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「タクシー乗務員の品位向上に資すると思われる時事」のシリーズ（25）
イスラム教徒の視点から見れば、到底容認できないような西洋社会の過度の世俗化による頽廃的なライフスタイルの蔓延が、イスラム過激派のテロ行為に、一部イスラム教徒の共感を呼ぶ要因となっています。
西洋文明は自由や人権を最大限に保障する社会を実現しながら、しだいに自由が放縦となり、
利己主義や物質中心主義による人心の荒廃、家庭や共同体の崩壊は目に余るものとなっています。
また、フランスに特に顕著な傾向として、イスラム系移民への根強い差別と、自由な信仰実践の制限が、
特に若い青年層の不満として蓄積し、彼らを（is)への参加や母国でのテロ行為に走らせる要因となっています。
結局、戦争や紛争、テロ行為などを起こす根本原因は、宗教や人種ではなく、エゴと強欲をもたらす一種、争いを好む人間の悪の本姓であり、 本当の根本的な問題は、まさに「人間自体」にあります。
世界の一般的に価値あるとされている宗教は人間の「悪の本性」を除去し、善なる人による平和な世界を理想としています。
本来、宗教は平和を求めるものでありながら、人間の悪なる本姓であるエゴと強欲によって、もたらされた争いに不本意に利用されてきたのであり、 決して戦争や紛争をもたらす原因ではありません。