15/03/30 13:16:54.65 l8b4jPfy.net
自分が見える事は良い事ばかりでも無かった。
結婚当時勤めていた職場で病んで鬱になり、主婦という名のニートとなり汚部屋化。
夫も何度も手を差し伸べようとしたが、責められてると被害妄想を起こして片付けさせなかった。
今思えばよく離婚にならなかったと思う。
そんな状態が10年近く続き、やっと外へ出て働けるまでに回復し、収入が増えたので引越し。
引越しは修羅場だったがおかげで人並みの部屋になり、その後カレン本と断捨離本に出会いさらに片付く。
スッキリした部屋でクリアになった頭で見えたのは、夫とごく普通の家庭を築きたかったという事。
無駄に過ごした10年で、私は出産を諦めなければならない年齢になっていた。
片付けさせなかった過去の自分を棚に上げ、何故助けてくれなかったんだと一瞬でも夫を恨み、
引越し一つでここまで変われるなら何故もっと早く行動できなかったのかと自分を責めた。
幸せそうな家族連れを見れなくなり涙を流す日々。
それでももう散らかった部屋で生きるのは嫌だと掃除は続けた。
今もどこかで子供の居る家庭への憧れはあるがやっと気持ちは落ち着いてきて、
夫婦で生きていく覚悟が芽生えてきた。
鬱のブランクと年齢で仕事も不安定な派遣に甘んじていたが、運よく来月から正社員の職を見つけられた。
部屋も頭もクリアになった分、気持ちを立て直すのも早くなったのかもしれない。
ガラクタを抱えたまま暮らしていたら、正社員の面接なんて職歴も年齢も不利な自分には行く勇気が持てなかっただろう。
夫との関係も一時期良くなかったが、今は付き合っていた頃の様に戻った。
きれいになってからの悲しみは10年分の膿出しだったと思う事にして、
この歳で与えられたチャンスを大事にしていきたい。
本来の自分を今更取り戻した事と、夫婦で生きていく為の道を示されたのがカレンの効果かもしれない。