15/09/01 00:46:59.27 w7elE5Xb.net
>>570
「典子は、今」の場合は身体障害者を題材とした映画の中でも、運動障害
を扱った映画になりますね。実在のサリドマイド病患者、白井のり子さん
(当時は辻典子さん)の生涯を描いたドキュメンタリー的な作品で白井さん
が本人役で主演していました。身体障害者の社会参加を力強く訴えた作品と
して注目され、多くの学校などで上映されたことと思います。こういう作品
を観る時、主人公のがんばりも伝わるのですがそれ以上に「ある種の怖さ」
というものも感じますね、正直なところ。別に差別する意識はなくても心の
どこかで、異形の姿に対して意識してしまう自分があるわけで。しかしやは
り現実はしっかり見つめていかないといけないと思います。世の中にこうい
う障害を持った人がいるんだということを知るためにはいい作品でしょう。
角川映画を盛り上げたのは、やはり薬師丸ひろ子さんの功績でしょうね。
セーラー服と機関銃の大ヒットで一躍有名になった彼女ですが、当時はTV
作品にはほとんど出演せず神秘性がありました。当初、主題歌は彼女が歌う
予定ではなかったそうですが、監督から「お前の映画なんだから歌も歌って
みたら」と勧められて歌うようになったと聞きました。彼女が歌って正解
だったと思います。