(参考記事:本誌2015年6月号「消える北米の森」)
「残念ですが、バオバブの研究からわかったことは、驚くべきことではありません」とトレド・アセベス氏は話す。「アフリカ南部で起きている、
古いバオバブの大量枯死の理由はわかりません」
 トレド・アセベス氏は、研究の対象となったバオバブの数が少ないことを指摘し、非常に考えにくいことだが、
古い個体の自然枯死である可能性もゼロではないとも述べている。

414:名無虫さん
18/06/22 06:29:10.31 .net
しかし、アセベス氏は続ける。「バオバブは、2000年以上生きるのが普通です。研究者は特に古い個体に注目していますが、
この短い期間で70%以上が枯れたということに、注目すべきです」。つまり、短期間に多くのバオバブが枯れていることを見れば、
やはり自然枯死とは考えにくいということだ。
「2005年から2017年まで、ほんの12年です。バオバブの長い寿命を考えれば、自然枯死と片付けることはできません」

415:名無虫さん
18/07/10 18:14:53.32 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
動物
コウモリを錯覚させて逃げるガ、進化の謎を解明
独特の尾で音をかく乱、錯覚めぐる進化の重要性を示唆
2018.07.10
アフリカ原産のヤママユガ、アフリカオナガミズアオ(Argema mimosae)が巨大な緑色の「翼」を広げると、卓球のラケットほどの大きさになる。
見た目が美しいだけでなく、腹をすかせたコウモリにとって、このガは大きな翅の間にジューシーで栄養たっぷりの体をもつ貴重なご馳走だ。
 アフリカオナガミズアオの後翅からは、独特な形の一対の長い尾(尾状突起)が垂れ下がっている。いかにも捕まえやすそうに見えるかもしれないが、
すぐれた反響定位(エコーロケーション)の能力をもつコウモリがこのガをねらうと、たいてい捕まえ損なってしまう。いったい何が起こっているのだろうか。
(参考記事:「珍しい肉食コウモリ、大きな爪で獲物捕らえる」)
 7月4日付けの科学誌「Science Advnces」に発表された研究によると、この尾は獲物を探すコウモリの反響定位の音波をそらすのに役立っているという。
「ガは1頭なのに、コウモリは2つの的をねらっているように見えました」と米ボイシ州立大学の感覚生態学者で、今回の論文の筆頭著者であるジュリエット・ルービン氏は言う。
 それがどう有利に働くのか? コウモリの攻撃が、急所である体の中心部からそれるのだ。
 ルービン氏らはこの仕組みを確認するため、オオクビワコウモリ(Eptesicus fuscus)とさまざまな大きさや形の尾状突起をもつ各種のガで実験を行った。
一部のガについては、人工的に尾状突起を短くしたり長くしたりした。その結果、非常に面白い傾向が明らかになった。
「後翅と尾状突起が長くなるほど、ガはコウモリから逃げのびやすくなるのです」とルービン氏は言う。なお、ルービン氏はナショナル
ジオグラフィック協会の支援を受けている。

416:名無虫さん
18/07/10 18:16:47.63 .net
生死を分けるほどの効果
 尾状突起が数センチ長くなったぐらいでは、たいした恩恵はないように思えるかもしれない。実際、ガがコウモリから逃れるための巧妙な適応には、
ほかにもいろいろある。例えば、ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)は、近づいてくるコウモリの声を聞き取れる高感度の聴覚を進化させた。また、
ボルネオ島のスズメガは生殖器を振動させて超音波を出し、天敵であるコウモリのレーダーを妨害できる。(参考記事:「小さな“声”で獲物に近づくコウモリ」)
しかし、ガの尾状突起が作り出す錯覚には、生死を分けるほどの効果があるのかもしれない。
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
尾状突起をそのまま残したアフリカオナガミズアオは、コウモリの攻撃を73%も逃げ延びられた。しかし、ガの尾状突起の一部を切除したところ、
攻撃を約45%しかかわせなくなった。さらに、尾状突起を完全に切除すると、飛翔能力には影響がないように見えたにもかかわらず、攻撃を逃れられたのは34%だった。
 興味深いのは、尾状突起はガを完全に見失わせるものではなく、コウモリの攻撃が後翅や尾状突起に向かうように、錯覚を起こさせている点だ。
(参考記事:「【動画】「ニセのクモ」で鳥をだまして食べるヘビ」)
「コウモリが尾状突起を足でつかんで引き裂くことはめったにありませんでした」とルービン氏は言う。「たとえそうなっても、ガは首尾よく逃げられるようです」
忘れてはならないのは、このガが非常に大きいことです、とルービン氏。
ハグルマヤママユの仲間(Loepa megacore)。捕食者から逃れるために、ソナーを妨害する振動から目玉のような模様まで、
ガはさまざまな防御戦略を編み出してきた。(PHOTOGRAPH COURTESY UNIVERSITY OF FLORIDA)

417:名無虫さん
18/07/10 18:21:06.87 .net
永遠に続く「軍拡競争」
 研究チームは、ガとコウモリの戦いを撮影するだけでなく、ヤママユガ科の詳細な系統樹も作成した。その結果、コウモリを欺くヤママユガの尾状突起は、
1つの共通の祖先から生じたものではなく、複数回にわたり別々に進化してきたことがわかった。このことは、捕食者であるコウモリの存在が、
ガの尾状突起を独特な形に向かわせたと同時に、錯覚をめぐる進化がこれまで考えられてきた以上に重要である可能性を示している。
(参考記事:「【動画】双頭のヘビに擬態するイモムシ、瞬きも」)
「私がいちばん驚いたのは、コウモリの反響定位を欺くさまざまな戦略があり、各種のガがその似たような戦略を独自に編み出したように思われることです」
と米ウェイクフォレスト大学でコウモリの反響定位を研究する生物学者のアーロン・コーコラン氏は言う。
 コーコラン氏は、この研究のもう1つの知見にも注目している。コウモリは数カ月間、毎晩、長い尾状突起をもつガを追いかけていたのに、一向に狩りが上達しなかったのだ。
「コウモリが反響定位によって上手に世界を知覚していることを明らかにするのに、科学者たちは数十年を費やしてきました」と氏は言う。「今回の研究で、
コウモリたちが十分な時間を与えられたにもかかわらずガを捕まえる技術が上達しなかったという事実は、この盲点がコウモリの知覚に
生まれつき組み込まれていることを意味します」
 もちろん、ヤママユガは、ある日突然、進化の軍拡競争に勝利したわけではない。
 ガはコウモリのソナーを確実に欺く方法を見つけたのかもしれないが、コウモリが今後、ソナーより視覚に重きをおくように進化することもありえる。
その場合、ガの長く複雑な形の尾状突起は長所から短所に変わるかもしれない。
 それが進化の美しさであり、怖さでもある。試合に勝ったと思った途端、ルールが変更になり、今日の勝者が明日のご馳走になるかもしれないのだ。

418:名無虫さん
18/07/13 18:46:05.06 .net
CNN) フィンランド・トゥルク大学の研究チームは12日までに、巨大な針を持つ新種のハチを発見したと発表した。
写真では、一見普通のハチの胴体から針が突き出ているのが見える。
トゥルク大学の生物多様性部門に所属する教授によれば、発見された新種はクリストピュガ属の寄生バチの一種。
ペルーで回収したサンプル群に含まれていた。
クリストピュガ属の針は刺すためだけでなく、ふ化の際の宿主となるクモを動けなくして殺す目的でも使われる。
針でクモを自らの網に包み込んだ上で、体内に卵を産みつける。
同教授はクリストピュガ属の産卵管について、宿主のクモに毒を注入する目的や、
クモの網を閉じ合わせる「フェルト針」としても使用されると指摘。新種が巨大な針を持っている理由に関しては、
仮説として、樹木の表面の穴などに差し込んで宿主のクモに届かせる一種の「バール」の役割も果たしているのではないかと推測する。
この種の行動を取る寄生バチは数多くいるが、新種はその針の大きさと太さで異彩を放っている。
同教授によれば、寄生バチの針が長いのは普通だが、先端が非常に太いのはまれ。
今回の新種が通常の人間の大きさだと仮定すると、身長の50%以上を針が占める計算になるという。
URLリンク(www.cnn.co.jp)
CNN
URLリンク(www.cnn.co.jp)

419:名無虫さん
18/07/31 17:01:46.81 .net
>>417
>コウモリが今後、ソナーより視覚に重きをおくように進化することもありえる
いや、そりゃちょっとねえだろw
少なくともココウモリ類は、そっちの進化に意味を見いだせないで5000万年近く経ってるし。
視覚では夜行性のヨタカなどの鳥に対し不利だからこそ、彼等は聴覚にかけることで、新たな生態地位を得た。
聴覚はガの対抗手段を差し引いてもお釣りがくるほどメリットがあるわけだ。

420:名無虫さん
18/08/01 17:20:56.97 .net
記事に従うと、オヒキヤママユだのオナガミズアオだのの尾はコウモリへの対抗策として出来た、なんて書いてあるが
ガと呼ばれる生き物の4~5割くらいが、尾がヒラヒラした翅を持つようになったらコウモリも超音波と耳だけでなく
目もある程度使うように選択され始めるかも知れんが
むしろ尾なんて削ぎ落した、どころか前翅よりずっと小さな後翅の種類が殆どだからなあ
周年、大量にマダガスカルオナガヤママユばかりが発生する森林とかだったらそんなコウモリが出来るかも知れんが
でも、そもそもヤママユガ科って飛ぶの下手だよなあ

421:名無虫さん
18/08/18 15:06:41.08 .net
URLリンク(www.afpbb.com)
希少な「タケネズミ」、マチュピチュの竹林で10年ぶり確認 初撮影
2018年8月17日 16:09 発信地:リマ/ペルー [ ペルー ボリビア 中南米 ]
南米ペルーのマチュピチュ遺跡周辺で、10年ぶりに確認された「タケネズミ」と呼ばれるげっ歯動物。ペルー国立自然保護区
管理事務局提供(2018年8月3日撮影、16日公開)。(c)AFP PHOTO-SERNANP
【8月17日 AFP】南米ペルーのマチュピチュ(Machu Picchu)遺跡周辺で、「タケネズミ」として知られる希少なげっ歯動物が
10年ぶりに確認され、このたび初めて写真撮影に成功した。
 ペルー国立自然保護区管理事務局(SERNANP)によると、保護区に囲まれたインカ帝国の城塞都市マチュピチュの竹林で、
警備員が「Dactylomis peruanus」という学名のげっ歯動物を発見した。マチュピチュでは、2008年を最後に目撃例が途絶えていた。
 ペルー当局によると、この「タケネズミ」は亜熱帯または熱帯雨林気候の地域に生息している。ボリビア北部のアンデス
(Andes)山脈中腹でも目撃例がある。ペルーでは極めて希少なために、その存在はほとんど知られていない。(c)AFP
普通のタケネズミは
ポケットゴファーに似たがんじょうなつくりの原始的な齧歯(げつし)類で,ネズミ科,タケネズミ亜科に属する。
中国中・南部からアッサム,マレー半島,スマトラにチュウゴクタケネズミRhizomys sinensisなど3種が分布する。体長23~48cm,尾長5~20cm,体重1~4kg。
全然別物だw
図鑑だとアフリカデバネズミの近くに載ってたな

422:名無虫さん
18/09/02 21:10:16.95 .net
ミャンマーの旧称マルタバン、現モッタマー市
タンルウィン川の北岸にあり、対岸がモウラミャイン
そしてミャンマーのタンルウィン川やシッタン川の流れ込むこの部分を
マルタバン湾と呼んできた
ポルトガルなどがここに拠点を作ったりもした
で、昆虫だとメンガタカブト、つまりTrichogomphus martabaniの種小名にその名が残っている
メンガタカブトって今までの図鑑でも何となく分布がミャンマー寄りであるような書かれ方をしてるんだよなあ

423:名無虫さん
18/09/10 18:04:27.72 .net
URLリンク(www.cnn.co.jp)
映画に登場の「青い鳥」、野生種の絶滅を確認 ブラジル原産
2018.09.10 Mon posted at 11:03 JST
(CNN) 米20世紀フォックスの映画「リオ(邦題:ブルー 初めての空へ)」で有名になったブラジル原産の青い鳥、
アオコンゴウインコ。映画の主人公「ブルー」は、自分たちの種を絶滅から救おうと、米国からブラジルを目指す旅に出る。
しかし保護団体のバードライフ・インターナショナルはこのほどまとめた報告書で、野生のアオコンゴウインコの絶滅を確認したと発表した。
同団体はアオコンゴウインコを含む8種の鳥類について、絶滅を確認または絶滅した疑いがあるとした。うち半分はブラジルに
生息する。主な原因として、森林伐採による生息地の喪失を挙げている。
報告書では、大陸に生息する種の絶滅のペースが、初めて島に生息する種の絶滅のペースを上回ったとも指摘した。
報告書をまとめた同団体の専門家は、「これまでの数世紀の間に絶滅した鳥類の90%は、島に生息する種だった」「だが、
増大する絶滅の波が大陸を覆いつつあることが、我々の調査で確認された。原因は主に、持続不可能な農業や伐採によって
生息地が失われたり破壊されたりしたことにある」と解説する。
映画が公開されたのは2011年。主人公のインコのブルーは、米ミネソタ州で飼育されていたが、最後に残った野生のメスと出会って
自分たちの種を救おうと、飼い主と一緒に旅に出る。
しかし映画は既に手遅れだった。調査の結果、最後のメスは2000年に死んでいたと思われることが分かったという。
ただし全ての希望がなくなったわけではない。報告書によると、野生の種は絶滅したが、飼育されているアオコンゴウインコはまだ60~80羽が存在している。

424:名無虫さん
18/10/02 20:24:08.44 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
動物
眠っている鳥の涙を飲む蛾を発見、世界で3例目
わざわざ鳥の目から水分を補給するのはなぜか?
2018.10.01
 ブラジル、アマゾンのジャングルで、眠っている鳥の涙を飲む「ガ」が見つかった。同国では初めての報告で、世界的に見ても、これが3例目だ。
 ガやほかの動物の涙を飲む姿は、これまでにもたびたび目撃されてきた。これは、必須栄養素である塩分を得るためだと考えられている。
塩分は植物の蜜には含まれておらず、他の場所では見つけるのが難しいからだ。(参考記事:「ワニの涙をすするチョウとハチ」)
 鳥の涙も、同じ理由で狙われたのかもしれない。しかし、今回目撃された地域では、近くの川が毎年はんらんし、多くの塩分が土壌から
水に溶け出している。つまり、塩分は簡単に手に入る。このため、9月17日付けで学術誌「エコロジー」にこの発見を発表した、
ブラジル、マナウスにある国立アマゾン研究所の生物学者レアンドロ・モラエス氏は困惑している。
「こうした環境にありながら、なぜこれらのガは鳥の涙を飲んで塩分を補給しているのか、非常に興味深い問題です」と同氏は話す。
めずらしい光景
 モラエス氏は、夜中に両生類や爬虫類を探している時に、鳥の涙を飲むガを発見した。アマゾン、ソリモンエス川沿いの森の中で、ヤガ科に属するガ、G
orgone macareaが、クロアゴアリドリの首にとまっているのを見つけたのだ。眠っている鳥に出くわすことさえ珍しいと同氏は言う。
「しかし、一番驚いたのは、ガが鳥の目の中に口吻を差し込んでいることに気づいた時でした」
 ガは、口の一部である長い管状の口吻を、ストローのように使って液体を吸う。以前マダガスカルで発見された、鳥の涙を飲む別のガの口吻には、
涙を飲む際に体を固定するのに役立つと思われる突起があるが、これがアマゾンで見つかったガの口吻にもあるかどうかは、まだわかっていない。
しかし、口吻は十分に長く、鳥が目を覚まさないよう、かなり離れた所からでも涙を飲める。(参考記事:「授粉にまつわる植物と動物の驚異の生態」)

425:名無虫さん
18/10/02 20:25:11.63 .net
 通常は、ガがこの「ストロー」を使って動物から何かを吸うことはない。涙を飲むガが新たに発見された地域の熱帯雨林では、
チョウやガが川のはんらんで浸水した土壌の近くに集まり、口吻を使って塩分を含んだ水をすする。
 しかし、水が引くと、塩分を含んだ水も他の場所へ流れてしまい、昆虫は塩分補給に困ってしまう。「ある時期にある地域で塩分の
供給源が不足することにより、ガは鳥の涙から塩分を得ようとするのかもしれません」とモラエス氏は話す。
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
 あるいは、ガは別の種類の栄養を求めているのかもしれない。タンパク質だ。通常、ガは植物の蜜からタンパク質を摂取しているが、
涙にはアルブミンとグロブリンという2種類のタンパク質が含まれているため、これを吸うことで、サプリメントのように栄養を補っている
可能性がある。タンパク質の摂取量が増えると、より長く飛べるようになり、繁殖能力が向上し、寿命が延びると考えられる。
「脊椎動物の体液は、主要な代替タンパク質源です」と同氏は言う。たとえば吸血ガは、動物や人間の血をえさとする。
涙を飲まれた鳥に危険はないのか?
 ガが涙を飲む目的が何であれ、涙を飲まれた鳥に影響があるのかどうかは、解明する必要がある。ガは鳥の睡眠中を狙っており、
鳥が不快感を示さないことから、涙を飲まれても気にしていないと考えられる。

「通常、眠っている鳥は、危険を感じるとすぐに目を覚まして逃げ出します」とモラエス氏。
 しかし、涙を飲む行為自体が、鳥に危険をもたらす可能性はある。涙を飲むガは、ウシやスイギュウなどの家畜の目をつつく際に、
目の病気を媒介している疑いがある。(参考記事:「目から寄生虫が次々と、14匹を摘出、初の感染例」)

426:名無虫さん
18/10/02 20:27:04.40 .net
 涙を飲む昆虫は、ガだけではない。昨年、スリランカで涙を飲むハリナシミツバチを初めて報告した米カンザス大学のマイケル・エンゲル氏によると、
さまざまな昆虫が涙を飲む、新たな報告例が増えているという。
 しかしながら、世界最大の熱帯雨林で、約1300種の鳥や推定250万種にも及ぶ昆虫など、信じられないほど多様な動物が生息する
アマゾンのジャングルでの目撃報告は、めったにない。
 涙を飲む行動のほとんどが、アフリカ、アジア、マダガスカルの熱帯地域で目撃されている。「涙を飲む行動は多様であると考えるべきですが、
今はまだほとんど知られていません。今回の発見により、その興味深い行動の生物地理学的な範囲が広がりました」とエンゲル氏は話す。
 モラエス氏はアマゾンでのフィールドワークを続け、自分の周囲を注意深く観察するつもりだ。「今回の報告は、アマゾンに生息する
2種の動物が関わっている一例に過ぎませんが、このおかげで、他にも何千もの未知の生態学的な関係が存在することに、思いをはせるようになりました」

427:名無虫さん
18/10/25 02:51:29.71 .net
URLリンク(www.newsweekjapan.jp)
世界で昆虫が急速に減少していることがわかった─プエルトリコで約40年間で60分の1に
2018年10月23日(火)11時02分
松岡由希子
世界中で昆虫が減少している Ines Carrara-iStock
<プエルトリコの熱帯雨林の節足動物が約40年間で60分の1に減少し、ドイツでは27年間で76%減少していることがわかった>
プエルトリコの熱帯雨林で、60分の1に減少
カリブ海に浮かぶプエルトリコの熱帯雨林で、1970年代半ば以降、気温が2度上昇し、昆虫やヤスデ、ワラジムシなどの節足動物のバイオマス
(生物量)が1970年半ばに比べて60分の1に減少していることが明らかとなった。
米レンセラー工科大学のブラッドフォード・リスター博士は、1976年と1977年、プエルトリコ北東部のルキリョ熱帯雨林で、粘着テープと捕虫網を使って節足動物を採集し、
そのバイオマスを測定していた。そして、2013年と2014年にも同様の採集と測定を実施し、1976年および1977年の測定データと比較した結果を、科学誌「米国科学アカデミー紀要」で公開した。
変温動物は気候温暖化に弱い
この研究論文によると、2013年1月にルキリョ熱帯雨林の地表や林冠で粘着テープを使って採取された節足動物のバイオマスは、1976年7月に比べて60分の1に減少し、
地上の捕虫網で採取した節足動物のバイオマスも8分の1に減った。節足動物の減少に伴って、これらを食料とするトカゲ、カエル、鳥類も減少していることが確認されている。
熱帯雨林で生息する節足動物などの変温動物は、1年中、安定的な気温に順応していることから、気候温暖化に弱いとみられている。リスター博士を中心とする研究チームは、
1976年から2013年までの間に平均の最高気温が2度上昇している点にも注目し、気温の上昇に伴って節足動物が明らかに減少していることも突きとめた。

428:名無虫さん
18/10/25 02:53:09.77 .net
エルニーニョ現象が熱帯雨林の節足動物に影響している面もあるものの、研究チームでは「節足動物の減少をもたらしている主たる要因は気候温暖化である」と
結論づけたうえで「節足動物の減少によって、熱帯雨林の食物網を破壊するおそれがある」と指摘している。
欧州でも急速に昆虫が減少している
欧州でも、昆虫の数が急速に減少している。蘭ラドバウド大学のキャスパー・ホールマン博士らの研究チームが2017年10月に発表した研究論文によると、
ドイツの自然環境保全地域63カ所で飛翔性昆虫が1989年から2016年までに27年間で76%減少した。
リスター博士の研究成果は、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「地球全体の気温が2度上昇すると地球環境にとって深刻な脅威となる」との
見解を裏付けるものでもあり、プエルトリコの熱帯雨林から私たちに向けられた"警告"として重く受け止めるべきかもしれない。

429:名無虫さん
18/10/27 03:45:52.07 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
アフリカでワニの新種が見つかる、80年ぶり
800万年前にできた火山に分断され、別々の進化を遂げていた
2018.10.26
アフリカの中央部で、新種のワニが発見された。ワニの新種が正式に記載されるのは、じつに80数年ぶりのことだ。(参考記事:「イヌ属で150年ぶりの新種見つかる」)
 カメルーンからタンザニアにかけての広大な場所に生息するこのワニは、Mecistops leptorhynchusと名付けられ、10月24日付けの学術誌「Zootaxa」に論文が掲載された。
 この種はこれまで、西アフリカに生息するアフリカクチナガワニ(学名:Mecistops cataphractus)と同じ種だと考えられてきた。アフリカクチナガワニの学名が変更
されることはない見込みだ。今回の新種記載によって、現在、近絶滅種(critically endangered)に分類されているアフリカクチナガワニの生息数はさらに減少することになる。
 論文の筆頭著者で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでもある米フロリダ国際大学のマット・シャーリー氏は、現在のアフリカクチナガワニの野生での
生息数をわずか500匹と推定している。(参考記事:「凶暴なナイルワニが侵入、ルート不明、米フロリダ」)
800万年以上前に分断されていた
 シャーリー氏によれば、アフリカクチナガワニのウロコは大きくて重く、皮膚も固いが、新種M. leptorhynchusの外見の印象はより柔らかくなめらかだ。
また、アフリカクチナガワニの頭部には骨が隆起している部分があるが、M. leptorhynchusにはそれがない。
 だが、何より大きな違いは遺伝子にある。論文によると、2つの種の遺伝子が分かれたのは800万年以上前、現在のカメルーンにあたる場所に
火山群ができたころだ。火山活動によってこの一帯の往来を妨げる山ができ、それ以来遺伝子の交流が途絶えることとなった。
 こうして地理的に隔てられたことで2種はそれぞれ独自の進化を遂げた。現在では、特定の重要な遺伝子の塩基対が5%以上も異なっているという。

430:名無虫さん
18/10/27 03:47:23.94 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
失われていたタイプ標本
 近年、ワニの分類を見直す動きはほかにもある。たとえば、米国自然史博物館のジョージ・アマート氏は、コビトワニは1種ではなく3つの種に
分かれることを示しているし、シャーリー氏とアマート氏のグループは、ナイルワニに2つの異なる種が存在することを見つけた。
 しかし、シャーリー氏によると、正式な記載と命名の手続きが行われたのは、1935年以降でM. leptorhynchusが初めてだ。米アイオワ大学や
米フロリダ大学の助けを借り、世界中の博物館のたくさんの標本を選別するという作業も行われた。シャーリー氏自身も、アフリカ14カ国を
巡る徹底的な現地調査を実施した。
 この作業は大変だった。西アフリカの種M. cataphractusについて、公式にこの種を定義する「タイプ標本」がどこにもなかったからだ。
責任はナチスにある。シャーリー氏によると、第二次世界大戦中、ドイツ軍の爆撃機が英ロンドン自然史博物館を攻撃した際、このワニのタイプ標本が
破壊されたらしいという。そのため、新しい標本を指定せざるをえなかった。さらに、M. leptorhynchusのタイプ標本が、種を判別しづらい
若い個体であるということも、作業を困難にした。(参考記事:「世界を変えた航空戦「バトル・オブ・ブリテン」」)

431:名無虫さん
18/10/27 03:49:13.46 .net
西アフリカの種は絶滅寸前
 今回の研究は、既存種と新種のどちらのワニの保護活動にもつながるはずだが、特に対応が急がれるのが西アフリカのアフリカクチナガワニだ。
シャーリー氏らは、コートジボワール政府やガーナ政府、そしてさまざまなNGOと協力し、アフリカクチナガワニを飼育して野生に帰す活動を行っている。
もっとも大規模な取り組みが行われているコートジボワールの動物園では、現在30匹以上のワニが飼育されている。
 生息地の喪失や密猟は、両方の種に影響を及ぼしている。残されたアフリカクチナガワニは少なく、とても見つけづらい。シャーリー氏は、
「何カ月も何年も」かけてこのワニを探してきたが、最終的にDNAのサンプルを採取できたのは、わずか15匹から20匹だった。
(参考記事:「ワニを殺してワニを守る、矛盾抱えるワニ猟に密着」)
 状況は今までになく切迫している。シャーリー氏は、「絶滅の危機はすぐそこまで迫っています。いつ消えてしまっても不思議ではないのです」と
話している。(参考記事:「世界最大のオアシス、国境を隔てた水源を守れるか」)

432:名無虫さん
18/11/25 22:23:05.10 .net
URLリンク(www.newsweekjapan.jp)
獲物の頭部を収集するコレクター・アントの謎
Ants in Florida Collect Skulls to Decorate Their Nests
2018年11月19日(月)18時30分
ハナ・オズボーン
フロリダアリの巣にはなぜアギトアリの頭がたくさんあるのか60年以上謎だった Starvingphotographer-REUTERS
<60年間謎だったフロリダ州のアリの不思議な「風習」の謎が一部だが解けた>
米フロリダ州に生息するヤマアリの一種に、科学者の注目が集まっている。このアリはもともと、種類の違うアリを殺した後、切断した頭部で巣を飾り付ける、
という謎の「風習」で知られてきた。今回新たに、そのヤマアリが攻撃時に化学物質を分泌して獲物に偽装(化学擬態)し、毒性の蟻酸をかけて殺すことが明らかになった。
「フロリダアリ」という名のこのアリは、60年以上前から科学者らの研究対象になってきた。生息地は米南東部に限られ、フロリダ州全域および
アラバマ州とジョージア州の一部で見られる。
フロリダアリの発見後すぐ、科学者たちはその巣が大顎を持つアギトアリの頭部で一杯になっていることに気が付いた。アギトアリは、恐ろしい捕食者として
知られるアリなのにもかかわらずだ。そのため当初は、アギトアリが使わなくなった巣にフロリダアリが引っ越したせいではないかと考えられた。
フロリダアリはアギトアリに特化した捕食者ではないか、という仮説もあった。
国際社会性昆虫学会の機関紙「Insectes Sociaux」に11月16日に掲載された論文で、米ノースカロライナ州立大学のアドリアン・スミス准教授は、
フロリダアリがアギトアリを攻撃する際に何が起きるのかを観察。その結果、フロリダアリはアギトアリと同じ化学物質を分泌して化学擬態することを発見した。
獲物の身体を覆うロウと同じロウを作ってまとうのだ。

433:名無虫さん
18/11/25 22:25:17.07 .net
カメラが、次に何が起きるかを記録していた。フロリダアリはアギトアリに毒性の蟻酸をかけて動けなくした後、死骸を巣穴に引きずり込み、切断した。
死体を運んで頭部を切断
「この行動で、フロリダアリの巣の中に多くのアギトアリの頭部があったことの説明がつく。60年以上ぶりだ」と、論文にはある。
この2種類のアリの進化関係や、フロリダアリが頭部を飾る行動でどんなメリットを得られるかを理解するためには、今後さらなる研究が必要だとスミスは言う。
「今、フロリダアリは我々が知る中で最も化学的に興味深いアリだ」と彼は言った。「これまでは死んだアリの頭部を集める不気味なアリの一種、
くらいにしか見られていなかった。それが今や、化学擬態の進化を理解するためのモデル生物になるかもしれない」
その日まで「フロリダ州のへんな生き物リストに加えておこう」、とスミスは言った。

434:名無虫さん
18/12/05 02:49:01.82 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
昼に活動するコウモリを発見、夜行性の謎を解く?
「コウモリは鳥に追われて夜行性になった」説を支持
2018.12.04
 東南アジア、マレー半島の東30キロの沖合に浮かぶティオマン島は、熱帯雨林に覆われた小さな島。陸上を歩くナマズや空を飛ぶヒヨケザルなど、
たくさんの珍しい動物が暮らしているが、つい最近も奇妙な行動をする動物が見つかった。昼間に狩りをするコウモリだ。(参考記事:「“空飛ぶサル”は2種だけではなかった ヒヨケザル」)
 世界を見渡すと、ほぼすべてのコウモリが夜に狩りをする。ところがティオマン島では、数匹のブライスキクガシラコウモリが真昼に昆虫を追いかけて飛ぶ姿が、
連日観察されたのだ。
「とりわけ興味深い、ありえない行動です」と、2018年2月、学術誌「Mammalia」にこのコウモリの昼間の狩りについての論文を発表した、
米ジョージ・メイソン大学の大学院生マーカス・チュア氏は言う。
 昼間に活動するコウモリが見つかったのは、これが初めてではない。ほかにも昼行性コウモリについて3つの例が報告されているが、いずれもコウモリたちが
暮らすのは“島”だ。この共通点を、科学者は見逃さなかった。それどころか、進化における大いなる謎を解く手がかりととらえた。
なぜコウモリは夜行性になったのかという謎だ。(参考記事:「コウモリやナマケモノはなぜ逆さまでも平気なのか」)
鳥に追われて夜行性に?
 地球上に生息するコウモリは、およそ1400種。果物や花の蜜、虫、そしてときにカエルを食べるが、ほぼ例外なく夜間に狩りをする。
 40年以上前から提唱されている一つの仮説は、「コウモリは鳥に追われて夜行性になった」というもの。ツバメのように、コウモリと同じ獲物(昆虫など)を
食べる鳥たちに追いやられる、あるいはタカやハヤブサなど、コウモリを捕食する鳥に追いやられることで、コウモリが今日の姿に進化した5400万年前には、
すでに夜行性になっていたとする仮説だ。

435:名無虫さん
18/12/05 02:51:37.79 .net
もう一つ、「コウモリが熱に弱いため夜行性になった」とする説もある。黒くて薄い翼が太陽光線を吸収しやすく、昼間に外にいると高温に
なり過ぎる恐れがあるというものだ。
英アバディーン大学の動物学者ジョン・スピークマン氏は、約30年前にコウモリの夜行性に関する研究を始めた。同氏はこれらの仮説を検証するため、
コウモリの天敵がいない、コウモリと獲物が競合する動物がいない、あるいはその両方がいない島を探した。
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
 そして、ポルトガルの西の沖にあるサン・ミゲル島を研究場所に選んだ。この島には昆虫を食べるコウモリ、アゾレスヤマコウモリが生息し、昼間に飛ぶ姿が
よく見られることが知られていた。また、同島には競合したり天敵となる鳥がほとんどいないので、最初に調査する場所に適していると思われた。
「コウモリが夜行性である理由を理解しようとするには、昼行性のコウモリを観察して、何をしているのか、何が起こっているのかを知る必要があると考えたのです」
とスピークマン氏は話す。同氏の研究チームはサン・ミゲル島を訪れるとすぐに、日中に飛んでいるコウモリを実際に見つけたと言う。
(参考記事:「【動画】雪の中で冬眠するコウモリ、初報告、日本」)
「例外」が仮説を支える
それぞれの仮説は、ほかのいくつかの島々でも検証された。
1995年、スピークマン氏は高温説を検証するために、学生をサモアに派遣、気温が上昇する日中に活動する固有種サモアオオコウモリを調査した。
サモアオオコウモリが果物を食べに現れる時間と島の1年間の気象の変化を比較したところ、サモアオオコウモリは、最も暑い時間を必ず避けていたが、
日射しのある中でも現れることが頻繁にあったとスピークマン氏は言う。このことから、コウモリが高温を避けて夜行性になったという仮説は正しくない可能性が考えられた。
一方、捕食者か競合者、またはその両方がいない場合、コウモリは昼間に活動することができる。これは、昆虫を食べるコウモリにとって特に理想的なケースだ。昆虫は、日中の方が100倍近くも多いからだ。
「これがまさに、いくつかの島で起きている状況です」とこの研究に後から加わったイタリア、フェデリコ2世ナポリ大学の動物生態学者ダニロ・ルッソ氏は話す。

436:名無虫さん
18/12/05 02:52:46.21 .net
2009年?2010年、同氏の研究チームはガボンのすぐ西に浮かぶサントメ島を訪れた。同島に生息するノアックカグラコウモリの活動を記録することが目的だ。
この島には肉食の鳥がいないため、コウモリが日中に現れるのではないかと考えられたからだ。予想通り、ノアックカグラコウモリは決まって午前9時から午後3時か4時ごろまで狩りをすることがわかった。
「昼行性のコウモリという例外が、コウモリは敵を避けて夜行性になったとする仮説を支持しているのです」とルッソ氏は言う。(参考記事:「メキシコ肉食コウモリの飛翔 撮影の真相」)
次々と見つかる手がかり
 コウモリが夜行性になった原因は捕食関係にあるらしいという点には、それぞれの科学者は同意している。
 しかし、今回の論文については、慎重な姿勢を崩していない。昼行性のコウモリが生息している島であっても、その島にすむ別のコウモリは夜行性の場合もある。また、
昼行性のコウモリのサンプル数がわずかしかないことを考慮すると、確信を持って何かを言うことは難しい、とスピークマン氏は話す。
 それでも、ティオマン島での発見のように、コウモリの夜行性に関する謎を解き明かす新たな手がかりは、次々と見つかっている。チュア氏は語る。
「今回の発見が示しているのは、コウモリの適応力は、私たちが考えていたよりもはるかに高い、ということだと思います」

437:名無虫さん
18/12/16 17:55:06.55 .net
WWF=世界自然保護基金は、東南アジアを流れるメコン川の流域で、去年1年間に157種もの動植物が新種と確認されたと発表しました。映画の登場人物の
名前をとって「スカイウォーカー」と名付けられたサルなど、ユニークな名前が付けられた生き物もあります。
WWFは生物多様性の宝庫として知られるメコン川の流域で毎年、生態調査を行っていて、このほど、去年1年間の調査結果を発表しました。
それによりますと、新種と確認された157種の内訳は、植物が91種、は虫類が26種、魚類が23種、両生類が14種、ほ乳類が3種となっています。
このうちミャンマーで見つかったテナガザルは、新種と確認されるまでに10年ほどかかったことから、映画「スターウォーズ」の登場人物の修行の日々や
苦難になぞらえて「スカイウォーカー・フーロックテナガザル」と名付けられました。
このほか、金髪が特徴のコウモリは、アメリカの芸能人の名前をとって「ランス・バス・コウモリ」と呼ばれています。
メコン川流域で確認された新種の生き物は、調査が始まった1997年からこれまでに2600種を超えた一方、急激な経済成長に伴う開発で環境破壊が
深刻化しているため、WWFは「多くの未知の種が発見されないまま絶滅するおそれがある」としてより徹底した保護を訴えています。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
NHKニュース
URLリンク(www3.nhk.or.jp)

438:名無虫さん
18/12/17 19:13:31.57 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
絶滅と思われたカエルを再発見、13年ぶり、南米
オタマジャクシにならず、母の袋の中で卵が孵化、エクアドル
2018.12.17
 10年以上目撃されていなかった謎めいたカエル、ツノフクロアマガエル(Gastrotheca cornuta)がエクアドルの森に現れ、生物学者たちを喜ばせている。
 このカエルの外見は独特だ。金色の目をしていて、その上には角のような皮膚の突起がある。夜行性で木の上にすんでいるが、なんといっても、
カンガルーに似た奇妙な子育てを行うことで知られている。卵は母親の背中にある袋の中で孵化し、オタマジャクシではなく、親と同じ形をした
子ガエルになって出てくるのだ。(参考記事:「一挙紹介、子どもを背負う動物たち」)
 カエルが見つかったのは、エクアドル西部にあるチョコ地域の、コタカチ・カヤパス生態系保護区に隣接する人里離れた場所だ。
そこを調査していた環境保護団体「トロピカル・ハーピング」の生物学者たちは、正体不明のカエルの鳴き声を耳にして、
懐中電灯をヤシの木に向けた。(参考記事:「カタツムリを「吸う」新種ヘビ5種を発見、南米」)
 鳴き声の正体がツノフクロアマガエルであることは、光る目からわかった。そこに居合わせた生物学者の一人、セバスチャン・ディ・ドメニコ氏は、
「興奮のあまり、飛び跳ねてしまいました」と言う。彼らは、袋の中に子どもがいるメスを含めて4匹のツノフクロアマガエルを集めることができた。
つまり、いまや希少となってしまったが、健全な森には、一定の個体数のツノフクロアマガエルがしっかりと生息している可能性があるのだ。
 エクアドルは、多様な両生類の宝庫として知られている。同国内には少なくとも589種類の両生類が生息し(新種も毎年発見されている)、
そのうち45%は固有種、すなわちエクアドルだけに生息する種類だ。(参考記事:「トゲ肌からツル肌に早変わりする新種カエルを発見」)

439:名無虫さん
18/12/17 19:14:40.07 .net
森林減少率は南米第1位
 だが、彼らは危険にさらされている。国連食糧農業機関(FAO)によると、エクアドルの森林減少率は南米第1位で、森林が毎年
約2%ずつ消失している(南部では3%近い)。さらに、エクアドルは中南米第2位のパーム油輸出国で、アブラヤシやカカオ、
バナナのプランテーション、道路建設、農業、鉱業などの企業活動も拡大している。(参考記事:「アフリカの小国ガボンで
探る新しいパーム油生産」)
「絶滅したと思われていたツノフクロアマガエルのような希少なカエルが見つかったことは驚きであり、希望がもてます」とルイス・コロマ氏は話す。
コロマ氏は、エクアドルの首都キトを拠点とする両生類の研究保護団体「セントロ・ハンバトゥ」を率いている。同氏によると、
エクアドルにいる他の少なくとも5種類のフクロアマガエルの仲間は、ここ30年以上目撃されていない。(参考記事:「新種のカエルを発見、
オタマジャクシにならず」)
「気候変動や致命的な病原体であるツボカビなどは、比較的新しい深刻な脅威です。生息地の喪失という従来からの脅威も続いています。
ツノフクロアマガエルは、その両方を生き延びたのです」とコロマ氏は言う。ただし、今後も生き延びられるとはとても言えない、とも付け加える。
(参考記事:「「カエルの楽園」で致死的なカエルツボカビを発見」)
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
エクアドルの自然保護事情
 エクアドルの自然保護制度は比較的強力だ。名目上、国土の少なくとも20%は伐採や開発ができない地域に指定されている。しかし、
取り締まりが緩い場合もあり、国立公園の中でさえ伐採が急速に進んでいると指摘する保護活動家もいる。チョコ地域で活動している
いくつかの団体は、それに対抗するため、保護区域のすぐ外側にある土地を購入したり、伐採された場所に植樹したりする活動を行っている。
その費用をまかなうために、エコツアーも開催している。「トロピカル・ハーピング」はそのひとつだ。

440:名無虫さん
18/12/17 19:16:23.92 .net
一度に購入できる土地は限られているため、完璧な解決策とは言えない。しかし、「ひとまず緩衝地帯を設けて開発を防ぐというのは、
効果的な方法です」と話すのは、これまでにツノフクロアマガエルの当面の生息地を含む200平方キロメートル余りの土地を
購入している「ホコトコ基金」の代表、マーティン・シェーファー氏だ。寄付は誰でも行うことができる。200ドルで約4000平方メートルの
土地を購入でき、基金も同額を拠出する。
もちろん、地元の土地所有者全員がカエルの絶滅や森林の消失を気にかけているとは限らない。「生き残るために必要なことだけを
する人もいます。それは、森林を伐採する会社に土地を売ることなのかもしれません」とディ・ドメニコ氏は言う。しかし、自然保護活動に
協力してくれる人もいるという。「地元の人々が自然保護活動に参加すると、アイデンティティやつながりを感じ、動物たちのことを
気にし始めてくれるのです。私はその様子を直接見てきました」
同氏がこの地域でエコツアーを開催するときは、「何も壊さず、もっとよい方法で、生物多様性には人々に益をもたらす価値があります」
というメッセージを伝えようとしているという。
アマゾンにも匹敵する生物多様性
 正式にはトゥンベス・チョコ・マグダレナ生態地域と呼ばれる一帯は、東側はアンデス山脈に接し、北はコロンビアを抜けてパナマまで、
南はペルー北西部までのびている。ツノフクロアマガエルの生息地はその一部で、エクアドルでもっとも手つかずの低地雨林が残されており、
ジャガーなどの貴重な最上位捕食者も生息する場所だ。しかし、ここは世界でも特に危険にさらされている場所の一つでもある。
「チョコの生物多様性はアマゾンにも匹敵するほどです。しかし、ほとんど調査は行われておらず、急速に消滅しつつあります」と
ディ・ドメニコ氏は言う。(参考記事:「世界はアマゾンを救えるか、はびこる闇と負の連鎖」)
 だからこそ、この地域を優先的に保護すべきだと主張する生物学者もいる。前出のマーティン・シェーファー氏は訴える。
「この珍しいカエルもそうですが、チョコの野生生物を救えるときは今しかありません」

441:名無虫さん
18/12/22 15:42:14.20 .net

14.9416667,98.6438889,3a,75y,90t/data=!3m8!1e2!3m6!1sAF1QipPpn3hjk-JEChtPXlOcuNcUP2zrnoOj
LRSbVAXR!2e10!3e12!6shttps:%2F%2Flh5.googleusercontent.com%2Fp%2FAF1QipPpn3hjk-JEChtPXlOcuNcUP2zrno
OjLRSbVAXR%3Dw360-h270-k-no!7i960!8i720!4m15!1m9!4m8!1m3!2m2!1d98.6455716!2d14.940992!1m3!2m2!
1d98.664894!2d14.932808!3m4!1s0x30e68346d5de383f:0x102b9d4b5e01b1c4!8m2!3d14.9416667!4d98.6438889
トンパプーン県はタイとしては年間雨量が多い、でもやっぱりサバンナって言われがち
でも、こんな湿地があったりすると思いも掛けんものがいるって事か

442:名無虫さん
19/01/10 04:12:28.91 .net
ニューギニアの首都ポートモレスビーとその周辺は年間雨量が少ない
ニューギニア南東部は首都の対岸に行くと年間雨量が2.5~5倍になるが
でも対岸まで行かなくても、同じ海岸でも標高800mまで上がれば
URLリンク(ceb.wikipedia.org)
Varirata National Park
平均気温21℃、年間雨量2449㎜、最少雨月雨量72mmとまあ亜熱帯多雨林
自分はケッペンと吉良バイオームをごっちゃにしてあるいは切り替えながら見るのが好きかな
乾燥気味だと思ってた所の傍でも山があればいきなりこうなる場合もある訳か
でもニューカレドニアなんて西海岸は山に登っても最後まで乾燥してるらしいので、この方法が
100%うまく行くわけではない

443:名無虫さん
19/02/15 03:23:36.96 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
スローロリスのかわいい顔 怖い意味があった
愛らしい顔が印象的なスローロリス。ほかの動物に違うメッセージを送っている
2019.02.14
 テディベアのような目、ボタンのような鼻、レッサーパンダとナマケモノを合わせたような顔―ジャワスローロリスは、その愛らしさは一ニを
争うと言ってもいい動物だ。ところが、人間の目にはかわいらしく映っても、ほかの動物は、スローロリスの顔を危険を警告する信号として
受け取っている可能性がある、という。 (参考記事:「【動画】絶滅危惧のスローロリス、ペットから森へ」)
 スローロリスは東南アジアに生息する小型のサルで、霊長類で唯一毒を持つ。毒は唾液に含まれており、ひじの内側にも毒腺をもつ。
(参考記事:「新種スローロリスを発見、ボルネオ」)
「唾液とひじの2つの毒を混ぜると、毒性はさらに強くなります」と英オックスフォード・ブルックス大学の保護生物学者、アナ・ネカレス氏と話す。
 恐ろしい武器を持つ一方で、スローロリスは体が小さく動きも遅い(スローロリスのスローは「遅い」からついた)。これがスローロリスの戦略だ。
自分が危険な存在であることを、他の動物に知らせることができれば、争いに巻き込まれることはないからだ。
「こうした戦略をもつ動物は多いです。たいてい、自分の強さや優位性を示すために色を使います」とネカリス氏は言う。
 こうした色を「警戒色」という。警戒色をもつことで知られる動物は多様だ。スカンクやアナグマなどの哺乳類、鮮やかな色をしたヤドクガエルも
そうだ。意外なところではテントウムシも毒をもつ。 (参考記事:「色覚のない敵に「派手さで警告」は通用するか?」)
若い個体ほど目立つ顔
 ネカリス氏らが先日、学術誌『Toxins』(2019年2月5日付)に発表した論文によると、8年かけて200体以上のスローロリスを「キャッチ・アンド
・リリース方式」で調査した結果、ジャワスローロリスの顔の模様が警戒色の基準に合うことが判明したという。
 スローロリスの顔を見てみよう。顔の模様は、一番危険な部位である口に注意を引き寄せるようになっている。

444:名無虫さん
19/02/15 03:25:25.69 .net
これはイヌワシ、ニシキヘビ、オオトカゲ、オランウータンといった、スローロリスの捕食者の視覚に高い効果を発揮する。この発見が
私たちに教えているのは、ほかの動物たちには当たり前の話に過ぎないということだ。
 ネカリス氏はスローロリスを「愛らしく、小さな、ふわふわとした『死の毛玉』」と表現した。
 ネカリス氏らは、研究を通じて、スローロリスの別の特徴も見つけた。若い個体は年長の個体よりも攻撃的だというのだ。
 25年間スローロリスを研究してきたネカリス氏は、長年スローロリスの年齢による行動の違いを感じていた。2歳以上の成体は
一般に捕獲しても暴れない。しかし、若い個体(1?2歳)は注意が必要だ。
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
「若い個体は、私たちを殺す気で向かってきます。見た目以上に力は強いですし、叫び声を上げる個体もいます。口の中に、毒のある唾液も
しっかりため込んでいます」とネカリス氏。
 若い個体が激しく抵抗すると身体測定すら、ままならないという。
 ネカリス氏ら研究者は8年かけてスローロリスの攻撃性のレベルを記録。若い個体には「魔の二歳児(日本で言うイヤイヤ期)」とでも
呼ぶべき時期があることを発見した。しかも興味深いことに、若い個体のほうが、顔の模様のコントラストが強い傾向が見られるというのだ。
(参考記事:「【動画】攻撃的な犬はホルモンに違い、改善に光」)
 このことは、スローロリスの顔の模様は外敵に対する警告以外に、別の目的があることを示している。
 例えば、ジャワスローロリスは、オスとメスがつがいで暮らし、森の中でサッカー場ほどの広さのなわばりをつくる(残念ながら、
インドネシアのジャワ島は、農業や開拓で森が減っており、今以上の数のスローロリスが住める余地は残されていない)。
一組のつがいは、同じ縄張りで最長8年間暮らす。つまり、若いスローロリスは自分のなわばりを持つためにライバルと闘わなければならない。
(参考記事:「コモドドラゴンの生息地が広がらない意外な理由」)
「若い個体はけがが多いです。肉が壊死するほどひどい傷も時々見られます」

445:名無虫さん
19/02/15 03:26:31.91 .net
ネカリス氏は、若いスローロリスは自分のなわばりを勝ち取り、なわばりを守り続けることが重要だったので、スローロリスは進化の過程で
自分の毒と強さを顔の模様で周囲に知らせることにしたのではないかと、考えている。
ライバルとの争いにも模様ですごむ
 米カリフォルニア州立大学ロングビーチ校の進化行動生態学者、テッド・スタンコウィッチ氏は、スカンクからジャイアントパンダまで、
多くの動物の警戒信号を研究してきた。スタンコウィッチ氏によると、警戒信号は通常、捕食者に対してしか使われないという。
(参考記事:「SNSに惑わされるな、飼うとヤバい動物10種」)
「スローロリスが、自身の毒を捕食者だけでなく同種の成体に対しても活用しているとすれば、非常に珍しい例です。警戒信号をうまく利用した妙案と言えるでしょう」
 スタンコウィッチ氏は、ネカリス氏らの研究に関して「興味深く信頼性も高い」としながらも、もう少し踏み込んでスローロリスの毒性も計測し、
若い個体が攻撃的で顔の模様のコントラストが強いのと同じように、毒も若い個体のほうが強いのかを確かめればもっと良かったと述べている。
 スローロリスは年をとるにつれ警戒信号が変化する。警戒信号を使うほかの動物たちには、そうした現象は見られないからだ。
「スカンクは生まれたときから白い縞の毛皮で、一生、その模様のままです。ほかの肉食動物も同じだと思います」とスタンコウィッチ氏は言う。
 体が小さい、捕獲されやすい、なわばりを求めて動き回るために攻撃されやすいなど、若いスローロリスは成体と比べると、
自身が持つ毒と攻撃性を周囲にアピールする理由がたくさんあるという可能性もある。
 「生物の進化とは、例外なく複雑なものなのです」ネカリス氏は結んだ。

446:名無虫さん
19/02/19 19:44:04.43 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
ブラジルでカマキリを続々発見、おそらく新種
立派な角をもつカマキリも、「カマキリ・プロジェクト」の成果
2019.02.17
 南米ブラジルの沿岸部に広がる森林で、新種と見られるカマキリが次々に見つかっている。この地域の森は、20世紀のあいだにおよそ
90%が失われてしまったが、十分な調査が行われておらず、世界屈指の生物多様性を誇ると考えられている。
 調査しているのは非営利団体「Projeto Mantis(カマキリ・プロジェクト)」の研究者グループ。ナショナル ジオグラフィックの支援を受け、
この森を複数回にわたって調査、発見された新種と見られるカマキリは5?7種に上る。
 特に印象的なのは、頭に角のような不思議な突起をもつカマキリ。2017年のクリスマス直前、リオデジャネイロの北東にある
グアピアス生態系保護地域で見つかった。チームを率いていたレオナルド・ランナ氏によると、夜間に明るい照明で虫をおびき出したとき、
光沢のある赤い脚と見事な一本の角を持つ手のひら大のカマキリが現れたという。(参考記事:「花に擬態したカマキリの
雌雄が似てない理由を解明」)
「あまりに立派な姿だったので、とても驚きました」とランナ氏は言う。これはZoolea属のカマキリだが、新種である可能性が高いという。
よく似た角をもつカマキリは、これまでもいくつかの種が確認されているが、まだ知られていない新種もたくさんあると見られている。
チームは新種かどうかを突き止める考えだが、それには時間をかけて博物館の標本と丹念に比較する作業が必要だ。
角は何のため?
 カマキリの頭に立派な角がついている理由ははっきりしないが、擬態のためではないかと考えられている。ランナ氏は、「シルエットを
ごまかすため」である可能性があるという。つまり、捕食者の目に入っても、獲物の頭ではなく、木の芽などの(食べられない)別のものに
見せているのかもしれない。(参考記事:「ギャラリー:姿を隠す動物たち 写真43点」)
 カマキリは身を隠すのがとてもうまい。ランナ氏らは、狙いを定めてカマキリを探すため、狭い範囲を明るく照らせる懐中電灯をもって
夜の森を歩き回っている。(参考記事:「魚を食べるカマキリを発見、科学者も驚く視覚」)

447:名無虫さん
19/02/19 19:45:23.08 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
 研究者グループは、リオデジャネイロ近郊でも新種のカマキリを収集した。このカマキリについての論文は、ペルーのサン・イグナシオ・
デ・ロヨラ大学に在籍するカマキリ専門家、フリオ・リベラ氏が中心となって執筆を進めている。リベラ氏は「Projeto Mantis」のチームとも
連携して研究や調査を行っている。
 このカマキリもかなり大型で、頭の上に複数のこぶがついており、それが集まって小さな角のように見える。Vates属の新種と見られ、
今まで主にアマゾンの熱帯雨林に生息すると考えられていた。現在、チームはこの新種の種名について検討している。
「こんな大きな昆虫がこれまで気づかれることなく生息していたなんて、とても信じられません」とリベラ氏は話す。
 新たに見つかったカマキリたちのなかで特に目立つ一種は、リオデジャネイロの西にあるかなり標高の高い草地で見つかった。ランナ氏によれば、
「風の中で優雅に触角を動かしていた」という。赤とオレンジの色が特徴的なこの大型カマキリは、Coptopteryx属のカマキリに似ている。ただ、
この属のカマキリは近隣の国の乾燥した低地で見つかることが多いので、こちらも新種である可能性が高そうだ。
(参考記事:「実はすごい、知られざるカマキリの秘密」)
 なお、研究のためにカマキリを殺している研究者もいるが、ランナ氏のグループは違うという。生きたまま放すか、飼育するか、死んでから
採取するかのいずれかにしている。
 リベラ氏によると、カマキリは生態系の大事な一員であるのはもちろんだが、同時にカリスマ性をもっていると言う。大きな目、獲物を狙う
独特なポーズ、そして華麗な一撃を加える前肢を持つカマキリは、人々の心をとらえて放さない。
「カマキリは、私たちの目を昆虫の世界に向けてくれます」とリベラ氏は言う。「そして、たくさんのことを教えてくれるのです」(参考記事:「カマキリは人生の師匠」)
文=DOUGLAS MAIN/写真=LEONARDO LANNA/訳=鈴木和博

448:名無虫さん
19/02/20 04:34:20.42 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
角もつタランチュラ アフリカで新種で発見
背中に大きく柔らかい角状の突起をもつ新種の大型クモがアンゴラで見つかった
2019.02.19
 アフリカ南西部に位置し、オカバンゴ川でも知られるアンゴラ共和国。この国の南東部で昆虫学者のジョン・ミジリー氏は
フィールド調査をしていた。調査中に捕獲し容器に入れたタランチュラを、夕方キャンプに戻って詳しく見ると、ミジリー氏は驚いた。
(参考記事:「世界最大のオアシス、国境を隔てた水源を守れるか」)
 パチパチと燃える焚き火の明かりに照らされた奇妙な形のタランチュラは、背中の真ん中に、大きくて少し柔らかい角状の突起があったからだ。
 ミジリー氏は南アフリカのクワズール・ナタール博物館に所属しているが、クモは専門外だ。そこで、タランチュラを撮影し、
共同研究者である南アフリカのプレトリア大学のイアン・エンゲルブレヒト氏に写真を送り見てもらった。
「イアンからは、フォトショップで加工した写真だろうという返事が来ました」とミジリー氏は笑う。
 次の夜もミジリー氏は調査に出かけ、背に大きな角状の突起があるタランチュラを再び見つけた。
「新種だと確信しましたよ。見つけた生物が早い段階で新種だとわかるケースは、そうはありません」と語る。(参考記事:「タランチュラの新種
7種を発見、過去最高の標高で」)
 ミジリー氏らのチームは、新種のタランチュラを「驚きをもたらすもの」という意味のラテン語からCeratogyrus attonitiferと名付け、
2019年2月6日付けの学術誌『African Invertebrates』で研究結果を発表した。
 アンゴラでは、26年間も内戦が続いた。内戦は2002年に終結したものの、アンゴラにどんな生物が分布しているかのかはわかっていないことが多い。
(参考記事:「没後20年、写真が語る故ダイアナ妃の生涯」)
クモを釣る?
 2015年、ナショナル ジオグラフィック協会と科学者からなる国際チームは、「オカバンゴ原生自然プロジェクト」を立ち上げた。

449:名無虫さん
19/02/20 04:35:34.52 .net
このプロジェクトの目的は、重要でありながら正しく評価されていない地域の調査と保護活動だ。今回、新種のタランチュラを発見したミジリー氏も、
アンゴラ中部・東部の種を調査するために、プロジェクトが派遣した専門家の一人だ。
「まるで魚を釣るようでした」とミジリー氏は話す。「クモの力は強くて、草をしっかり握っていないと持って行かれてしまいそうでした」
 背中に大きな角状の部位があることから、このタランチュラはすぐにCeratogyrus属の仲間に分類された。この属のクモの多くは、
似たような突起物を背にもつ。ただ、これまで見つかっているクモの「角」は、これよりずっと小さくて硬い。発見されたC. attonitiferの角は、腹部と同じくらい長く、柔らかいのが特徴だ。
 背中の「角」が何に使われているのかを含め、C. attonitiferの生態を知るには今後の研究を待たなくなてはならない。いまわかっていることは、
C. attonitiferが昼間は巣穴の底で眠り、夜になると穴の入口で昆虫などの獲物を待ち構えて襲う、夜行性の待ち伏せ型捕食動物であるということだ
(毒液を使って獲物を殺し、栄養たっぷりの昆虫の体液をすすっているのだろう)。
生息地の変化には弱い種
 ミジリー氏は、野営地の周りの300平方メートルほどの場所で10個の穴を発見した。これは捕食動物としては高い密度だ。しかし、
この種はアンゴラの1つの湖の周囲でしか見つかっていない。

450:名無虫さん
19/02/20 04:36:43.98 .net
「バブーンスパイダーは、住む場所の好みがとてもうるさい」のだと説明するのは、英ハーパー・アダムス大学の生態昆虫学者ヘザー・キャンベル氏だ
(同氏はこの研究には参加していない)。「バブーンスパイダー」とは、アフリカに生息するタランチュラの亜科の総称だ。
「決まった砂にしか巣穴を作らない種や、特定の岩に沿ってしか巣穴を作らない種など、生息地の条件が決まっているものがいます」
(参考記事:「【動画】野生タランチュラの命がけの劇的交尾」)
 生息地の生態系が破壊された場合、このようなクモは簡単にほかの場所に移り住むことができない。バブーンスパイダーは、
寿命が長いが繁殖率が低いため、今回見つかった新種は絶滅の危険性が高い「危急種」に分類された。
(参考記事:「世界の昆虫種の40%が減少、数十年で絶滅の可能性」)
 生物多様性の基礎研究は、オカバンゴの秘密を解き明かす上で大きな役割を果たす。「出かけるたびに、
素晴らしい、驚くような新しい発見があります」と、キャンベル氏も言う。

451:名無虫さん
19/02/22 22:59:06.94 .net
1981年を最後に生存が確認されていなかった大型のハチが、インドネシア・北マルク諸島で発見された。「Megachile pluto」は成人の親指ほどの
大きさをもつオオハキリバチの一種で、調査隊は人間がほとんど訪れない島でメスを1匹発見し、撮影に成功した。
イギリスの博物学者、アルフレッド・ラッセル・ウォレスが1858年に発見し、「ウォレスの巨大蜂」とも呼ばれる。
URLリンク(ichef.bbci.co.uk)
URLリンク(ichef.bbci.co.uk)
今年1月に調査隊がこのハチをあらためて発見しようと、インドネシアにおけるウォレスの足跡をたどり、探検旅行を再現した。
自然史カメラマンのクレイ・ボルト氏が、生きている巨大ハチの写真と動画を最初に撮影した。
「もう存在しないと思い込んでいたこの『空飛ぶブルドッグ』のような昆虫を目にして、息を呑んだ。本物の証拠が自然の中で、自分たちの目の前にいるなんて」とボルト氏は喜んだ。
「本物の固体がいかに美しくて大きいか実際に目にして、自分の頭のそばを通り過ぎていく時に巨大な羽根がぶーんと音を立てるの聞いた。素晴らしかった」
北マルク諸島でこのメスが発見されたことで、この地域の森林には希少な昆虫がまだ生息しているのではないかと期待が高まった。

452:名無虫さん
19/02/22 22:59:48.80 .net
「Megachile pluto」の売買を取り締まる法的規制は今のところ存在しない。
調査に参加したプリンストン大学の昆虫学者でハチ専門家のイーライ・ワイマン氏は、今回の発見が、ハチの生態の理解向上へ
向けた研究へとつながり、絶滅を阻止するための取り組みに寄与することを期待すると話した。
今回の調査は、米自然保護団体「グローバル・ワイルドライフ・コンサベーション(GWC)」が支援して実現した。GWCは数々の
「失われた種」を再発見しようと、世界的な調査事業を立ち上げた。
「このハチを自然保護のシンボルとして世界的に有名にする方が、ただ静かに収集して忘れ去られていくより、種の未来は明るいと確信している」とGWCの広報担当、ロビン・ムーア氏は話した。
GWCは今年1月にも、南米ボリヴィアでオス1頭しか残っていないと思われていた希少なカエルの固体を複数発見したと発表している。
■ウォレスの巨大蜂 (Megachile pluto)
・推定の翼幅6センチで世界最大のハチ
・メスはシロアリ塚に巣を作る。大きなアゴで集めた樹脂で巣を固め、外敵から守る
・生息には低地林の樹脂や木の幹に作られたシロアリの巣を必要とする
・ウォレスは、生物の進化論をチャールズ・ダーウィンと共に構築した。巨大なハチについては「黒い大きなスズメバチのような昆虫で、クワガタのような巨大なあごをもっている」と説明していた。
URLリンク(www.bbc.com)

453:名無虫さん
19/03/09 15:52:15.13 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
透明カエルの新種発見 エクアドル金鉱候補地で
地下資源の利権に翻弄される限られた生息地。希少な種の保護を阻む背景に汚職も
2019.03.08
 南米エクアドル、アンデス山脈のふもとの丘陵地帯を流れる小川のほとりで、美しい新種のアマガエルモドキが発見された。
この成果は、2019年2月26日付けの学術誌「PeerJ」で発表された。 (参考記事:「熱帯雨林の新種:グラスフロッグ」)
 アマガエルモドキは、皮膚が半透明で内臓が透けて見えるカエルだ。一生のほとんどを樹上で過ごすが、繁殖時は水辺に下りる。
今回見つかった新種のアマガエルモドキも半透明の体をしているが、背中に黄色の斑点が多数あり指には水かきがないという、
ほかの仲間と比べて珍しい特徴があった。 (参考記事:「緑色の骨を持つ半透明のカエル、ペルー」)
 この新種は、生息地のマンドゥリアク川保護区にちなんで、マンドゥリアクアマガエルモドキ(Nymphargus manduriacu)と
名付けられた。標高1200メートル近辺を流れる川の渓谷の狭い地域にだけ生息し、オスはかん高い鳴き声で交尾相手を探す。
 生息地は、民間の自然保護区の中にあるが、採掘権も認められており鉱山開発が進んでいる。今回の論文によると、
金や銅の鉱脈探査の影響で、マンドゥリアクアマガエルモドキはすでに絶滅の危機に瀕しているという。
 現在、エクアドルでは鉱山開発が「激増」している、と論文の筆頭著者であるサンフランシスコ・デ・キト大学の研究者
フアン・マヌエル・グアヤサミン・エルネスト氏は述べる。アンデス山脈には多くの固有種と未記載種が生息するが、
このカエルも開発による生息地の破壊の脅威にさらされている種の1つと言える。
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
保護地なのになぜ守れない?
 エクアドルでは、金などの地下資源の権利を政府から取得できる制度がある。この制度では、自分が所有していない
土地に対して採掘権を取得できる。もちろん、法律では、土地の所有者や地域社会と協議することが義務付けられている。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)


454:名無虫さん
19/03/09 15:53:16.16 .net
 新種のカエルが見つかった地域は、エコミンガ財団という保護団体が所有している。しかし、エクアドル政府は、何の協議もせずに、
オーストラリアに拠点を置く世界最大の鉱業会社BHPの子会社であるセロ・ケブラドに採掘権を売却したのだ
(BHPにコメントを求めたが、返答はなかった)。
 環境や人権を専門とするエクアドルの弁護士エステバン・ファルコーニ氏は、開発を進める会社を相手取った訴訟に発展する
可能性があると話す。しかし、訴訟しても勝ち目があるかは不明だ。というのも、「エクアドルでは、石油の開発により経済を
てこ入れする思惑が外れたこともあり、近年鉱業を推進しようとしている」(米オレゴン大学の生態学者ルー・バンデグリフト氏)からだ。
現在のエクアドルでは、法廷は行政の影響を大きく受ける傾向にある。
 エクアドルでは、隣国のコロンビアやペルーに見られる大規模な鉱業プロジェクトは行われてこなかった。そうした中で、
開発が進む背景には汚職の問題がある。その代表がホルヘ・グラス元副大統領だ。グラス元副大統領は、ブラジルの
建設会社から1350万ドルの賄賂を受け取ったとして、2017年12月、懲役6年の判決を受けている。
 鉱山採掘は、アマゾン川流域の国々の自然に「壊滅的な影響」を及ぼしてきた過去がある。ただ、エクアドルの憲法には、
自然に対する不可侵の権利が謳われており、他国のようにはならないと考えられてきた。それだけに「自然保護活動家は、
最近の政府の鉱業推進政策を警戒している」とバンデグリフト氏は話す。

455:名無虫さん
19/03/09 15:54:14.03 .net
発見をカエル保護の大きな声に
 研究者は、発見したアマガエルモドキの新種を国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、個体数が極めて減少している
「近絶滅種」に指定するよう提言している。 (参考記事:「絶滅と思われたカエルを再発見、13年ぶり、南米」)
 自然保護団体は、今回の件を、鉱業の影響でエクアドルの希少動物が大きな危機に直面していることを示す象徴だと考えている。
 エクアドルには600種近くの両生類が生息すると言われる。「そのうちの20%以上は、まだ分類学な記載がない『未記載種』のままだ」と、
エクアドルのジャムバツ両生類研究保護センターの所長ルイス・コロマ氏は言う。なお同氏は、今回の論文の研究チームの一員ではない。
(参考記事:「半透明のかわいい新種カエル、コスタリカで発見」)
 コロマ氏は続ける。「今回の研究は、この新種とその他の絶滅の危機に瀕する両生類を、鉱山開発から守る大きな抗議の声なのです」
文=DOUGLAS MAIN/訳=牧野建志

456:名無虫さん
19/03/23 21:14:05.75 .net
【温暖化】沖縄以南に生息する熱帯性種リュウキュウナガウニを和歌山で発見 京大[03/22]
スレリンク(scienceplus板)

457:名無虫さん
19/04/02 02:32:03.47 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
新種の極小カエルを発見 ホチキスの針サイズ
学名は「ミニ・マム」その脳は針の上に載るほど、マダガスカル
2019.03.29
 「とても小さい」ことを表す英単語をいくつ知っているだろう? 思い浮かぶのは「ミニチュア」(小型)、「ミニスキュール」
(微小)、「ミニマム」(最小)あたりだろうか。(参考記事:「新種のカエル3種を発見、ブドウ粒大」)
 これらの言葉は、アフリカ東岸沖のマダガスカル島で見つかった新種の極小カエル3種を説明にもなるが、学名でもある。
(参考記事:「世界最小の爬虫類、新種ミニカメレオン」)
 カエル3種に、それぞれ「Mini mum」「Mini ature」「Mini scule」と名付けたドイツ、ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンの
進化生物学者マーク・シェルツ氏、これら3種とほかに2種の極小カエルの新種に関する論文を2019年3月27日付けで学術誌
「PLoS ONE」に発表した。『Mini』は、新しくできた属名だ。
「これらのカエルの脳は、針の上に乗るほどの大きさです。人間と同じ臓器をすべて持っているのに、親指の爪の4分の1ほどの
大きさしかないのは、驚異的なことです」とシェルツ氏。
 今回発見された中でも最小の「ミニ・マム(Mini mum)」の体長は、8~10ミリほど、紙用の標準的なホチキスの針ほどの大きさだ。
最大の種である「ミニ・チュア(Mini ature)」でも14.9ミリ、マイクロSDカードほどの長さしかない。ちなみに現在、世界最小のカエルは、
体長およそ7.7ミリ、イエバエほどの大きさで、世界最小の脊椎動物でもある。(参考記事:「最小の脊椎動物、7.7ミリのカエル」)
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
 これら3種のカエルは、それぞれマダガスカルの一部にしか生息しない。特にミニ・マムの生息域は極めて限られており、個体数も
把握されている。このため、論文の著者は、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで「近絶滅種」に指定するよう求めている。 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)


458:名無虫さん
19/04/02 02:33:12.64 .net
ウィットに富んだ学名には功罪も
 見つかった新種は、マダガスカルヒメアマガエル亜科の仲間。このグループのカエルはどれも小さく、今回の発見で
合計108種になった。マダガスカルでは毎年、平均10種が新種として記載されている。
 シェルツ氏の研究チームは、2014年に研究を始めて以来、40種以上を発見してきた。もちろん新種の発見は、決して
易しいことではない。小さなカエルはマダガスカル南東部にある隔絶された森の落ち葉や、北部山岳地帯のうっそうと
した草の茂みに暮らす。カエルを見つけること自体が難しいのだ。
 また、そもそも外見がよく似るカエルの形態的な違いを特定することは、通常の大きさであっても難しい。それが極小の
カエルともなれば、なおさらである。そこで今回の研究では、遺伝子を解析したり、マイクロCTスキャンでカエルの歯や骨の
わずかな違いなどを明らかにすることで、それぞれが独立した種であることを確かめた。(参考記事:「魚類スキャン計画が
スタート、約3万種完遂目指す」)
 これらの小さなカエルは、アリやシロアリ、トビムシといった小さな生物を獲物にするなど、ほとんど競争相手がいない
生物学的なニッチ(生物が利用する環境の要因)を活用するために、わざわざ体を小さくする方向へと進化してきた可能性が高い。
(参考記事:「274種の新種発見、韓国:トビムシ」)
 米ハーバード大学の進化生物学者で、南米の小型両生類が専門のジム・ハンケン氏は、今回の論文では、骨や歯、タンパク質の
分子構造などの優れた分析結果を示して、これらの小さなカエルが新しい属を新設するに足る理由があることを記していると説明する。

459:名無虫さん
19/04/02 02:34:16.83 .net
 ただ一方で同氏は、今回の学名の付け方は「混乱を招きかねない」と懸念する。というのも、新たな属がつくられると、すでに
知られている生物が新たな科に再分類されたり、属名がすでに別の生物に使われているなどして分類に混乱を招くことがあるからだ。
 その好例が南米に生息するエディプスサラマンダー(Oedipina complex)だ。この両生類は、当初フロイトによる精神分析の概念
『エディプス・コンプレックス』と同名の「Oedipus complex」(近縁種はOedipus rex)と命名された。しかし、その後、別の属との
重複を避けて、Oedipinaに属名が変更されたという経緯がある。
「機知に富む学名を付けても、後でその生物をより詳しく調べた結果、学名を変更しなくてはならなくなることがあるのです」と
ハンケン氏は話す。
 今回発見した3種の極小カエルに「ミニ・マム」「ミニ・チュア」「ミニ・スキュール」という学名を付けたシェルツ氏は、一般の人たちの
興味を引くために選んだものだと主張する。「科学の多くは、そっけないのです。科学を身近にするためにも、こうした命名が
あってもいいと私は考えています」

460:名無虫さん
19/04/09 20:55:29.67 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
紫色の巨大なリスに遭遇した、なぜ紫?
インスタグラムで写真が話題、インド
2019.04.09
 インド南部で出会った動物に、アマチュア写真家のカウシック・ビジャヤン氏は衝撃を受けた。濃い赤紫色をした巨大なげっ歯類が、
木の枝から枝へ飛び移っていたのだ。
 ビジャヤン氏は、体重1.8キロほどもありそうなこのげっ歯類の写真をインスタグラムに投稿。すると、ネット上でたちまち話題になった。
写真はケーララ州で撮影されたものだが、このリスが本物だと信じようとしない人もいた。何しろ、黒、クリーム色、そして濃い
赤紫色の鮮やかな体色をしていたのだから。しかし、インドオオリス(Ratufa indica)は実在の動物だ。マラバルオオリスとも呼ばれている。(参考記事:「セクシーポーズをきめるリス 愉快な写真の秘密」)
「まさにこういう姿です。見事な写真です!」と、米アリゾナ大学の保全生物学者で『Squirrels of the World(世界のリス、
未邦訳)』の著者の1人でもあるジョン・コプロウスキー氏は賞賛する。
「哺乳類としては、最も紫に近い色です」とコプロウスキー氏。
 一方、米マイアミ大学進化生物学者のダナ・クレンペルズ氏は、インスタグラムの写真は加工してある可能性を指摘している。
「フォトショップで少し修整した可能性があります。色の自然な彩度を上げる機能がありますから」
アジアに暮らす巨大リスたち
 こうした大型のリスは、インドオオリスのほかにも3種いる。いずれもアジアに暮らし、米国のトウブハイイロリスと比べて2~3倍の体重がある。
「このグループの4種は、大型で鮮やかな体色をしていて、熱帯の大きな果実を木の上で食べる習性があります。非常に興味を引かれますね」と
コプロウスキー氏は話す。(参考記事:「2018年 思わず笑ってしまう野生動物の写真17点」)
 クリームオオリス(Ratufa affinis)はタイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア原産で、普通は茶色か黄褐色をしている。ほぼ白黒2色の
クロオオリス(Ratufa bicolor)も同様の地域で見ることができ、中国にも生息する。そしてシモフリオオリス(Ratufa macroura)は、
スリランカとインド南部に生息している。概ね黒と灰色で、濃淡はさまざまだ。

461:名無虫さん
19/04/09 20:56:29.31 .net
URLリンク(natgeo.nikkeibp.co.jp)
「この4種はよく目撃される、ありふれた動物ですが、どれも個体数は減少していると考えられています」と、コプロウスキー氏は話す。
 紫色の巨体だという以外にも、インドオオリスには、他のリスにほとんど見られない特徴があると指摘するのは、米カーネギー
自然史博物館の哺乳類担当学芸員、ジョン・ワイブル氏だ。
 インドオオリスは、木の実や種子を地中に埋めるのではなく、高い木のこずえに食べ物の貯蔵場所を作るのだという。
インドオオリスはなぜ紫色なのか?
 近縁のグループの中でさえ、インドオオリスの強烈な色は目立つ。どういう進化の作用で、こんなに目を引く毛の色になったのか、
疑問に思わずにはいられない。(参考記事:「ギャラリー:地球の奇跡!目を疑うほど色彩豊かな動物たち 写真42点」)
 というのも、インドオオリスがすむ森は、シシオザル、ヒョウ、カンムリワシといった天敵のすみかでもあるからだ。これらはいずれも、
樹上で暮らすげっ歯類を狩って食べることが知られている。(参考記事:「【動画】ヒョウとハイエナが仲良く食事?」)
「確かなことは誰にもわかりませんが」とコプロウスキー氏は話した。「インドオオリスの紫の模様は、何らかのカムフラージュの役割を
果たしている可能性があります」。彼らが生息する広葉樹林には「日光がまだらに当たる部分と暗い陰の部分とのモザイク模様」ができ、
それがインドオオリスの模様に似ているからだという。(参考記事:「恐竜にカムフラージュ模様見つかる、アライグマ風」)
 つまり、インスタグラムで私たちを楽しませてくれる派手な姿は、腹を空かせた敵が近づいてきた時、姿を隠すのに
役立っているのかもしれない。だとすれば、「いいね!」を押すに値する、巧みな戦略だ。

462:名無虫さん
19/04/28 21:35:56.45 .net
URLリンク(www.afpbb.com)
希少なカメ、ロイヤル・タートル20匹を川へ、繁殖に期待 カンボジア
2019年4月27日 18:22 発信地:ボントラック/カンボジア [ カンボジア アジア・オセアニア ]
【4月27日 AFP】カンボジアで26日、希少な淡水ガメ、ロイヤル・タートル20匹が国内の川に放流された。ロイヤル・タートルは、
密猟や違法な川砂の浚渫(しゅんせつ)などでかつては絶滅の危機に直面していた。
 正式にはバタグル・アフィニス(Batagur affinis)に分類されるロイヤル・タートルは、捕獲や川砂の浚渫により、繁殖地である岸が
破壊されたことで絶滅の危機にひんし、カンボジア国内では2000年に絶滅したとみられていた。しかしその後、巣が発見されて保護活動が始められた。
 この日は、仏教徒の僧侶らがお経を唱え、儀式用の花束がささげられる中、20匹のカメが同国の南西部
シアヌークビル(Preah Sihanouk)州を流れるスレアンベル(Sre Ambel)川に放流された。
 自然保護団体は、ロイヤル・タートルの新たな繁殖に期待を寄せている。(c)AFP

463:名無虫さん
19/05/08 21:48:50.26 .net
URLリンク(www.newsweekjapan.jp)
2年越しの調査で絶滅危惧種ジャワヒョウ10頭確認 インドネシア、保護政策が課題に
2019年5月6日(月)19時30分 大塚智彦(PanAsiaNews)
<絶滅したと思われていた野生動物でも、熱帯のジャングルに身を潜めて生き延びていたものもいる。だが、彼らが危機に瀕していることに変わりはない>
インドネシアのジャワ島にだけ生息する絶滅危惧種のジャワヒョウが、自然保護団体がジャングルに設置した隠しカメラによって10頭確認された。
インドネシアでは同じく絶滅危惧種のジャワサイの死骸が3月21日に西ジャワで発見され、残る個体数が67頭に減少しているなど、森林開発、
違法伐採、密猟などで野生動物が絶滅の危機に瀕していることが問題になっており、国を挙げての保護対策が急務となっている。
自然保護団体「コンサベーション・インターナショナル(CI)」インドネシア支部と「西ジャワ自然資源保全センター(BBKSDA)」などによる合同チームは
西ジャワ州グントゥールのパパンダヤン保護林でジャングル内に隠しカメラを仕掛けて調査を行った。その結果、10頭のジャワヒョウ(オス3頭、メス7頭)の
生息を確認した、と地元紙「ジャカルタポスト」が5月4日に報じた。
CIとBBKSDAは2016?18年の2年間、ジャングルに60個のカメラを設置して午前6時から2時間、午後10時から2時間撮影し、記録を続けた。
その結果を詳細に分析した結果、83点の画像の中から10頭のジャワヒョウの存在が確認されたという。CIインドネシアのアントン・アリオ氏は発表された
声明の中で「画像の分析から各個体のサイズ、雄雌の判別、ヒョウ柄の模様のパターンを記録することができた」と成果を強調した。
さらにアントン氏はジャワヒョウの生息が観測された地域には「ジャワギボン、ジャワ灰色リーフモンキー、ジャワスローロリス」などの希少種も生息しており、
貴重な動物の宝庫であると指摘。そうした希少動物の生息環境が「違法な森林伐採により脅かされている」と環境破壊に警告を発している。
ジャワスローロリスは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで近い将来に野生種が絶滅する危惧がある「近絶滅種」に指定されている。

464:名無虫さん
19/05/08 21:50:13.15 .net
ジャワトラはすでに絶滅
インドネシアのジャワ島には固有の動物が確認されており、かつては同じ大型の食肉目ネコ科であるジャワトラも生息が確認されていたが、
1976年の目撃情報を最後に生存が確認されておらず1980年代に絶滅したといわれている。
ところが2017年、ジャワ島西部バンテン州にあるウジュン・クロン国立公園内で職員が撮影した動画に生きているジャワトラらしき動物が写っていた。
同国立公園にはジャワヒョウも生息していることから「絶滅したとみられているジャワトラか、個体数が激減しているジャワヒョウか」とニュースになったが、
映像からはどちらなのかは断定できずに調査が続けられたが、確定的なことは現在もわかっていない。
このほかに約100年前に絶滅したとされる動物にジャワゾウがある。最近、ボルネオ島のボルネオコビトゾウがそのジャワゾウの子孫ではないかとの
研究結果が世界動物基金(WWF)によって報告されている。
URLリンク(www.newsweekjapan.jp)
2017年には4頭の生息が確認されたジャワヒョウ
インドネシア森林環境省は2017年2月に西ジャワ州スカブミ南方のチケプ野生動物保護区で今回と同様、ジャングル内の隠しカメラによる調査で
4頭のジャワヒョウの生息を確認したと発表したことがある。
当時のAFPの報道によると、寄せられた足跡と糞の情報に基づいて2016年7月から8月にかけての28日間、隠しカメラで撮影したところ、
「黄色に黒い斑点模様のジャワヒョウ3頭」と「真っ黒なジャワヒョウ1頭」を確認したという。
また周辺などで発見した足跡や木に残された爪痕などの詳細な分析調査から、さらに別に8頭のジャワヒョウが同保護区に生息している可能性が高いことも分かったという。
同地区は不法伐採などでジャワヒョウ絶滅も予想されていただっただけに、この個体生息確認は朗報となった。CIインドネシアなどの分析では
ジャワヒョウの野生種の生息数はジャワ島全体で約500頭とみられ、その大半はジャワ島西部の森林地帯にいる可能性が高いという。

465:名無虫さん
19/05/08 21:51:39.31 .net
このようにジャワ島では固有の野生動物が絶滅の危機に瀕していたり、あるいはすでに絶滅している例が多くある。
「動物より人が優先」で、動物保護や自然環境保全などが後回しあるいは忘れられることも多いインドネシアだが、「一度絶滅した動物は二度と戻らない」
ことを肝に銘じて、自然・環境問題についての対策を少しでも政治主導で上げる努力をジョコ・ウィドド大統領に期待したい。

466:名無虫さん
19/06/18 03:23:40.22 .net
URLリンク(ja.wikipedia.org)シュンドルボン
シュンドルボン(英語:The Sundarbans、 ベンガル語:????????、 ヒンディー語:???????)はバングラデシュ・クルナ管区南部にまたがり、
インドに接して広がるマングローブの群生地帯。バングラデシュ側はそのほとんどの地域が政府によって保護されており、
1997年には国際連合教育科学文化機関の世界遺産(自然遺産)に登録された。シュンドルボンはベンガル語で
「美しい森」を意味する。ヒンディー語ではスンダルバンと呼ばれる。スンダルバンス国立公園も同様の保護区である。
バングラデシュ政府がシュンドルボン内に火力発電所の建設を進めており、ユネスコ(世界遺産センター)と国際自然保護連合(IUCN)が
警告を発しているが、バングラデシュ政府は意に介しておらず、世界遺産委員会は危機遺産指定や登録の抹消を示唆している[1]。
URLリンク(www.afpbb.com)
バングラデシュで撲殺されたオオカミ、80年ぶりに確認された希少種だった
2019年6月17日 12:54 発信地:ダッカ/バングラデシュ [ バングラデシュ アジア・オセアニア ]
【6月17日 AFP】バングラデシュで家畜を襲い住民に撲殺されたオオカミが、国内で80年ぶりに確認された希少種インドオオカミだった
ことが分かった。国際自然保護連合(IUCN)が16日、明らかにした。
【おすすめ記事】3万2000年前のオオカミの頭部、ロシアの永久凍土で発見
 インドオオカミが殺されたのはバングラデシュとインドにまたがる世界最大のマングローブ林が広がる自然保護区シュンドルボン
(Sundarbans)近郊の町。IUCNによると、バングラデシュで最後にインドオオカミが確認されたのは1949年だという。
 地元当局者もAFPに対し、「画像から殺されたのがインドオオカミであることを確認した」と認めた。同当局者によるとインドオオカミは
飼育されているものも含めてインド国内に3000頭ほど生息しているが、バングラデシュ北部および北西部では1940年代に姿を消したという。
 バングラデシュではシマハイエナやバラシンガジカ、ブラックバックといった野生動物が過去数十年で姿を消している。(c)AFP

467:名無虫さん
19/07/12 20:17:59.78 .net
URLリンク(www.phuketnaturetours.com)
プーケットの動物たち

468:名無虫さん
19/07/12 21:20:13.60 .net
>>467のアンフリサスキシタアゲハの前翅が紫がかっているのが気になった
かつては「ミランダキシタアゲハのボルネオ産のオスは前翅が紫色で
ムラサキキシタアゲハとも呼ばれる。多量に流通している大型のスマトラ亜種は
紫色にならない」なんて書いてあったり
あるいはリーデリーキシタアゲハ(タニンバルキシタアゲハ)が前翅が紫色と呼ばれたり
個人的に、クサビモンキシタアゲハの前翅に何故か紫色の強く輝く鱗粉があるのを
見た事があったり(何かのはずみでついちゃったのか)
このアンフリサスは本物だなあ
素晴らしい
プーケットなんて観光地でも、場所によってはいると

469:名無虫さん
19/08/08 18:40:17.29 .net
URLリンク(www.mdpi.com)
ゴムの木から樹液を採取する自走式マシンの研究
これは天然ゴム価格を大幅に下げるかも?しかし
同時に大量の失業者を生み出すかなあ

470:名無虫さん
19/10/23 18:32:30.44 .net
・アマゾン生息の鳥、世界一大きな鳴き声を記録 求愛行動で
動画:URLリンク(youtu.be)
【10月22日 AFP】南米アマゾン(Amazon)北部の山岳地帯に生息するスズドリがこのほど、同じくアマゾンに生息する
ムジカザリドリの記録を抜き、世界で最も鳴き声が大きい鳥に認定された。
 スズドリの雄は、耳をつんざくような鳴き声を発して雌に求愛行動をする。その鳴き声は
クラクションに似ていて、音量はくい打ち機と同じ騒音レベルに達している。
 今回、鳴き声の録音に成功したのは、米マサチューセッツ大学アマースト校(University of Massachusetts Amherst)の
生物学者ジェフ・ポドス(Jeff Podos)氏とブラジル国立アマゾン研究所(INPA)のマリオ・コーンハフト
(Mario Cohn-Haft)氏の研究チームで、論文は米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に21日、発表された。
 研究チームは、雄のスズドリの鳴き声があまりに大きいため、なぜ雌は聴力を損なわずに至近距離で
聞くことができるのか疑問に思ったという。
 スズドリはハトほどの大きさで、体重は約250グラムと小型だ。雄の羽毛は白色で、くちばしから白い斑点で
飾られた黒色の肉垂(にくすい)が垂れ下がっている。一方、雌の体は緑色で黒いしま模様があり、肉垂はない。
 ポドス氏はAFPに対し、幸運にも雄と雌が同じ木の枝に止まって、鳴き声を発している場面に遭遇したと
語った。「雄は雌に顔を向けずに最初の音を発した。その後、雄は足を大きく広げながら、
まるで芝居のように劇的にくるりと振り返ったため、肉垂が激しく揺れた」

471:名無虫さん
19/10/23 18:35:06.30 .net
 さらに雄は、雌がいるまさにその場所に向かって2声目を発したが、
雌はその求愛行動を受け入れず、4メートルほど後方に飛んだという。
 なぜ雌が、それほど近い場所で自発的に、最大113デシベルもする雄の鳴き声に身をさらすのかは
明らかになっていない。113デシベルとは、人間が痛いと感じる閾値(いきち)を上回っており、
大音量のロックコンサートや60メートル先で離陸出力に達したターボプロペラ機の音に匹敵する。
 ポドス氏は「雌は聴覚を傷つける恐れがあるものの、雄を近くで評価しようとしているのかもしれない」と述べた。
 さらに研究チームは、スズドリの鳴き声の音量が大きくなるほど、発声が短くなることも発見した。空気の流れを
制御し、音を発生させるスズドリの呼吸器系能力に限界があることから、このようなトレードオフが起こるという
仮説を研究チームは立てている。
 このことは、性淘汰(とうた)、つまり繁殖に有利な特性の選択を通じて、スズドリがどれほどの
大声を出せるようになるまで進化するのかということについて解剖学的限界を設置すると考えられるという。
2019年10月22日 15:39 えーえふぴー
3250736

472:名無虫さん
19/11/13 18:38:37.80 .net
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
【エーエフピー=時事】絶滅寸前と考えられていた小型のシカに似たマメジカの希少種が、ベトナム北西部の
ジャングルの中で約30年ぶりに発見された。11日の英科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション
(Nature Ecology and Evolution)」に論文が掲載された。
 背から横腹にかけての銀色の毛が特徴的なマメジカの一種(学名:Tragulus Versicolor)が初めて記録に
登場するのは1910年。ベトナム・ホーチミン(Ho Chi Minh)の北東約450キロにあるニャチャン(Nha Trang)近辺で
発見された数頭の個体を基に記録が取られた。1990年以降は確認された目撃例がなく、専門家の間では、
狩猟によってほぼ絶滅しているのではないかと思われていた。
 しかし、ベトナム人生物学者のアン・グエン(An Nguyen)氏は長年、このマメジカの一種がまだどこかに
生息している可能性があるのではないかと考えていた。グエン氏は、独ライプニッツ野生動物研究所
(Leibniz Institute for Zoo and Wildlife Research)の博士課程学生で、米野生生物保護団体
「グローバル・ワイルドライフ・コンサベーション(Global Wildlife Conservation)」と活動している。
 グエン氏は、地元の村民に会いに行き、目撃証言を精査。いくつかの証言から、特徴がこの種に
間違いないと思われたため、近隣の森林生息地に動体検知カメラを30台以上設置した。
「結果は驚くべきものだった。カメラトラップ(赤外線センサーなどで野生動物の動きを感知するカメラ)を
チェックして、横腹が銀色のマメジカの画像を目にしたときは大興奮した」と、グエン氏は述べている。
 だが、研究チームは「今回この種が比較的容易に見つかったからといって、絶滅の危機に直面して
いないわけではない」と注意を促している。
 東南アジアの森林は人口増と開発による非常に大きな圧力を受けており、「そのために先手を打って
(保護に)取り組む必要がある」と、研究チームは続けている。【翻訳編集】

473:名無虫さん
19/11/18 18:38:37.88 .net
>>366
Chalcosomaの大きい方が「サイヨーク国立公園」で見つかっていると今年の情報で出ているが
国立公園全体だと基本的に乾燥が激しく、標高が800mを超える所なんて殆ど無いのになあ??
かなり有望な地域らしい

474:名無虫さん
19/11/27 05:20:19.19 .net
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
マレーシア最後のスマトラサイが死ぬ、世界で残り80頭未満
11/24(日) 15:53配信
【AFP=時事】マレーシアの野生動物保護局は24日、同国に生存するスマトラサイの最後の一頭が死んだと発表した。
 サバ(Sabah)州野生動物保護局の担当者によると、死んだのは25歳の雌の「イマン(Iman)」。死因はがんだった。
担当者は「スマトラサイのマレーシアでの絶滅が、今や確認されたことになると思う」と述べた。
 今年5月には、マレーシア最後の雄のスマトラサイ「タム(Tam)」が死んでいた。イマンとタムは、
ボルネオ(Borneo)島に位置するサバ州の野生動物保護区で暮らしていた。
 世界自然保護基金(WWF)によると、かつてインド東部からマレーシア全域に至るまで広く分布していたスマトラサイは
絶滅の危機にひんしており、現在の生息数は80頭を下回っている。
野生下ではインドネシアに少数の個体が残るのみとなっている。【翻訳編集】 AFPBB News


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch