22/05/24 07:11:50 MLAP93ZM.net
>>98
高野麻里佳
声優業界で細々とやっている私が実写映画で、しかも顔出しするなんて恐れ多いなという気持ちでした。
もし声優役でなければ、丁重にお断りしていたかもしれません。
でも群野 葵ちゃんという役柄を演じさせてもらえることになってからは、「葵ちゃんを表現したい」という気持ちで前のめりになりましたし、
嬉しいことが多かった気がします。
葵ちゃんは演技をすることが苦手な人ではなく、アニメが好きでこの業界に入って、自分が表現したいことがあったからこそ、
衝突してしまったと思ったので、彼女の演技がヘタクソだったり、セリフを読むことが苦手という表現よりは、
瞳監督とうまくかみ合わない部分を表現したくて。「監督が求めたことの真逆をやろうとしているように」と意識しました。
私は(視聴率や売上を)すごく気にする人で(笑)。
声優としてアフレコが済んだら終わりというわけではなく、作品を最後まで作り上げてくださるスタッフさんがいて、
完成するまで見届けてこそ、チームの一員だと思っているので、視聴者の皆さんがどう感じてくださったのか、
どんな反映をされているのかは気になります。
でも作品がどうなるのかは視聴者の方次第だと思うので、結果にこだわるというよりは、
作品を盛り上げる一員として、葵ちゃんのようなSNSを通じてインフルエンサーみたいになれたらいいなという想いが強いです。
だから「知ってもらわなければ、楽しんでもらうこともできない」というセリフは私にも刺さったし、みんなで盛り上げたり、
頑張った結果、「ハケン」を取って笑い合えたらいいなと思っています。
葵ちゃんがアイドル声優と呼ばれた時の悔しさを感じながら、
決して口にせず、仕事に打ち込むプロフェッショナルなところが好きだし、とても共感できました。
アニメは作って終わりではなく、皆さんの元に届いて、初めてアニメが完成するということも再確認できて、
私も頑張らないといけないなといっそう気が引き締まりました。
アニメ業界で自分の好きを貫いていく人たちの物語だと思っています。
葵ちゃんもその1人で、もしかしたら葵ちゃんにとって一番苦しい時間を演じたのかもしれません。
それもこの業界の真実の1つなので、この映画をエンタメとして楽しんで見ていただけたら嬉しいです。