21/09/26 23:18:16.76 YPKipWSR.net
福島県内に住む東京電力の元社員らが、東電福島第一原発事故で汚染水対策などに当たる作業員を冬の寒さから
守ろうと、防寒用品を贈るための募金活動を今月から始めた。集めた募金で肌着や使い捨てカイロを順次購入する。
今月下旬、手始めにカイロ三万個を作業員の拠点、Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)に届ける予定だ。 (妹尾聡太)
この元東電社員は、福島県いわき市に住む吉川彰浩さん(33)。福島第一原発に十年間、第二原発に四年間勤務し、
原発の保全業務などを担当。原発事故発生直後は、第二原発の冷却水確保に当たった。二〇一二年六月に退社。
その後、過酷な現場の労働環境や廃炉作業の問題点を広く知ってもらおうと、東京都内や宮城、福井県など各地で
講演活動をしている。
社員時代、原発の知識や技術などの多くを、関連企業の熟練作業員から教わった。しかし原発事故後は、経験が浅いまま
汚染水処理や核燃料取り出しの関連作業に従事する作業員が多いという。
最近、福島第一で働いている元同僚から、「防寒肌着や使い捨てカイロの支給がない」と聞いた。福島の冬は寒い。
放射線防護服の下は、あまり厚着はできない。体は冷えて動きにくくなると、けがやトラブルにつながる。
過酷な現場なのだから、ある程度の補助はあってもいいのでは-。そう思い、自分も経験した危険を少しでも
減らそうと支援を思い付いた。
講演会で募金をお願いするほか、周辺自治体の復興支援などに取り組もうと友人四人とつくった支援グループ
「アプリシエイト・フクシマ・ワーカーズ」の公式ホームページやフェイスブックに趣旨を掲載して募金を呼び掛けている。
目標は一千万円。これで防寒肌着上下三千着、使い捨てカイロ三十万個を贈れる。東電側にも了解を得ているという。
原発事故を防げなかった自身や東電への批判は当然とした上で、「社会が作業員に目を向け、世界一危険な場所で働く
意義のある仕事だと思って支えなければ数十年続く廃炉作業を次世代に引き継げない」と訴える。
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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