24/10/10 15:50:16.96 aZgTXs960.net
>>344
おもしろく貴重
2021年10月14日に日本でレビュー済み
この文庫の元版を昔たまたま古本屋で手に取って、大変おもしろかった記憶があります。
記事にときどき登場する編集者Mってのは無茶な奴だなあ、と思って奥付を見ると「町山智浩」とあり、編集者としての氏の手腕を初めて認識した書でもありました(サブカル方面ではとっくに有名だったようですが)。
内容は、自衛隊に何度も交渉して取材許可を得たという、当事者たちへの赤裸々なインタビューや訓練体験ルポ。
ただし、おそらくサブカル人脈であろう、門外漢のライターが名を連ねているのがミソ。
生粋の軍事評論とは違った角度ではありますが、いやだからこそ、自衛隊を取り巻く状況や疑問が素朴に立体的に浮かび上がり、これはこれでジャーナリズムの企図に富んでいると感じます。
なにより、各記事が読みやすくユーモアがありおもしろい。
「文庫版のためのあとがき」によれば、自衛隊はその後だいぶ様変わりした(と書いているのが1999年)ようですが、現在を評するにはかつての姿、つまり歴史・文脈を知ることも大切だと思います。
その意味で、本書は貴重な資料だと思います。再版・電子化をぜひ希望します。
懐かしくて買いました
2013年1月17日に日本でレビュー済み
学生のころ読みました。学生のころの表紙は自衛官の人形が「ファックユー」サインしてる刺激的な
ものでしたが、これは違いますね。町山さんの若いころの体当たり記事笑えます。
尖閣問題、大震災で国防、自衛隊の意義が見直された今となっては隔世の感のある記事(自衛隊に批判的)
もありますが、それを差し置いても記者の熱意は感じられ、楽しめる本です。
『尖閣問題、大震災で国防、自衛隊の意義が見直された今となっては隔世の感のある記事(自衛隊に批判的)』
特にウヨサヨ文脈で捉えるのは野暮な内容っぽいね
あくまでもサブカル視点の読み物で、やや自衛隊には批判的と言ったところか