14/08/28 05:09:00.08 .net
>>901
原子物理学や素粒子論なんかでは質量を静止質量エネルギーで換算する。
電子の質量が約 0.5 MeV で~、とかいう書き方をする。
この書き方が便利なのは質量欠損がすなわち開放されたエネルギーとして計算できることと、
c = 1 の単位系を用いることで「質量」という余剰の物理量の次元を削除できること。
次元と基本物理量は密接に関わっていて、光速は質量をエネルギーに換算するし、
他には例えば、気体定数(ボルツマン定数)は温度をエネルギーに換算する。
熱の仕事当量がちょっと毛色が違うのは、物理学上で「熱」という概念は「存在していなかった」ということ。
熱が物理学的に意味を持つように定義されたのは第一法則の発見以降で、
熱の仕事当量の測定はそれよりも少し早い時期に行われている。