04/08/15 18:01.net
(つづき)
次の日は雨で寒くてスタジャンなくしたわたしは着るものなくて、セーターで通学した。
友達にも赤のスタジャン着ないの?なんて言われて、なくしちゃった話をすると、じゃあまた買ってもらえばいいじゃんみたいなことを言われたけど、とてもそんな雰囲気はなかった。
家で「新しいジャンパー買って」とせがんだら、母親は何も言わず押入れのダンボールをがさがさ探して、4年のときにわたしが着ていた黄色いジャンパーを出してきて「これ着なさい」と言った。
「これ小さいよ」と言ったけど「今年はもう新しいジャンパーは買いません。お金もないの。」だって。
翌日から小さくて袖とかつんつるてんになったその黄色いジャンパーを毎日着ていく羽目になった。
4年のときに毎日着たからかなりしみとかもあって、恥ずかしかったけど仕方ない。
あのときの母親のこと今でも覚えている。