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結構評判の悪い12話だが余りにも現代の日本に当てはまる展開で不気味ではある。
・スペルマ星人
所々ケロイド状で出血が止まらず全身白塗りの姿はステロタイプだが
被ばく患者の症状を良く表している。
実際、高レベルで被ばくすると肉体の原子レベルで放射性物質化し、
この原子レベルで細胞は互いを徐々に被ばくしあっていくという。
(チェルノブイリや東海村臨界事故の犠牲者が正にそれだった)
結果、徐々に造血細胞や皮膚、臓器が機能不全していき、
ついには肉体そのものが溶解して死んでいく。
ケロイドが出血しているのはその部分の血管の細胞が保持できなくなり
永久に塞がらないのを象徴しているのか。
スペル星人は身体を維持するのに大量の血液を必要としたが
高レベル被ばく者もまた生命維持(保守、DNAが破壊されているので
直るのは現代医学でも不可)の為に大量の輸血が必要となっていく。
なおスペル星人の肉体は放射性物質なのでキチンと核廃棄物として処分しないと危険である。
・スペルマ星人と犠牲者の女性との関係
ずばり水商売。
身元もわからない青年(自宅とか調べれば一発で住所不定である事が判るだろうに)
から高級腕時計をプレゼントされ、それを平然と身につける犠牲者の神経は
今時の援助交際の女性を彷彿とさせる。
・スペルマ星人の犯行の臨機応変
事故で少年の血液を採取し、その血液が肉体保持に最適であるとわかった時点で
ターゲットを少年少女に移している。このあたりの発想の展開は合理的なもので
昭和40年代の日本人には見られない思い切りの良さである。