09/11/15 14:40:26 .net
>>42
その日以降、なんとなくM子と2人で登下校するようになった。駅で会って、二人で電車に
乗って18分。駅で別れてそれぞれの高校へ。
帰りは駅で待ち合わせて、家の最寄駅まで行ってから寄り道したり。
夏休みは近所の神社の夏祭りに2人で行ったり、海に遊びに行ったり。
彼女は胸が小さいことを気にしていたな。でもスレンダーな肢体は十分
魅力的だった。
秋になって下校時にお互いの家の中間点にある公園でM子が言った。
「なあ、オマエ、俺とキスしたいとか思ったことある?」
「別に」
「ふーん」
と横にいる彼女が前を向いた瞬間に俺はキスをした。
「やめろ!コノヤロー!」
と俺を振りほどこうとしたものの、そのまましっかり唇を合わせ、離したときに
「うれしい。わたし。夢みたい」
と言った。このときは「オレ」と言わなかった。
でもこのときよりも二人で一緒に自転車に乗ったときの方が一体感があったような気がする。