12/08/27 00:40:26.44 GWf92J2C.net
「親の家を片付けながら」
母が亡くなり父が亡くなった両親の家を処分する経過を書いている
娘さんが作家である事、両親がユダヤ人で戦争中レジスタンスに関わったりナチに拷問を
受けたり収容所の生き残りだったりした特殊な事情はあるものの、親の家を片付けて思う事は
親には決して自分に見せていない顔があるという事、彼らもまた自分のように若かったという事
親の事を知っても、親との溝は埋められないという事
親のトラウマを、親が負った傷跡を見てもなお、愛されなかったという記憶は相殺されないという事
それでも、親の家を片付ける事で、様々な感情を過去に置いていけた事
こんな風に綴られる人は幸せだなあと思えた事
存在しない娘が自分の遺品を整理し本にするとして、文章の出だしを考えてたら「まずは掃除しないと
話にならん」って結論に至ったので投下