06/06/17 14:24:49 21BnjNG9.net
>>84
ヨットが嵐に翻弄される特撮シーンは、「マタンゴ」と「南海の大決闘」で
見られますね。両者とも大変よくできてうるですぅ。
暴風雨に翻弄される船舶のミニチュア特撮シーンといえば、
「絶海の嵐」とか「ナバロンの要塞」なんかでも見られますが、
両者はアカデミー特殊効果賞を受賞してますね。
「絶海…」はともかく「要塞」の方は砲撃シーンや最後の要塞大爆発のシーンは、
正直言って今ひとつでしたが、件の嵐の中の上陸シーンはすばらしかったですぅ。
「太平洋ひとりぼっち」の特撮シーンも是非見てみたいですね。
87:どこの誰かは知らないけれど
06/06/17 14:32:58 sSEmFMCH.net
キンゴジやモスゴジでの土木重機作業中のカットは、ミニチュアに見えない
88:どこの誰かは知らないけれど
06/06/17 14:46:54 21BnjNG9.net
>>87
とくに「モスゴジ」の藤田進チャマの作戦説明のあとから始まる
一連の作業シーンはいいですね。
「自分もそう確信してるがね」の台詞をうけて、実写のブルドーザーのショットから
違和感なくミニチュアシーン移るですぅ。
それも自然光で撮ったと思われるショットから、人工雷発生装置の鉄塔が連なってる
スタジオ内の人工光のショットへ移行するなど見事です。
「キンゴジ」の土木重機作業シーンには、ドーザーのついた大型車両が出てきますが、
あれは架空のメカなんでしょうかね?
崖の上から作業を見下ろしている自衛隊員たちを見上げたショットがありますが、
その背後に見えているクレーンが合成であることについ最近気がついたですぅ。
89:どこの誰かは知らないけれど
06/06/17 22:22:16 oEZY0BVc.net
小さい「ぅ」が若干ウザイですぅ
90:どこの誰かは知らないけれど
06/06/18 08:47:13 xPGs9pSI.net
この特撮スレでは低評価の中野照慶監督。でも「ゴジラ1984」のオープニング
の漁船の遭難シーンは評価してもいいと思うが・・・・・
91:どこの誰かは知らないけれど
06/06/18 11:38:43 pK/AfNEX.net
霧の向こうに原発が見えるゴジラ主観のカットも一瞬空撮に見える
92:どこの誰かは知らないけれど
06/06/18 21:10:23 W2i8Pa+3.net
>>86
「シンドバッド七回目の航海」も
>>87
モスゴジといえば倉田浜干拓地の排水ポンプでしょ。
劇場だと本物に見える。
>>90
「クレージーの大爆発」宇宙ロケット発射も評価に値する仕事。
93:どこの誰かは知らないけれど
06/06/20 11:19:41 sCxBwsdq.net
「クレージーの大爆発」の特技監督って、真野田陽一じゃなかった?
94:どこの誰かは知らないけれど
06/06/20 20:45:00 IdtaQFcZ.net
真野田は「コント55号宇宙大冒険」「ザ・タイガース世界はボクらを待っている」。
95:どこの誰かは知らないけれど
06/06/20 22:20:48 c9RXHzyX.net
「コント…」はラストの核戦争のところまでが長いからなぁ…
96:どこの誰かは知らないけれど
06/06/21 11:23:45 a1omv7fw.net
「コント…」って恩地日出夫+円谷英二+ジェームス三木で進行してたSF映画
がポシャって、脚本のジェームス三木がプロットを練り直して作った映画。
どっちにしろ円谷は三菱未来館撮影中に倒れてるから、上記企画が実現したら中野監督だったろう。
97:どこの誰かは知らないけれど
06/06/21 11:25:18 a1omv7fw.net
あと、「コント…」の核戦争のところは「世界大戦争」の流用だったように思う。
98:消えた監督たち
06/06/22 20:48:16 uIHKpkmM.net
藤井和文(大映東京)
真野田陽一(東宝)
田渕吉男(東宝)
山本正孝(円谷プロ)
石黒光一(Pプロ)
99:どこの誰かは知らないけれど
06/06/22 23:31:30 lyaivBX/.net
>>98
田淵吉男は東宝本社の営業マンになりますた。
100:どこの誰かは知らないけれど
06/06/23 01:43:00 IT9atYTW.net
山本さんは物故なさってます。
101:どこの誰かは知らないけれど
06/06/23 22:15:49 JTQb5oSn.net
田淵さんも物故されてるんでは
102:どこの誰かは知らないけれど
06/06/23 23:30:27 F0GJB26f.net
うそぉん
田淵氏は川北氏と同期入社よ
103:どこの誰かは知らないけれど
06/06/24 03:07:11 IYgUNnwe.net
石黒氏は、以前OVAのガイバーを監督
してましたね。
藤井氏は専門学校の講師だったような・・・
104:どこの誰かは知らないけれど
06/06/24 11:16:03 1J9sD192.net
田淵吉男氏は、数年前に死去記事を新聞で読んだ記憶があるけど・・・
105:どこの誰かは知らないけれど
06/06/24 12:05:29 WR5nsnMx.net
特撮マンの消息はスレ違いだと思うが、
まあ適当なところで軌道修正しろよ。
106:どこの誰かは知らないけれど
06/06/24 23:52:58 OR61PcGX.net
田淵吉男はウルトラマンエースで細かいミニチュアセットを
よく組んでいたような。キングクラブの話の漁村、遊園地とか・・。
107:どこの誰かは知らないけれど
06/06/25 00:55:11 ZyqKEUoi.net
トップガンの墜落シーンはミニチュアには見えない
108:どこの誰かは知らないけれど
06/06/25 18:15:20 edEQwMaM.net
キングクラブの回のミニチャーはよかったなあ
構図も。
ああいうのがあるから油断できない
109:どこの誰かは知らないけれど
06/06/25 23:06:04 IUAafM+A.net
スレ違いだが、田淵は闘牛とか相撲とか、悪のりの目立つ人だった…。
110:どこの誰かは知らないけれど
06/07/19 03:48:13 UqB47NpO.net
『ウルトラマンエース』「超獣は七人の女」の回。
最初は原野で戦っていた、エースと超獣ユニタング。
だが、ユニタングは体を分離させて空へ逃げる。舞い降りた先はふもとの市街地。
そこで、追いかけてきたエースと再び戦闘。・・・子供心に「ゴージャス!」と思った。
背後に空飛ぶユニタング・手前に列車が横切る踏切とビル街というカットもあり、「この
時点で三分過ぎてるじゃん」という突っ込みも忘れてしまった。
111:どこの誰かは知らないけれど
06/07/20 21:09:46 xhE4Wn7U.net
佐川や川北は予算と撮影日数が露骨に完成画面に反映する。
テレビの枠を超えた特撮を披露するときもあれば、
怪獣広場丸出しの回もあり、落差が激しい。
112:名無しさん@お腹いっぱい
06/07/24 12:48:58 SEtX8c44.net
>>110
女あと3人いたが・・・・
113:どこの誰かは知らないけれど
06/07/31 03:20:36 kh6Vf57Q.net
ポセイドンアドベンチャーを何十年ぶりに見た
ポセイドン号はどう見ても1m50cmにしか見えなかった。
114:どこの誰かは知らないけれど
06/08/01 00:38:05 0a2356+N.net
youtubeで見てみたけどあれでハリウッド・・・?
115:どこの誰かは知らないけれど
06/08/01 23:58:56 Gyi735Op.net
>>113
「ミクロの決死圏」「トラ!トラ!トラ!」「ドリトル先生不思議な旅」
「大地震」で有名なL・B・アボットの特撮です。出来は標準的と思いますが。
116:どこの誰かは知らないけれど
06/08/02 00:25:53 1b1ziTIN.net
生前の円谷英二とライバル関係にあったらしいね>LBアボット
117:どこの誰かは知らないけれど
06/08/02 01:37:23 mz4AO76f.net
>>113
そうかな、連合艦隊の256倍は良かったけれど。
問題はVFXの出来が良くても、出来がクソならダメということ。ポセイドンのことね。
118:どこの誰かは知らないけれど
06/08/02 09:12:31 i3/tr5L5.net
連合艦隊のが256倍な
119:どこの誰かは知らないけれど
06/08/02 22:29:34 vRH2TiyJ.net
>>115
大地震はユニバーサルのクリフォード・スタインだね。
この人はセシル・B・デミルのスタジオ出身である。
>>116
円谷は昭和37年の渡米で当時世界最大級の広さを誇ったMGM特撮ステージを
訪れ、主任のA・アーノルド・ギレスビーやアボットと会っている。
120:どこの誰かは知らないけれど
06/08/03 03:45:20 xDsQn38p.net
あれ、アボットって20thFOXの人間じゃなかったっけ?
121:どこの誰かは知らないけれど
06/08/03 09:07:06 n79+xGWW.net
アボット → 20世紀FOX
スタイン → ユニバーサル
ギレスビー → MGM
122:どこの誰かは知らないけれど
06/08/05 08:40:07 GFn3f8Sc.net
「大空港」なんか見てると、中野昭慶も馬鹿にしたモンじゃないな、と思う。
つまり、何が言いたいかというと…
うはwwwwwwドライアイスの雲wwwwwwwwwwwww
123:どこの誰かは知らないけれど
06/08/18 23:41:05 M4fAt6JC.net
新作特撮ドラマが作られない時代にあって、日本テレビ恒例の年末大型時代劇は楽しみだった。
制作はユニオン映画だけど、特撮は東宝映像で、特技監督は毎年川北だったよね。
124:どこの誰かは知らないけれど
06/08/22 00:27:57 EeX8tYSd.net
俺もガキの頃好きだったなそういえば。
逆に最近「連合艦隊」買って、年末時代劇でも見てるような気分に陥った
125:どこの誰かは知らないけれど
06/08/22 01:13:29 fauqlXiZ.net
ドゴラの結晶体が、博多の町並みに落下してくるシーンは見応えがある。
やっぱり瓦屋根の建物って、ミニチュアにするとリアルだねえ。
126:どこの誰かは知らないけれど
06/08/22 01:35:30 ozEtlG59.net
初代ゴジラの大戸島暴風雨シーンで、屋根瓦が数枚つながったまま飛んで行く
のは御愛嬌W。その直後に別の家から小さな瓦がバラバラになって
良いあんばいに飛んで行くのが芸コマで。
127:どこの誰かは知らないけれど
06/08/23 23:56:05 JXl2Olih.net
テレビ版日本沈没の姫路城崩壊は瓦バラバラ&オープン撮影でなかなかの迫力でした。
128:どこの誰かは知らないけれど
06/08/24 00:42:03 2pISH3v4.net
瓦ってバラバラに飛んでくべきものなのか
129:どこの誰かは知らないけれど
06/08/24 00:51:28 D1Ru3jvt.net
瓦屋根って一枚板じゃないからね。
130:どこの誰かは知らないけれど
06/08/24 01:21:33 2pISH3v4.net
何枚かは固まってた方が絵的にはリアルな気がしてた
131:どこの誰かは知らないけれど
06/08/24 13:54:31 E4YIw9EQ.net
まあ、落下防止に針金で結わえられてたりもするしね>瓦
132:どこの誰かは知らないけれど
06/08/24 19:13:41 dyMdfiba.net
URLリンク(www.city.sayama.saitama.jp)
URLリンク(www.chikyumura.org)
URLリンク(www.pref.niigata.jp)
133:どこの誰かは知らないけれど
06/08/25 02:19:37 OPdO9BxI.net
奇跡の職人技 素晴らしき特撮世界
2006年8月27日(日)~10月7日(土)
ラピュタ阿佐ヶ谷
URLリンク(www.laputa-jp.com)
池田憲章の特撮研究全20講
URLリンク(www.laputa-jp.com)
行きたいけど東京在住じゃないし金もない
134:どこの誰かは知らないけれど
06/08/26 18:44:36 dtbfVRVS.net
テレビ版「日本沈没」には「ノストラダムスの大予言」の
特撮場面が流用されている。
135:どこの誰かは知らないけれど
06/08/30 23:53:39 Qv1wenVE.net
>>123
白虎隊だけ特撮を本編チームで処理していたように記憶している。
未経験らしく、ハイスピード撮影すら使わない苦しい画面だったな。
136:どこの誰かは知らないけれど
06/08/31 19:33:43 7/jKDsfO.net
『ヨーロッパの解放』オーデル河渡河は頑張りすぎて実写なのに特撮にしか見えて仕方ありましぇん。
137:どこの誰かは知らないけれど
06/09/03 00:54:13 dINnu25B.net
その更に斜め上を行くのが『戦争と平和』だな
138:どこの誰かは知らないけれど
06/09/05 22:51:46 tCXa6TzB.net
>135
「白虎隊」の会津城被弾シーンは未確認ですが演劇で使用された背景映像を流用してる、という話も聞きました。
「五稜郭」は宇宙船にもメイキングが紹介された新撮でしたね。
特撮冬の時代にあって、そんな映像が飛び出てくるだけでもビビリアンな私でした。
円谷プロの「戦国の女たち」、内容は陰惨だったけどビデオに・・ならんでしょうね・・
139:どこの誰かは知らないけれど
06/09/05 23:58:45 IEFPKMfG.net
新春5時間時代劇「独眼竜の野望・伊達政宗」に特技監督で川北が参加している。監督は舛田利雄で制作が東映。
140:どこの誰かは知らないけれど
06/09/06 21:18:54 mRm0GjD9.net
URLリンク(www.marbling.net)
大澤哲三の会社、いつのまにかHP出来てた
141:どこの誰かは知らないけれど
06/09/07 00:17:35 whq7FYFD.net
ここの前通るといつも溶剤くさくてイヤなんだよなぁ…
HPは立派だけど実際見るとただの美術工芸屋さんなんでがっかりすること請け合いだな
142:どこの誰かは知らないけれど
06/09/07 02:40:44 eTVC98E+.net
てか、映像製作の現場なんてそんなものだ。
143:どこの誰かは知らないけれど
06/09/08 04:59:58 sSHCPeyB.net
募集はしてないか
144:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/17 01:27:00 /QXuiMeA.net
>>71に自己レスするですけど、
この墜落するハインケルのショットは、ハインケルがミニチュアで
手前と背景にある建物は、写真を引き伸ばした書割みたいですね。
ミニチュアのハインケルの建物に落ちた影が平面的に移動するので書割とわかるですぅ。
また爆破するときの炎がずっと遠くにあるはずの建物にオレンジ色に映えることからも知れるですね。
それにしてもシンプルな手法でリアルな映像をものすことができるんですね。
ところで>>64や>>79の方のカキコを読むと
「空軍大戦略」で使用したR/C機は実物大みたいですが本当なんでしょうか?
スツーカがドーバーのレーダー基地を空襲するシーンですが、
空中を飛行しているスツーカは良くできてはいるですが、縮尺ミニチュアにみえるですぅ。
空中爆発するスツーカはR/C機に火薬を仕込んで爆破したんでしょうけれど、
燃料が燃えて火が長く尾を引くところを見てもかなり大きなミニチュアを使ってるとは思われますぅ。
空中衝突するショットは吊りでしょうね。あのような壊れ方をするブレイカウェイのモデルは、
R/C機とはいえ飛行に耐えないでしょうし、R/C機を空中衝突させるのは至難の業でしょう。
壊れた機体もワイヤーで上に引っ張られたように見えますしね。
編隊で飛行しているところは、手前はミニチュア、背後の物は固定マスクかグラスワークによるものが合成されてますね。
背景の空は空撮による実写ですが、背景を撮影したカメラの振動に手前の編隊が取り残されていて合成と知れるですね。
145:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/17 01:28:43 /QXuiMeA.net
スツーカが墜落して小屋に突っ込むところはちょっとあちゃ~なショットでしたぁ。
被弾して急降下してくるスツーカはミニチュアを使ってスピード感があったのに
小屋に激突するスツーカは実物大を使ったためミニチュアシーンとの
スピード感に落差が生じかえってちょっとドン臭い感じになってしまってますぅ。
吊ってるワイヤーが思いっきり見えてますし…。
どうも海外の大作映画は予算がたくさんある所為か、
実物か実物大の物を使いたがる傾向があるようですが、これってどうなんですかね?
「実物を使ってる」とか「特撮を排し」とか宣伝文句に入ったりしてますが、
実物を使っていることはメタビジュアルなレベルでは「すごい!」と思わせますが、
実際の映像も凄いかというと、必ずしもそうなってはいないものも少なくないですぅ。
「空軍大戦略」でも取り壊す予定になっていた空軍基地の格納庫を壊して見せてましたが、
これを手がけた特撮マンのクリフ・リチャードソンは、「007カジノロワイヤル」で
デビッド・ニーブンのジェームス・ボンド卿の屋敷が爆破されるシーンを
よりリアルで迫力ある映像をミニチュアワークで作り上げていたんですから
どっちがいいかわかったものじゃないですね。
ロンドン空襲のシーンも本物の建物を燃やして迫力あるシーンを作ってるつもりでしょうが、
燃えてるのはこの建物だけで、他のシーンは「人類SOS」みたいな合成ショットごまかしてましたね。
実際の映像を見て実物を使っているという宣伝文句に引っ張られて、
何でもかんでもすごいと思い込んだとしたら、ちょっと“裸の王様”ですね。
146:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/17 01:31:16 /QXuiMeA.net
実機をつかった空中戦も空中爆発するところはR/C機を使ったショット以外は、
爆発の炎を合成で焼き込む手法を使ってますが、焼き込まれた炎はそれなりに
リアルに描いてはいるものの、どうしてもチャチさが出てしまってましたね。
空中戦シーンは実物を使おうが、R/C機を使おうが、操演でやろうが、モーションコントロールでやろうが、
どれも一長一短があってこれが決め手という唯一無二の方法がないですね。
一般的に考えると実物が一番いいように思えますが、被弾して墜落するところなんかは、
「どうせサラダオイルの煙を吹いて急降下してるだけでしょ」と思っちゃってあんまり燃えないですし、
モーションコントロールは、必然的にトラベリングマット合成を使用するわけですが、
被写体のフリッカーにマットラインが輪郭を作ってしまうので、
「スターウォーズ」みたいな宇宙船ならまだしも
現実の航空機ではちょっとアニメっぽい映像になってしまうですね。
まあ実物とR/C機もしくは、操演とR/C機の組み合わせるのがモアベターかもしれないですね。
で、実物と操演はちょっと…ってとこですかね。
147:どこの誰かは知らないけれど
06/09/17 10:28:41 NK1+JKaz.net
東宝でも「零戦燃ゆ」で大型ラジコンミニチュア機を使ってたっけ。
当時の邦画特撮では避けられなかった光学合成のマスクズレも
無いし、空気感も出て一見良い感じに思えたけど、でも
オープンセットで撮ったライブの演技と上空のラジコン機が絡むと、
さすがに無理があった。いくら大型模型と言っても、やっぱ
所詮はラジコン、ユラユラと揺れて飛ぶスケール感は隠せないから、
直感的に「小っせぇー」って感じられてしまう。実景とラジコン機を
パンフォーカスで一発撮り、ってのは見たの違和感が拭えなくて。
いや山本長官の一式陸攻が撃墜される、ウルトラ特撮まがいの
ピアノ線丸出しな室内特撮よりゃずっとOKだったけど。
148:どこの誰かは知らないけれど
06/09/17 10:58:42 xOiLE0c1.net
>>147
>山本長官の一式陸攻が撃墜される、ウルトラ特撮まがいのピアノ線丸出しな室内特撮
あんた恐ろしいこと言うな。
川北の零戦もの2本合わせても、円谷の「太平洋の翼」の100分の1以下だぜ。
149:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/17 12:08:30 xRnWHARF.net
>>147
「太平洋の翼」でも船戸順チャマの載った紫電改そっくりな零戦とコルセアとの空中戦に
ラジコンとUコンが使われていましたね。
スタジオ内で操演で撮ったショットと違和感が少なくて見事な空中戦シーンでしたね。
池部良チャマの潜水艦を空襲するカタリナ飛行艇も見事でしたが、これは実機ですかね?
それともラジコンか、屋外での操演でしょうか?(爆弾を投下するとこは間違いなく操演ですが)
「キングコングの逆襲」に自衛隊機に偽装したカタリナ飛行艇が出てくるですぅ。
これは明らかにミニチュアですが、飛行シーンは大変リアルでした。
ショットの感じが「翼」そっくりですから、「屋外での操演」が正解ですかね。
150:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/17 12:09:37 xRnWHARF.net
>>148
仰るとおり「太平洋の翼」は本邦特撮空中戦映画としては最高傑作だと思うですぅ。
「空軍大戦略」や「633爆撃隊」などの空戦映画に比しても引けは取らないでしょう。
スタジオ内の人工光による操演での空中戦特撮は、リアルに見せることについて
最も不利な条件が揃った手法ですが、それでも東宝円谷特撮はできるだけ
リアルで迫力のある特撮ショットをものにしていますね。
空中戦ではありませんが「宇宙大怪獣ドゴラ」のP2Vの飛行シーンなどは
地味ですがたいへん素晴らしいものでしたぁ。
しかし、山本長官の一式陸攻が撃墜されるシーンのある「山本五十六」は、
なんかフィルムの感じが違って、それまでの戦記映画に比べてミニチュア臭さが
いとど増しているように思えますね。
真珠湾に見立てた鹿児島湾で訓練シーンは「太平洋の嵐」の真珠湾攻撃シーンの特撮よりも
グレードアップした迫力がありましたが、いかんせんスタジオ撮影のためもあって
ミニチュア臭かったですね。
長官機撃墜のシーンは、一式陸攻の操縦席から増槽を落とす零戦を捉え
しかもなお雲間から現れるP38の編隊も見せた神ショットもあるし、
シャア大佐がP38を撃墜するショットも迫力がありましたが、
長官搭乗機のエンジンが止まるショットは、スタジオのライトがテカテカに映えて、
思いっきりミニチュア臭かったですね。
眼下にジャングルが延々と流れていくショットはダイナミックでしたが、
煙を引いた長官機を追う主観ショットでは、
空がぐんぐん迫ってきてホリゾント丸出しになっちゃってましたぁ。
また「山本五十六」は大型のミニチュアを製作したといわれる割には、
海洋シーンにリアルさが欠けてましたね。
翌年の「日本海大海戦」と「緯度0大作戦」で思いっきり挽回するですけど…。
151:147
06/09/17 12:12:28 NK1+JKaz.net
>>148
御大亡き後のウルトラを直に見て育った'70年代世代なもんで、そういう印象が
どうしても…。
黄金期円谷特撮なら、上でも出てた「トラ!トラ!トラ!」とか、明け方の空母赤城からの
艦載機発艦シーンなんざまるで芸術品だと思う。言ってみれば模型を糸で動かしてる
だけのはずなのに、あの「画」の臨場感・生命感。マフラーからの排気炎まで
光学作画で描き込んであって…
「零戦燃ゆ」だと、「連合艦隊」からの特撮ショットのデュープが多かったのも
印象が安っちくなった要因かも。
152:どこの誰かは知らないけれど
06/09/17 12:19:49 0wKOi+1O.net
「ドゴラ」の対空火器は、そのまま写ってるカットも、攻撃を始めたカットも、ミニチュアに見えないな。
153:どこの誰かは知らないけれど
06/09/17 16:17:42 AgRiJM0o.net
一式陸攻のシーンは煙と炎が上に上がっていくのがなあ
実際は猛スピードで飛んでるんだから後ろに流れて欲しかった
扇風機使うとか、ミニチュアを後ろから縦に吊るして撮るとかはどうだろう
154:どこの誰かは知らないけれど
06/09/17 17:15:56 xOiLE0c1.net
>>151
あの、言わずもがなですが、「トラ トラ トラ!」の発艦シーンは実際に暁闇の中、空母から実機を飛ばしてますが…
あれが特撮なら凄いけど。
円谷の「太平洋の嵐」なら、発艦シーンは確かにミニチュア撮影です。
それにしても、糸吊りと蔑まれる操演だが、シネスコ画面を覆う数のミニチュア機が、綺麗に編隊を組んでいるショットは、吊りだと判っていれば尚更その名人芸に感嘆する。
あれだけの数のミニチュアを一機ずつピアノ線で吊って、編隊を組ませて、飛行しているように見せるなんて、どれだけの手間が必要だったことか。
155:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/17 18:06:06 ruTGmLBP.net
>>154
「トラトラトラ!」の発艦シーンは、「タイタニックの最期」や「地獄と高潮」や
「雨のランチプール」の特撮マン、レイ・ケロッグが撮影してるんですよね。
第二班監督として。
あの発艦シーン、上空からのショットが例によって実物を使ってるんですけど、
空母がもろにアメリカさんのもので「なんだかなぁ」って感じでした。
どうせワンショットだけだったんだから、L・B・アボットが特撮でやればよかったのに…。
実際にも発艦シーンの直前に飛行甲板に艦載機をずらりと載せたミニチュアショットが
出てくるですしね。
でもこのショット、空母の周りに波がぜんぜん立っていなくて、
それまでのリアルなミニチュアワークはどこいったんだってくらいのチャチ臭いショットでしたぁ。
ひょっとしてミニチュアで発艦シーンをやろうとして
邪魔にならないように波起こしようの扇風機を止めたけれど
結局できなかったとかいう裏事情でもあったんでしょうかね。
実際にプールに浮いているミニチュア空母から飛行機を操演で発進させるなんて
円谷監督でさえやってないですから。
「山本五十六」に加山雄三が載った雷撃機からの視点で、
飛龍から次々と飛行機が発艦する様をロングで捉えた神ショットがあるですが、
あんな感じでやればミニチュアと実機の違和感が生じなかったと思うですぅ。
156:どこの誰かは知らないけれど
06/09/17 21:59:15 /Z/CpKWS.net
>>150
セット撮影でも 太陽光線に近い状態の照明を確保できればベストなんだけど(ラドンなんかは
セットとは思えないぐらい照明を使っているからそれ以降の作品と比べてぜんぜん違うよね)
照明の量を減らされているところに広いセットだから、「映り」という意味でのクオリティーは
下がってしまうよね。
狭いセットだったら 広いセットと同量の照明を使ったら光量は太陽光線に近くなるよね。
できれば狭いセットで 光量を多く確保する照明って方向で 撮影していれば全く変わって
いたと思うよ。
157:どこの誰かは知らないけれど
06/09/17 23:35:35 A9zjogdd.net
山本長官機の墜落は53年「太平洋の鷲」でも撮影したのに
編集でカットされたの。フィルム残ってないかな。
158:どこの誰かは知らないけれど
06/09/18 00:00:00 c8UBTK7T.net
>>157
「太平洋の鷲」か。
新撮なのか使い回しか知らんが、ミッドウェイ島の空爆シーンが凄い迫力。
モノクロなのを好いことに、記録フィルムもバンバン入るし、退屈な前半一時間とのギャップが凄い。
三船の友永大尉も好い感じ。
橋本忍はこの頃から戦争ものの脚本を書いてたんだな。
「山本五十六」はこれのリメイクか?
159:どこの誰かは知らないけれど
06/09/18 00:18:24 6WkVDPN/.net
実際のところ、ライトの数が増えるほどリアル感は減ります。
『ラドン』が良く見えるのは当時のフィルムの性能が悪かった事の賜物ですね。
太陽光に似せるんだったら、理想を言えばライトは太陽と同じ数の方がよろしい。
スタジオの(特撮に限らず)広いセットに太陽光を再現する場合、
何で沢山ライトを使うかというと、主に太陽の特性である「平行光線」を再現するため。
太陽というのは遠くにあるので、例えば東京と横浜で太陽の角度が違うって事はまずない。
でもスタジオのライトは被写体の近くにあるので、
ライトが一発だとライトを中心に末広がりの影が出来てしまう。光線の角度が揃わないのね。
『タイタニック』で舳先に立つレオ様からグッと回り込んでタイタニック全景まで見せるカット、
あれはライト一発で太陽光を作り出しているんだけど、よく見ると舳先と船尾で全然影の角度が違う。
あの大きさのミニチュアでもこれだけ変わってしまう訳なんで
五十六機が突っ込んでいくミニチュアセットとかの場合、平行光を作り出そうとしたら
同じ角度を向いたライトをセットの広さだけ並べないとならない。
光量が必要な特撮の場合、並べるライトの密度は余計に増えます。
さて、実際の光というのはCGのライトと違って「ここからここまで当てたい」と指定できない。
って事はライトを並べると光が重なって当たってしまう部分が出来るわけで
この部分だけは当たっているライトの数だけ影が出来てしまう。
実際にはその重なりを減らすために、様々な努力が為されている訳だけど限度はある。
『ラドン』の時代は今よりもライトの数が多かったわけだけど
影の部分がグッと落ちてしまうので、影の重なりが気にならなかった訳ね。
理想を言えば、今(最大でおよそ20kwくらい)よりも大光量のライトが開発されて
天井が高いスタジオが使えればリアル感は増すんではないかと。
もちろん、フィルムの感度も上がって欲しい。
160:どこの誰かは知らないけれど
06/09/18 01:01:49 c8UBTK7T.net
>>159
なるほど。
円谷時代の、ステージ撮影にも拘らず青く澄み切った空にからっと晴れた自然光のような映像は、円谷本人の嗜好は勿論、大量のライトと感度の低いフィルム使用によってもたらされたものという訳ですな。
中野はともかく(あの人は特撮界のリドリー・スコットだから)、明るめの画面を好む川北でさえ、円谷時代の抜けのよさを再現できないのは、皮肉なことに機材の性能が上がったためということですか。
リアルにやりたければ、「vsビオランテ」の三原山や、「ガメラ1」のようにオープンセットを使うのがいちばんだが、天候に左右される上に、昼間しか撮影できず、しかも躁演も使えない。
後はCGが頼りという感じですかね。
話は変りますけど、「ナバロンの嵐」のダム決壊から橋の倒壊までの一連のシーンは、オープンセットにかなり大きなミニチュアを作って撮ったのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
161:どこの誰かは知らないけれど
06/09/18 01:07:31 DtBK+xv/.net
照明だけなら宇宙空間にスタジオ作ったらどうだろう
常に太陽の下に来る軌道で
問題は地上と同じ大気とその厚みをどう再現するかだが
162:どこの誰かは知らないけれど
06/09/18 01:10:16 aHCiy+73.net
誰がその金出すの
163:どこの誰かは知らないけれど
06/09/18 01:31:25 6WkVDPN/.net
>>160
んー、どうなんだろ。
最近の特撮はスモークを焚き過ぎという印象が強い。
空の透明度が低いのはそれが一因となっているような気がする。
フィルムの描写力が増えた分だけ霞ませないと駄目なんですかね。
もしくは『空気感=スモーク』という固定概念が出来上がってるのかも知れない。
テレビだけど『鉄甲機ミカヅキ』の特撮や『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の
夕景や朝焼けのシーンは、スモークが少なかった分だけクリアーで気持ちよかったんですが。
あと、あまりホリゾントが自己主張できないせいもあるかも。
円谷時代には一本の映画で3種類くらいのホリゾントを描き変えられたらしいが
今はホリゾントの塗り替えなんて、時間やお金が掛かることはなかなか出来ない。
なので、あまり彩度が高いホリゾントを描いてしまうと
「夕景を撮りますよ」とかなった時にフィルターで他の色を足せなくなるのね。
だから今のホリゾントは殆どグレーに近い空色で塗られる事が多いわけ。
でも青空を作りたい場合、青いフィルターを足せば良いわけだけど
フィルターってどうしても熱に弱い。長いシーンを撮っている間に
刻一刻と素抜けに近くなるわけ。で、取り替えようにも値段が高い。
ホリゾントを全面当てる台数のフィルターと言うと目ン玉飛び出るくらいになるわけです。
だから、あまり長いシーンの場合グレーに近い空にならざるを得ない。
『鉄甲機ミカヅキ』の場合は殆ど青空なので、最初から青空に出来た、
『東京SOS』の場合は殆どが夜なので短いシーンだけ色が付けれたという要素もあるんじゃないかと。
>>161
重力が無いと吊りが出来ないので却下(w
164:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/18 01:34:06 KQ1G/EYr.net
>>159
「ウルトラセブン」の『消された時間』でユシマ博士を載せてくる大型機が
滑走路の上を飛んでいるスチールを見たことがあるですが、
路面に影が幾重にも落ちていてもろに複数のライトを当てていることがわかったでした。
でも実際完成したフィルムを見ると影はきっちりひとつきりだったですぅ。流石ですね。
スタジオでの人工光での撮影で気になるのは、飛行機なんかのミニチュアの風防とかに
少女漫画の女の子の目のハイライトみたいに照明がぽつぽつ映ったり、
移動するとツルツルの機体にそれが流れていくところですぅ。
ピカピカの小ぎれいなミニチュアを見るのも悪くないですが、
やはりリアルさは殺がれますね。
こういうスポット反射を防ぐには、ミニチュア自体をつや消しで塗装するか、
ミニチュアとライトの間にパラフィン紙のようなものを置いて、スポットができないように
光を拡散させるか、ミニチュアをなるべく動かさないようにするといいんですかね?
アンダーソンものの場合は、小さなミニチュアをアップに耐えるくらい精巧に作って、
小規模なセットで光量不足や被写界深度の問題を克服して、
なおかつ例の移動書割やベルトコンベアーの道路を使ってあまりミニチュアを
動かさないようにしてリアルな映像をものしていると考えていいんでしょうか。
それに対して怪獣が暴れる大規模なセットが必要な円谷特撮は照明の点からも
リアルさを出すのが難しいんでしょうね。
ところでLEDって、映画撮影用の照明として使えるんでしょうか?
あれなら少ない電力で済むですし、発熱も少ないですね。
165:どこの誰かは知らないけれど
06/09/18 02:11:15 6WkVDPN/.net
ミニチュアを艶消しで塗ると機体部分なら効果的かも。
あとは「ダリングスプレー」というモノがあります。↓
URLリンク(www.yodobashi.com)
要するにこれ、被写体の表面に拭き取り可能な「艶消しクリアー」みたいな層を作るもの。
拭き取れるのでCMの商品撮影などでよく使われます。
だけど。
どうしても白っぽくなるので、あまり厚く吹くわけにもいかないし
特撮のミニチュアのような繊細な塗装を痛める可能性もあるわけ。
何よりも飛行機の風防のようなクリアーパーツが曇りガラスみたいになっちゃう。
点々の写り込みは消えるけど全面真っ白になっちゃうわけですね。
クリアーパーツは曇らせたら透明度が無くなる、でもそうするとライトが沢山写り込む。
透明感と艶消しの両立って言うのは不可能じゃないでしょうか。
あと、ライトと被写体の間に大きな半透過の布や紙を貼って影を目立たせなくすると
今度は太陽のような力強い影が出来なくなる。曇り空の雲のような効果であるわけですからね。
おまけに今度はライトではなく、その布や紙が光源になるわけで
ポツポツ写っていた光源が大きく写る結果にもなる。
特撮の場合、これで再現できるのは曇りの光線だけですかね。
あと、そういう大きな布や紙の枠を上から吊したりすると特撮の場合、操演の邪魔になるわけです。
なので、飛行機をスタジオでリアルに撮りたいとすれば、動かさずに背景の方を動かすか
クロマで抜いて合成って事になるんじゃないかと思います。
最近なら後処理で写り込みだけ消すという手段もある。
それから、撮影用のLEDはすでに実用化されています。
URLリンク(www.litepanels.com)
ただ、ご覧のように光量を目的とした段階まではまだまだ。
色再現性にまだ問題があるようで、補助光としての使用が限界ではないかと思われますぅ。
166:どこの誰かは知らないけれど
06/09/18 13:26:46 bl9WLqf/.net
空気感はポスプロのデジタル処理で出せまんか?
空以外の部分だけ霞ませるとか
167:どこの誰かは知らないけれど
06/09/18 20:47:47 R6MoWKMs.net
「大魔神」で本編との空気感の統一に尽力した森田カメラマンはスモークの遠近感の乏しさを克服するべく
紗幕を導入したが,矢張り火薬が仕えないなど撮影に支障をきたし苦労したという。
168:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/19 00:22:47 EwTVBvSi.net
>>165
詳細ありがとですぅ。
>ダリングスプレー
なるほど特撮以外にもこういう需要があるんですね。
万能とは云われないものの結構便利かもしれないですね。
>撮影用のLEDはすでに実用化
>色再現性にまだ問題があるようで、補助光としての使用が限界ではないかと思われますぅ。
語尾が四葉化してるですよ。
「伊57降伏せず」のオーコメで樋口監督が「映画の撮影機材で最も進歩したのが照明」と
云ってたですね。
これって一灯あたりの光量が増えたとか、少ない電力で光量が増えたとかなんでしょうかね?
それとも光線の質、波長が太陽光に近づいたとか、平行光に近づいたとかの
方向への進歩なんですかね。
一体、スタジオ撮影において人工光でも光量を増やせば増やすほどより
自然光に近づくというものなのでしょうか?
>>159の方のカキコを読む分には必ずしもそうとは云われないみたいですが…。
169:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/19 00:24:18 EwTVBvSi.net
>>167
この紗幕というのはスクリム布とかスクリューム幕とか云われる物と同じですか?
空気感を出すというのは所謂ディフュージョン効果のことですよね。
レイモンド・フィールディングの「映画の特殊効果撮影技術」という本に
「特殊効果技術者にとって不幸なことには、撮影技術の一般的な形式が最近の10年間に、
軟調なディフュージョン画面から硬調な焦点深度が深い鮮鋭な画面に移行した傾向がある。
このような鮮鋭な画調の映画の中に過度にディフューズされたミニチュアシーンを
挿入すれば、その部分だけ偽者として目立つ」とあるですぅ。
「大魔神」や>>150に書きました画調の変化した「山本五十六」などが製作された時代は
ちょうどその頃に当たってたんですね。
170:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/19 00:25:38 EwTVBvSi.net
>>17の「駆逐艦ベッドフォード作戦」の特撮って誰の手によるものなんですかね?
クレジットには特殊効果マンの名前が入っていないですぅ。
必ずしもドンパチが売り物じゃないシリアスなドラマでしたから、
製作者が特殊効果を使っていることを観客に知られたくなかったんですかね。
白黒だし、舞台がどんよりとした北極海だし、ミニチュアも10メートル級の
大型のものを使ってるしで、すっごくリアルな映像をものしてますから、
特撮ファンでもない限りミニチュアワークと覚られないでしょう。
でも例によって圧搾空気を使った艦首の波しぶきと艦尾のスクリューの効果が、
どうしてもミニチュアっぽさを出してしまってますね。
他の作品で見た上手な効果だと、
この波しぶきを間歇的に出すという工夫をしてるように見えますね。
普通、艦首のしぶきは波が押し寄せたときに高く上るから
波しぶきにもメリハリがあってしかるべきですね。
必ずししも押し寄せる波と圧搾空気を噴出すタイミングが一致していなくても、
そのようなイリュージョンを覚えてリアルに感じるですぅ。
「駆逐艦ベッドフォード作戦」のあるショットでは、艦首の波しぶきは間歇的ではなく
常時立ち上がっていて「噴水じゃないんだから」って感じになってしまってましたぁ。
あまり波立っていない静かな海を全速で航行するシーンでしたから、
これはこれで正しいし、迫力もあったですが、
残念ながらここでミニチュア臭さが出てしまっていたですね。
171:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 02:52:12 KIALX0mn.net
何だか書き込めなくなったので携帯から上げますよ。
172:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 02:52:58 +JFIYVSD.net
>>166
それをやるならホリゾントにグリーンを垂らして空を合成した方が良いような。
『ゴジラ×メガギラス』のお台場のシーンではそういう方法を採っていたカットが何カ所かあって
その部分は気持ちの良い空が見られましたね。
>>168
「同じ電力で光量が増えて、ライトが小さくなった」という事みたいです。
昔、少年誌とかに「世界最大の電球」という大人でも腕が回りきらないくらいの
大きい電球の写真が載っていました。確か、30kwか40kwじゃなかったかと思う。
現在のタングステン・タイプのライトで一番大きいのはこれ↓かな?
URLリンク(www.arri.com)
電球の大きさは分かりませんが、かなり小さくなってるんだと思う。
昔のライトよりも光量は増えているんでしょう。
昔のタングステン・タイプのライトの電球はタングステン球。
今はハロゲン球が主流なので同じ電力でも相当に明るくなっているのだと思います。
タングステン・タイプの他にも今はデイ・ライトタイプの照明も多く使われているみたいですね。
データを見ると、こちら方が少ない電力でも明るいみたいです。
URLリンク(www.arri.com)
先に挙げたものの半分の消費電力で4倍近い明るさ。
でも値段が高いだけでなく、スイッチを入れてもなかなか点灯しなかったり(水銀灯みたいなものらしい)
一度消してしまうと、ライトが冷えるまで再点灯出来ないなど、迅速さが要求される撮影現場には
向かないデメリットもあるようです。
さて、ミニチュアに限らず、スタジオで太陽光をシミュレートする場合
最も大切なのは「自然の光をそのまま再現すること」だと思います。何の答えにもなってない答えですね(w
でも、これを厳密にやってない場合が(洋画邦画問わず)しばしば見られるのは周知だと思う。
実写の背景にスタジオ撮りの人物を合成したカット等で、何となく違和感を感じる事は多いと思うけど
この場合の原因は大体これなんじゃないかと思う。
173:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 02:54:10 +JFIYVSD.net
「太陽の光を再現」ってところまでは大体のカットが上手くいってるとは思います。
だけど、屋外に立っている人物に当たっている光というのは太陽だけじゃない訳ですな。
太陽によって出来た影の中は、青い空の影響を大分受けているんですが
本来はその部分は青っぽい筈なのに、これを再現出来ていない場合が多い。
『トゥルー・ライズ』のクライマックスで敵の親玉がミサイルにブラ下がって飛んでいくカットがあるけど
これなんかモロにそうですね。太陽(フィルムやビデオの白点に近い点光源)と
空の照り返し(太陽より色温度が高い=青い、面光源)が背景と同じ光量のバランスで再現されていれば
自然さはかなり増すと思います。ちなみに、この場合は舞台などで使う青の「色フィルター」は使いません。
青い色をした色温度変換用のコンバージョンフィルターを使います。(↓の#3206か#3204辺り)
URLリンク(www.setshop.co.jp)
無論、点光源の太陽と同じ当て方では面光源にはなりません。
ジオラマ写真を撮る人はお試しあれ。ちょっと違った感じになると思います。
光量自体はフィルム等の感度や露光時間に付随するものなので、この場合はそれほど重要じゃないと思います。
でも、個人的にはミニチュアの場合、これでも十分じゃないと思う。
ミニチュアの中から天井にブラ下がる大きなライトを見上げたところを想像してください。
ビルや電話ボックスまで縮小されているのに、太陽だけ大きくなってませんか?
明らかにオープンで撮られている怪獣と、スタジオで撮られている怪獣の表皮のテカり方等が異なって見えるのは
これが原因なんじゃないかと思っています。光源の大きさは物体が落とす影だけでなく
物体の上に生まれるハイライトの大きさにも重大な影響を与えますからね。
ですから、もっとライト(ズバリ言うとライトのレンズ)が今の明るさを維持しつつ小さくなるか
もっとライトを離しても(ミニチュアから見ると小さくなる)現在の光量を維持出来るほど明るいライトが再発されるか
レンズの小さい(光量の少ない)ライトでも撮影が出来るほどフィルムやHDカメラの感度が上がらないと
スタジオ撮影のミニチュアっぽさは消えないんじゃないかと思っています。
174:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 11:11:05 6FicHKN9.net
太陽光千差万別ですね。
季節、湿度、台風一過、時刻
ホリゾントの雲の形、位置、距離、色によっても
観ている側の感情移入度は恐ろしく変わりますね。
単純なオープン撮影では酷く惨めな印象を受ける場合があり、
うら寂しい気持ちになります。
175:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 13:08:51 G+pUOfjz.net
光ファイバーで何とかならんかと考えたこともある
太陽光を室内まで引っ張るとか、太陽光に近い光が出せるけど、撮影には向かないような照明から引っ張るとか
でも光ファイバーってちょっと違うらしいし、上記のようにその他の条件も揃わないといけないから難しいな
とにかく太陽光の再現ができるようになるのが先決。その他の要素はその後ってことでいいのでは
176:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 14:45:31 GnV4zYRV.net
やっぱり条件とスケジュールの問題さえクリアできるなら、基本に戻ってオープン撮影が良いのではなかろうか。
「vsメカゴジラ」のコンビナート破壊シーンは、一度も話題に上ったことはないが(紅白の煙突が数本立っている程度のセットだったが)、劇場で見るとかなり生々しくて臨場感があった。
177:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/09/19 16:13:34 FvcXxN2x.net
>>172-173
詳細な解説ありがとうございますぅ。
『トゥルー・ライズ』の親玉の合成ショット、太陽によって出来た影が、
空の色の影響を受けて青っぽい筈なのにそうなっていないというところは、
ちょっとよくわからないのですが、あのおでこのてかりは人工光臭かったですね。
ところでヒッチコックの「鳥」を見ていると、なんでもないショットで
トラベリングマット合成を使っているですぅ。
メイキングを見たら、これはわざわざディズニーからナトリウムプロセスの使用権を
借りているそうで、ヒッチコックは俳優を撮影するには
スタジオ撮影が理想的と考えていたからなのだそうです。
そういわれれば、たとえば「私は告白する」のモンティとアン・バクスターが
フェリーで密かに会うシーンも、二人の俳優をロケで現地に連れて行ってるのに、
船上での会話のシーンは、リアプロジェクションを使ってましたっけ。
思うに円谷特撮の本領はスタジオ撮影にあるんじゃないでしょうか?
「太平洋の翼」の戦艦大和出撃のシーンは、山中湖で撮った屋外のショットは、
あちゃ~な感じでしたが、スタジオで撮影されたショットは見事でしたぁ。
「地球最大の決戦」のキングギドラの東京襲撃シーンや「モスゴジ」の
特殊帯電ネットによる人工雷作戦なんかはスタジオ撮影なのに
晴天の白昼のイリュージョンをものにしてますね。
円谷監督が荻昌弘との対談で、特撮の進歩というものには、同じような物を
以前よりも早く安く作れるようになることも含まれるというようなことを
云ってましたっけ。
そのためかどうか、いろいろな環境や条件を任意にコントロールできるスタジオ撮影を
充実させることを円谷監督は重視していたかもしれませんね。
自然光って理想的に見えますが、天気や風に左右されることもさることながら
なんというかそのまんまの質感で映っちゃうってところがあるから
ヘタするとバレバレになっちゃいますよね。
ホリゾントなんかまんま空の絵を描いた壁にしか見えないときがあるですぅ。
特に東宝の屋外大プールのホリゾントはぼこぼこだし…。
それに屋外の操演ってどうなんでしょう?
「トコリの橋」のF9Fパンサーとか「633爆撃隊」のモスキートの飛行シーンが
屋外での操演ですね。
テレビの「海底科学作戦」のフライングサブの飛行シーンもそうですが、
リアルなことはリアルですけど、あまり自由度がないように思えますぅ。
178:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 19:21:30 uExAKXra.net
樋口さんも「なんでもっと自然光でやらないんだろう」と思ってたけど 実際やってみて
如何に大変なことか実感したって言ってました。 言い方はちょっと違うかもしれんけど。
179:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 22:04:18 H9Ue9dY2.net
少しスレ違いかもしれないが
実景を模型のように写す写真家
URLリンク(www.stairaug.com)
180:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 22:15:37 Y5gGqaWv.net
>>177 >>ホリゾントなんかまんま空の絵を描いた壁にしか見えないときがあるですぅ。
流星人間ゾーンのスーパージキロの回を思い出したよ
181:どこの誰かは知らないけれど
06/09/19 23:51:36 XmPRydbk.net
リスボン超特急のミニチュア撮影は絶品。特撮監督は誰だっけ。
182:どこの誰かは知らないけれど
06/09/24 01:00:23 xghkXP5f.net
ミニチャーセットがしみじみと実際に壊れていく
この崩れていく快感がCGを駆使したコラージュ的映像では
わいてこない。
183:どこの誰かは知らないけれど
06/09/26 18:23:11 AlTOEnXV.net
ところで、この板のどこで聞くべきか分からなくて、いろいろ熟考した結果、このスレがいちばん適当じゃないかと思ったので質問させていただきます。
イタリアの特撮戦争映画で、バンダイの1/15四号戦車をミニチュアに使った作品があるそうですが、タイトルをご存知の方、いらっしゃいませんか。
184:どこの誰かは知らないけれど
06/10/07 17:42:43 ButtMXnU.net
>>140より
国会議事堂ミニチュアが出来るまで
URLリンク(www.marbling.net)
185:どこの誰かは知らないけれど
06/10/08 07:57:16 ojXJWVcT.net
何で使われたミニチュアだろ
日本以外全部沈没?
186:どこの誰かは知らないけれど
06/10/08 16:40:03 wti69DQJ.net
久しぶりに「インディ・ジョーンズ」の2作目を観た。
パイロットのいないセスナが雪山を背景に飛行、墜落するシーンは、パンフレットにミニチュア撮影のスチールが載っていた。
ILMがやるとミニチュアでも本物に見えるのに(以下自粛)、…
187:どこの誰かは知らないけれど
06/10/08 23:10:38 LI08Q1Hm.net
>>185
「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS」だよ。壊れ方がなかなかいい。
188:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 00:18:24 rFNYof9P.net
この前潜水艦が陸揚げされていたが
とても73mにはみえなかった。
だが、そんな映像の方がすきなんだな。
189:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 00:27:31 Z1whGySp.net
>>186
あのシーンのミニチュアを作る前に
まず、シーン設計をして可能なラックスピードと絞りを算出し、
被写界深度内に収まるサイズを計算した上でモデルを作成
その上で実景と合成。
そこまでやればあのような画面になる。
日本の場合。ゴジラのぬいぐるみがあって
それにあわせて周囲のミニチュアを適当に作って
たき火のような火を焚く。
ミニチュアに見えて当然。
190:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 00:47:06 EI+g68Yb.net
撮り方の方向性の違い
良し悪しではない
191:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 02:08:34 fAOtHP1t.net
>>186
封切りで見ましたが。
該当シーンはミニチュアにしか見えませんでした。
192:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 02:56:15 Z1whGySp.net
いたいのが多いな
193:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 08:41:08 esMsiocu.net
>>191
DVDでもっかい見直せ。
194:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/09 09:14:53 5Oaex0p2.net
>>186
四葉もあのシーン大好きですぅ。
なんといってもフォードトライモーターがカコイイですね(セスナなんていわないでー)。
山の頂きに車輪をこするショットは、微妙な揺れ具合にちょっとミニチュア臭さが出てましたが、
かなり大きなミニチュアを精巧につくって自然光で撮影しているため大変リアルですね。
件のパンフレットに載ってるミニチュア撮影のスチールをみると
ワイヤーを斜めに張って重力で滑り落ちるという方法で動きをつけてるみたいですぅ。
「ウルトラQ」のいなずま号の操演法と同じで、人の手で動かしてウソ臭くなるのを防ぐ手法ですね。
「雪山を背景に飛行」するショットはミニチュアワークではなく実写かと思いますぅ。
あのシーンは燃料がなくなってプロペラが止まってるはずですが、
明らかなミニチュアショットでは律儀に止まっているのに
「雪山を背景に飛行」するショットでは回っていたですね。
よくみると機体の汚れ具合も違うですぅ。
ハリウッドコンプレックスの人が見ると本物でもミニチュアに見えるとは(以下自粛)、…
とはいえ万里の長城?(上海から重慶に向かったのなら通過するはずないんですが…)
の上空を飛行するショットはどうやったんですかね。
なんとなくミニチュアっぽくも見えるし、機体後部の汚しが山の頂きに車輪をこする
ショットのミニチュアと同じに見えます。
あれがミニチュアワークなりフロントプロジェクションによる合成などの
特撮なら超神ショットですぅ…ってビビューンですかぁ!
>>189の方は事情通のようですが実際のところをご存知ですか?
195:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/09 09:16:38 5Oaex0p2.net
フォードトライモーターが雪山に激突するショットは例によって海外特撮ではおなじみの
爆炎を合成でかぶせる脱力ショットだったのは残念でしたぁ。
まあ、あれはインディアナ・ジョーンズたちが雪の斜面をゴムボートで滑走するシーンの
背景の合成ショットですからあれはあれでいいんですが、
「キスカ」のB24リベレーターの墜落ショットを見て以来、
どーしてもすごいクラッシュショットを期待してしまいますぅ。
ILMならやってくれると思ったのに…。
せめて「ウルトラマンA」のユニタングの巻のタックスペースの墜落シーンぐらいの
迫力ショットを見せてほしかったですね。
本当のところは“ティングース”のミニチュアの出来があまりに好い物だから、
壊すのがもったいなくなったんじゃないですかね。
きっと撮影後、ルーカスとスピルバーグがじゃんけんぽんして
どっちが持って帰るか決めたんでしょ。
ところであの墜落シーンの合成ショット、前景と背景の雪の質感が若干違う所為か
ちょっと合成臭さがあるショットだったため映画館内で失笑がおこったですぅ。
特撮を笑われるのは四葉的には大変気分が悪いですね。
特撮ファン以外の人は、どんなに良くできた特撮シーンでも
それとわかった時点でチャチと決め付けるですぅ。
「ベン・ハー」の海戦シーンでオールをバリバリと弾き飛ばす神ショットを
指さして笑う人がいるくらいですからね。
196:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 09:29:42 tl912kNC.net
実際にミニチュアを撮ったこともない特撮ヲタが
妄想や又聞きだけで、ミニチュアについて語るのは見てて痛いぞ。
197:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/09 09:36:32 5Oaex0p2.net
ってことは>>196さんはプロの方ですか?
是非>>194にカキコした万里の長城のショットについての
見解をお聞かせくださいですぅ。
198:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 09:42:38 /172Dh0I.net
プロの意見が聞けるなんて滅多にないから
是非、述べてくれ
199:186
06/10/09 10:52:39 esMsiocu.net
>>194
>ハリウッドコンプレックスの人が見ると本物でもミニチュアに見えるとは(以下自粛)、…
<パイロットのいないセスナ(フォードトライモーターというのね、有り難う)が雪山を背景に飛行、墜落するシーン>
の総てがミニチュア撮影だとは流石に思っていないが、書き方が悪かったね。
一月遅れで公開されたのが川北の「零戦燃ゆ」で、なんとも哀しかったのよ。
この頃の川北はILMというかSWを目の仇にしていて、仕掛けはすべて判っている、と大言壮言していたが、判ってたって実演できなきゃ仕様がねぇだろう、と…
>フォードトライモーターが雪山に激突するショットは例によって海外特撮ではおなじみの爆炎を合成でかぶせる脱力ショットだったのは残念でしたぁ。
ILMやらILM出身者の爆炎合成は当時のお約束だから、あんなもんかと思っていた。今見ると却って懐かしい。
200:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 14:16:42 80x39ODK.net
200get!
201:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 15:01:56 ADWxRwyq.net
>>ILMやらILM出身者の爆炎合成は当時のお約束だから、あんなもんかと思っていた。今見ると却って懐かしい。
円谷出身者のピアノ線バレは当時のお約束だから、あんなもんかと思っていた。今見ると却って懐かしい。
202:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 16:15:23 sHtUpolw.net
そういやまだ零戦燃ゆ見てねえなあ
ミニチュアを縦に吊るして広大な空間を演出したというB29迎撃シーンとやらを見てみたいが
203:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/09 17:54:53 nBkI0JHW.net
>>199
>総てがミニチュア撮影だとは流石に思っていないが、書き方が悪かったね。
いえいえ四葉の方こそ痛いカキコしてごめんなさいですぅ。
あのシーンが素晴らしいのは、
ミニチュアシーンと実写の違和感がほとんどないことですね。
やはり本物とミニチュアを両方使えるのはうらやましいですぅ。
本物と交互に使って特撮ショットをリアルに見せられれば、
本物しか使っていないように観客は思い込んでくれるですぅ。
今だに「バルジ大作戦」や「トラトラトラ!」をすべて本物だと思ってる人がいるですね。
「バルジ…」なんかヘスラー大佐の載ってるパットン…じゃなくてキングタイガーが
はじけとぶミニチュアショットは、ちょっとあちゃ~なんですがね。
逆に以前、ある映画解説者が「リビングデイライツ」のクライマックスの
橋の崩落シーンを説明して「素晴らしい特撮です」と言ったのはいいですけど
明らかに実写のショットを指して「本物にしか見えません。
それに引き換え日本のは云々」と云ってて、なんだかなあと思ったですよ。
こういう人がハリウッドコンプレックスのふしあなさんなんですね。
って、007はハリウッドじゃないですぅ。
204:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/09 17:57:49 nBkI0JHW.net
>>199
>一月遅れで公開されたのが川北の「零戦燃ゆ」で、なんとも哀しかったのよ。
「零戦燃ゆ」は今ひとつでしたが、「大空のサムライ」は良くできてたと思いますぅ。
藤岡弘チャマの髪型が萎えますが、戦争映画としても良作でしたぁ。
>この頃の川北はILMというかSWを目の仇にしていて、仕掛けはすべて判っている
>と大言壮言していたが、判ってたって実演できなきゃ仕様がねぇだろう、と…
大東亜戦争中、我が軍は米国の新兵器について仕掛けはすべて判っていたそうですし
中には真似てつくることができるものもあったとのことですが、
彼我の国力の懸隔は覆うべくもなかったですぅ。
ハリウッドの特撮に比べたら、なんといっても我が国の特撮は後発で
どうしてもハリウッドは一日の長というか、我国は後追いみたいなところがあるですね。
「ハワイ・マレー沖海戦」と、「潜航決戦隊」や「北大西洋」を比べると
やはり力量の差を感じますし、
「ゴジラ」にしても同年の「海底二万哩」や「地獄と高潮」、
前年の「宇宙戦争」とかとも比べると、さすがはハリウッドってとこがあるですぅ。
映画としての出来は負けてませんが。
なんか円谷特撮はその長所と短所の頃合い加減が零戦を髣髴させるですね。
空の覇者であったけど、その後旧式となり、
それでもいまだに愛されているところなんかがそうですね。
205:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/09 18:00:01 nBkI0JHW.net
>>199
>ILMやらILM出身者の爆炎合成は当時のお約束だから
デススターの爆発シーンなんかはちょっと・・・ってとこあるですが、
あれはああするよりほかないですよね。
宇宙空間の爆発ってやっぱ難しいんでしょうね。
「謎の円盤UFO」の第一話のインターセプターでの攻撃シーンでの爆発ショットが
閃光だけで表現されているですが、ああいうのがいちばんリアルなのかもしれないですね。
しかも爆発音ではなく楽器で音を付けていたのも、
音のしないはずの宇宙空間の描写としてはなかなかの演出でしたぁ。
OVA「AIKa」で宇宙戦艦が砲撃するシーンで、
信管を抜いた弾をぶち当てるだけということをしていましたけど
宇宙では爆発は敵味方双方に危険ですから
実際に宇宙で戦闘をするとしたらこのようにするんでしょうね。
>>201
>円谷出身者のピアノ線バレは当時のお約束だから、あんなもんかと思っていた。
>今見ると却って懐かしい。
ウ~ン、「宇宙戦争」でも「トコリの橋」でも「633爆撃隊」でも
「ファイヤーフォックス」でも、ジェリー・アンダーソン物でもワイヤー見えてたのに、
ピアノ線バレというと円谷特撮って言われちゃいますね。
四葉は円谷特撮最大の癌は、ピアノ線バレよりも曳光弾パチパチにあると思うですが…。
まあ特撮の粗なんてものは、パンチラと同じようなもので
見なかったふりをしてひとりほくそえんでいればいいんですよ。
って四葉にそっちの方の趣味はないですぅ。
206:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 19:36:06 BFfMcCUg.net
>>195
>特撮ファン以外の人は、どんなに良くできた特撮シーンでも
>それとわかった時点でチャチと決め付けるですぅ。
特撮を見抜いて悦に入っちゃう人は、その倍見抜けてない特撮が
あることに気付いてないんじゃないですか。特にいわゆる特撮映画以外で。
特撮オタクという人種は別に画面を注視しなくても
どこからどこまでがトリックかなど容易に判断がつきますし、
むしろそのトリック部分がどのようにして撮影されたかに興味が行く。
このように特撮に対して醍醐味を見出すポイントが
一般人と少々ズレているがため、映画板などで特撮論議を続けても
たいていは平行線で終わるのですね。特撮オタクの感覚が理解できる人は
どちらかといえば映画ファンよりも模型マニアに多いでしょう。
堀川弘通も「(実写の代替に過ぎない)特撮を楽しめる感覚が分からない」
と何かの雑誌でぼやいていました。
207:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 19:49:45 BFfMcCUg.net
>>125-131
成田亨「特撮美術」より、瓦のミニチュア制作法。
URLリンク(pc.gban.jp)
スレの流れとは関係ありませんが、
先日清水宏の「金色夜叉」(1937)を観ていましたら
作品冒頭、雪降る町並みがミニチュア特撮で処理されていました。
208:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 20:18:59 H10kNqMb.net
「宇宙刑事シャイダー」のスカイシャイアンの発進シーンについて質問。
シャイアンのキャタピラ部から分離したスカイシャイアンがきりもみしながら飛び立っていきますが、このミニチュア操演はどうやっているのでしょうか?
「光戦隊マスクマン」のマスキーファイターもきりもみしながら地面スレスレに飛ぶシーンがあり、操演の仕組みを知りたいです。
209:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 22:26:52 +w5+VX/c.net
>>207
模型情報の連載だね 懐かしい。
210:釈迦厨
06/10/09 22:50:16 xe1j0Qv5.net
>>204
覇者ですらないだろ。演出力ならともかく単なる技術くらべなら大映京都が上。
211:どこの誰かは知らないけれど
06/10/09 23:40:48 Pg1WrcU2.net
瓦作るのにも手間かかるんだなあ
212:どこの誰かは知らないけれど
06/10/10 00:00:27 6yofLKcK.net
>208
分離するシーンは別に撮る。 で、飛ぶ時なんだが。
ミニチュアを輪っか中に固定して、その輪をガイドレール状にした物に掛ける。
そのガイドレールがすなわち、ミニチュアの飛ぶ軌道であって。
透明のビニールチューブの中に物を転がして見るのと似ているか?
図にすると簡単なんだが…ゴメン!
きりもみで飛ぶのは、ウルトラマンAでもやってた。
213:どこの誰かは知らないけれど
06/10/10 00:10:55 8aDh4RSD.net
>>194
資料で、計算してるメモをみた。
214:どこの誰かは知らないけれど
06/10/10 00:12:29 8aDh4RSD.net
>>195
特撮を笑ったのではなく、ゴムボートで無事脱出できたという脚本を笑っていたのです。
215:どこの誰かは知らないけれど
06/10/10 00:22:59 XBJklWdz.net
>212
ようつべで見たけどわっかなんか全然見えませんね
普通透明素材でもテカリや反射が出そうなものなんだけどすごいな
216:どこの誰かは知らないけれど
06/10/10 01:48:06 8aDh4RSD.net
>>215
何をゆうとるんだ君は
そうだな。普通の航空機が上昇しながら左右に旋回するのを釣りで行えるのは判るね。
機体が90度変われば同じだ。
(実際は格納庫に一本入っているが)
217:どこの誰かは知らないけれど
06/10/10 13:21:48 z7HNCN1q.net
>>194
>とはいえ万里の長城?(上海から重慶に向かったのなら通過するはずないんですが…)
>の上空を飛行するショットはどうやったんですかね。
あのショットはILMではなくドリーム・クエスト社の仕事でございます。
二間×二間くらいのサイズの万里の長城を含む大地のミニチュアを作成。
このミニチュアは強制遠近法で作られています。近景は大きく、遠景は小さくっていうアレですな。
これをスモークを炊き込んだステージに入れてモーション・コントロールで撮影。これが合成の下絵となります。
次にプロペラを外した飛行機のミニチュアをモーション・コントロールで撮影。
ブルースクリーン前で撮ったのか、黒バックで撮った後にマスク用の露光を行ったか
ウルトラ・バイオレット・プロセスで撮ったのかはちと憶えていないですが。
これの後に黒バックでプロペラのみを撮影。
プロペラに当たる照明を点滅させてプロペラの回転を演出しています。
これらの素材を合成した後に地図を合成。で、完成。
吊りではなく、ロットで固定する方式なので雪山を掠めるショットのミニチュアとは別物かも知れない。
ILMがてんてこ舞いだったのに対してドリーム・クエスト社にはスケジュール的に余裕があり
比較的に丁寧な仕事が出来たそうで。
218:215
06/10/10 13:40:01 dfJV7QVk.net
>216
何言ってるって212の説明どおりですがな
わっかの中にミニチュアを固定するってことはそういうことになるとおもうのですが
あのてのシーンは機体の先端後端にワイヤーつけて、そこを軸にして回してるのかと思ってましたが
219:どこの誰かは知らないけれど
06/10/11 00:02:32 8aDh4RSD.net
>>218
なにゆうとるんだきみは
こいつは透明素材のワッカが見えないといっとるんだぞ
根本的に判ってないのがわからんのか?同類か?
220:どこの誰かは知らないけれど
06/10/11 01:19:34 cR746ENk.net
めんどくせえ
図にでも描いてくれよ
221:どこの誰かは知らないけれど
06/10/11 19:34:56 e0hIJRAX.net
>>206
●「架空の映画への試み―第三次世界大戦演出記―」堀川弘通※
(藝術新潮 昭和35年9月号)より
特殊技術はあくまで特殊技術で、それには明らかに限界がある。それらしく
見せるというのが精一杯で、特殊技術を過信すると『宇宙大戦争』というような、
お子様向き冒険漫画映画が出来上がる。
特殊技術の宿命的欠点は、いかに本物らしいものを作っても、それがミニチュ
アである限り本モノには見えないという点である。結局は質感の問題だ。
20分の1の軍艦はどんなに精巧なものでも模型であり、どんなに精巧な波起
こし機を作っても実際の波を作ることは難しい。要は特撮を出来るだけ量少なく、
効果的に、ロケ、或いはセット撮影の中に挿入するかという問題が、我々の架
空映画の場合、最も深刻で現実的な課題となってくるのである。(以下略)
※堀川は当初「第三次世界大戦」(後の『世界大戦争』松林宗恵監督)の予定
監督だった。
222:どこの誰かは知らないけれど
06/10/11 22:32:29 0p6UjXlJ.net
そりゃ監督予定外されるわなw
223:どこの誰かは知らないけれど
06/10/11 23:08:26 mrfKKE8i.net
>>221
ヒッチコックはトリュフォーとの対談で
堀川氏と正反対の意見を述べているね。
224:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/15 22:52:40 yzzCyRku.net
>>202
B29を執拗に狙って撃墜するシーンは空中戦特撮の屈指の名シーンだと思うですぅ。
「零戦燃ゆ」について>>204で今ひとつとカキコしたですが、
そのあとDVDを見返したら結構頑張っていて認識を改めたですぅ。
空中戦の醍醐味は四葉的には「空軍大戦略」より上ですね。
ラジコン機を使ったショットも実景の中で飛ばしてるところは
>>147の方が仰るようにちょっと・・・ってところがあるですが
早見優たちの前でデモンストレーション飛行するシーンの冒頭で
駐機している零戦の向こう側で離陸するショットなどは
実際に飛べる零戦が一機残っていて、それを使ったんじゃないかってくらい
リアルで自然でしたぁ。
またルンガ沖海戦のシーンで、空中で炸裂する対空砲火の爆煙の中
零戦が撃墜されるショットはラジコン機を使っていたですが、
タイミングとか難しそうな離れ業のようなことをやっていて見事でしたぁ。
ただこの映画、特撮部分も本編もフィルムの色調と言うか画質というか、
テレビの二時間ドラマみたいに安っぽい感じで
七〇年代の低予算映画よりも薄っぺらな感じがするのはどーしたわけですかね?
それとリベットやパネルラインが歴々としたミニチュアって
却ってミニチュア臭く見えるですね。
225:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/15 22:57:00 yzzCyRku.net
>>206
>特撮を見抜いて悦に入っちゃう人は、その倍見抜けてない特撮が
>あることに気付いてないんじゃないですか。特にいわゆる特撮映画以外で。
「エスピオナージ」のラングレーにあるCIA本部とか
「自由学校」(松竹版)の清水将夫と高峰三枝子の乗った車が、
十朱久雄、高橋とよ夫妻の山上の館に到着するところとか
「絵島生島」で遠望される小田原の市街とか
「異人たちの夏」のタイトルバックのマンションとかのミニチュアワークは
一瞬本物かと思ったですぅ。
>特撮オタクという人種は別に画面を注視しなくても
>どこからどこまでがトリックかなど容易に判断がつきますし、
それにしても何でわかっちゃうんですかね?
「バルジ大作戦」でヘスラー大佐が廃墟の町の中にある司令部に
車で乗りつけるシーンで、スーパーリアルなミニチュアワークが見られるですが、
作りこんだミニチュアを自然光で撮影していて動いているのは遠景のトラックのみで
粗が出にくいほとんど実写にみえるショットにもかかわらず
なんかこれから人形劇が始まるって言う気持ちになるんですよね。
確かにあんな廃墟は東独にでも行かなきゃミニチュアワークで見せるしかないって
いうふうに頭が働くわけですが…。
ミニチュアワークでは火と水は縮小できないからリアルに見せるのは難しいとは
よく言われることですが、
カメラと撮影者も縮小できないことがミニチュアワークを難しくしてますね。
件のシーンはカメラがパンするからミニチュア臭さが出ちゃったんですね。
「海底二万哩」でエイブラハム号と海の怪物(ノーチラス号)との海戦シーンの
ミニチュアシーンのカメラワークはほとんどフィックスでリアルに見えましたが
激突シーンはズームアップを使ったためか思いっきりミニチュア臭さが出てましたぁ。
>堀川弘通も「(実写の代替に過ぎない)特撮を楽しめる感覚が分からない」
>と何かの雑誌でぼやいていました。
これと同じことを恩地日出男監督も言ってましたね。そりゃまあ正論なんですが…。
226:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/15 23:02:36 yzzCyRku.net
>>213
>資料で、計算してるメモをみた。
一体なにをどんなふうに計算してたんでしょうか?
「太平洋の翼」とか「キングコングの逆襲」のPBY-5カタリナ飛行艇の飛行シーンも
「魔宮の伝説」のトライモーターのショットと似たリアルで見事な特撮ショットでしたから
中野助監督あたりが撮影のためシコシコ計算してたんでしょうね。
って、あんまりしてなさそうにも思えるですが…。
カタリナ飛行艇のショットはミニチュア撮影のみですからそれだけが
リアルに撮影できればいいわけですが、トライモーターのショットは
実写のショットとほとんど違和感が生じていないのがすごいですぅ。
「北京原人の逆襲」で白いアルエットヘリコプターが、ペキンマンの頭上から
銃撃するショットがあって、屋外で撮ってるらしくこれが実写に見えるほどリアルな
ミニチュアワークなのですが(ワイヤーさえ見えなければ…)、
明らかに実写のアルエットの飛行シーンとは違和感がありました。
この計算は単にミニチュアを被写界深度内に収めるためだけの計算ではなくて
他の実写ショットと画質をあわせることまで考慮に入れたものだった
ということもあるでしょうか?
だとしたら特撮の厄介な問題のひとつである本編との違和感を
カメラマンの勘や経験だけにたよらず、ある程度計算式によって埋められる
と言うことになるですが、実際のところどーなんですかね?
227:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/15 23:05:22 yzzCyRku.net
>>217
詳細乙ですぅ。
白状するとこのショットが特撮であるということは、
DVDを手に入れてじっくり見るまで気がつかなかったですぅ。
それまでは「ロケにお金かけてるな」とか
「撮影許可が下りたとは米中関係は良好だったんだな」とか思ってましたぁ。
眼下の万里の長城?がパースのついたミニチュアであることは見てわかりましたが、
フォードトライモーターがモーションコントロール、つまりトラベリングマットで
合成されていたとはゆめ思いませんでした。
モーションコントロールを使うとどうしても「レイダース」の飛行艇や
「最後の聖戦」の飛行船や戦闘機みたいに動きはよくても
背景から浮き上がって違和感があり、しかもアニメっぽい、薄っぺらで頼りない感じに
見えて(飛行船なんか背景の雲が透けてたし)いつもなんだかなあと思ってましたが、
このショットは自然で違和感がなく質感も出ており見直したですぅ。
まあ大抵違和感はミニチュアと実景を合成するところから生じるんでしょうが、
このショットは前景も後景も同じスタジオで同じ照明で撮影された
ミニチュア同士ですから、うまい具合にいったんでしょうかね。
228:どこの誰かは知らないけれど
06/10/16 00:27:34 P2kTMuSx.net
>>226
いまならCG用のガイドを元に色調調整は可能だが
当時は感で撮影したものをプリント段階でタイミングあわせるしか無いですね
229:どこの誰かは知らないけれど
06/10/16 00:54:58 ujqgHOW/.net
「(実写の代替に過ぎない)特撮を楽しめる感覚が分からない」
って言うんなら、そもそも「(実景の代替に過ぎない)セット撮影を楽しめる感覚が分からない」
とも言えちゃうよな・・・ 映画自体が嘘ごとなのにねえ
230:どこの誰かは知らないけれど
06/10/16 18:26:49 XQuIBpPX.net
「激動の昭和史・軍閥」の特撮ライブフィルム流用は不本意だったのでしょうな。
231:どこの誰かは知らないけれど
06/10/16 20:11:48 gIa45tQn.net
喜八ちゃんは、特撮シーン使うのが、嫌で仕方なく自殺も
考えたそうだからね
232:どこの誰かは知らないけれど
06/10/16 20:30:16 DgpzN7vS.net
故 景山民夫の「遠い海から来たCoo」の映画化に際して、
岡本監督はどうしても特撮を使いたくなかった挙げ句、
結局アニメにしてしまった。
企画当初は「ラストの海戦シーンはチリ海軍と話を付けて、
でも絶対死者がでるだろうなあ…」なんて真剣に討議
されてたと言うが、結局はああなった。
233:どこの誰かは知らないけれど
06/10/16 22:31:40 75FR/NP7.net
もしブルークリスマスの監督が岡本先生じゃなかったら、
戦闘機がUFOと遭遇するシーンなんかはピアノ線で・・・
234:どこの誰かは知らないけれど
06/10/16 23:03:46 viUBKgX6.net
沖縄決戦の大和特攻とか「海が三分、船が七分~」を
記録フィルムであっさりと処理しちゃう人だからなあ~
でも独立愚連隊のどれかで
ミニチュア戦車の特撮を使ったことなかった?
235:どこの誰かは知らないけれど
06/10/16 23:07:40 viUBKgX6.net
あ 海が三分~は具体的な描写なしだったかも。
236:どこの誰かは知らないけれど
06/10/17 01:25:43 W3ijUzqV.net
>>235
一応沖縄島超ロング俯瞰で、寒天の海にたくさん艦は浮いてたけどね。
でも記録映像の流用も、モノクロスタンダートの映像をスクイーズしてシネスコサイズに
してるから、横にデブになるわ、カラーの中で急に白黒になるわ、粒子も粗いわで、
これはこれで違和感が。
>>232
>ラストの海戦シーンはチリ海軍と話を付けて
ちょ、それは聞き捨てならんなw
ミニチュアスレでこんな事言うのもあれだが、それは惜しい、実に惜しい!
岡本喜八演出による、本物動員の大海戦、観たかった…。
237:どこの誰かは知らないけれど
06/10/17 01:39:47 oUUakcei.net
>>233
> 戦闘機がUFOと遭遇するシーンなんかはピアノ線で・・・
いや、アレに関しちゃシンプルながら、
最もベストなやり方だったと思うけどな・・・。
後半のF-104のコクピットのショットなんて、
実機だからこその迫力があったからな(撮影は木村大作さん)。
238:どこの誰かは知らないけれど
06/10/17 22:59:32 PqmP5YTV.net
>>237
いや、俺233だけど批判してる訳じゃないのよ。
あのシーンはミニチュアとは違った妙なリアルな迫力があって好き。
239:どこの誰かは知らないけれど
06/10/18 18:02:39 tVHmzqDp.net
>>231
>喜八ちゃんは、特撮シーン使うのが、嫌で仕方なく自殺も
>考えたそうだからね
「暗黒街の顔役」とか「大学の山賊たち」とか、
東宝時代はやむを得ず特撮使った作品が何本かあるな。
240:どこの誰かは知らないけれど
06/10/18 18:52:34 +GroG1Uf.net
>>239
嫌で嫌で堪らなくて自殺まで考えたなんて、
映画監督界のオダギリジョーですね。
241:どこの誰かは知らないけれど
06/10/18 19:16:56 IGrbfd7k.net
はっちゃんはウソっぽい映像がイヤなだけで、SFとかにはちゃんと理解があったんだお。
そこがオダジョとは違うところ。
そう言えば岡本喜八は、小松左京の「日本アパッチ族」をやりたかったらしいね。
242:どこの誰かは知らないけれど
06/10/18 19:23:34 nTo0wNR0.net
cooの場合、cooとその仲間をリアルに表現することが出来ないから
没ったつてきいたけど、当事、CGがあれば実写化できたんじゃないかと
妄想して悔しがったりしてみる
243:どこの誰かは知らないけれど
06/10/18 20:17:08 21LD3/RO.net
日本製のCGじゃぁ未だに香川照之」の「鉄人」レベルかもよ。
「三丁目の夕日」みたいな実景の再現はともかく、和製のCGIって
プラモデル質感とグロお人形しか作れないって感じ。
244:どこの誰かは知らないけれど
06/10/18 22:45:03 eqdx76jd.net
CGIは現実と妄想の境目がなくなるからな
洋画の低迷はCGの進歩とかかわってるね
245:どこの誰かは知らないけれど
06/10/18 23:42:51 JQm8plhv.net
結局、リアルどうかのガイドラインの違いが大きいね。
今の若者からみれば、モノクロ映画ってだけで(現実は色がある)毛嫌いするヤツもいるし。
246:どこの誰かは知らないけれど
06/10/19 00:50:22 HINi0DPI.net
色はリアリズムとは無関係だと思うぞ。
ただ、白黒映像はダメって傾向は確かにあるらしいね。
俺は理解しかねるが。
247:どこの誰かは知らないけれど
06/10/19 00:54:26 RzuWe87w.net
その内フィルム撮りもそう言われる時代が来るな。
248:どこの誰かは知らないけれど
06/10/20 23:59:20 q/ofdYxX.net
>239
「大学の山賊たち」の特撮は、当時助監督の山本迪夫が円谷英二からボツフィルムを分けてもらったそうだよ。
249:どこの誰かは知らないけれど
06/10/21 12:17:43 vK2OSYDu.net
デジタル風の映像は目でみている映像と一致しないだろ
視界では中心部しか焦点があっていないし
それが自然
250:どこの誰かは知らないけれど
06/10/21 16:35:15 oKs2MQuA.net
「目でみている映像と一致してるかどうか」より「見慣れているかどうか」
が重要なんだと思うが。
251:どこの誰かは知らないけれど
06/10/21 21:10:10 ReqD5ef9.net
「見慣れているかどうか」より「インプリンティング」
なんじゃないかと思うが。
252:どこの誰かは知らないけれど
06/10/22 00:49:25 +6UxbvHX.net
>>249
なにゆうてんねん
目で見た風景を映像にしてもリアルになるわけないやろ
本物の風景の映像と同じ映像をとらんとあかんやんか
そら、日本のミニチュア特撮も没落するわ
っていうか没落しっぱなしだが
253:どこの誰かは知らないけれど
06/10/22 08:56:02 YRD2PGSl.net
目で見た風景を映像にしてもリアルにならんちゅうんやったら、そら演出のせいでっしゃろ
254:どこの誰かは知らないけれど
06/10/22 23:56:33 +6UxbvHX.net
>>253
ちがうね
君はフォトリアリティーを理解していない。
255:どこの誰かは知らないけれど
06/10/23 00:10:35 YhtlZagF.net
たかが映画じゃないか
256:どこの誰かは知らないけれど
06/10/23 00:11:15 EluBrH2k.net
視界に入る光景って、フィルムの質感に近いような気がする。
VTRじゃない。
そう思うのは俺だけかな?
257:どこの誰かは知らないけれど
06/10/23 00:44:35 IjnaIVcX.net
質感がフィルムかどうか知らないが(フィルムにしてもVTRにしても千差万別だろう)
人間の視界ってのはスタンダートサイズらしいね。
258:どこの誰かは知らないけれど
06/10/23 17:02:04 Dhdwo7M5.net
フォトリアリティってどういうことなんだろ
リアルからくるリアルさなのか、デフォルメから感じられるそれっぽさなのか
259:どこの誰かは知らないけれど
06/10/23 22:33:49 Xdey5np5.net
>>258
簡単に説明しよう。マニエリスモの絵画を近寄ってみると
レースのひと結びまでも精緻に書き込まれているが、
どこから見ても絵である。
よく出来た印象派の絵画は近寄ってみると絵の具がのたくっているようにしか見えないが、
少し離れてみると、まるで写真のように見える。
直接的なたとえではないが、そう言う事だ。
260:どこの誰かは知らないけれど
06/10/23 22:38:34 YhtlZagF.net
ここは「すばらしきミニチュアワークの世界」スレと違うんか
261:どこの誰かは知らないけれど
06/10/23 23:58:55 WdOtQQ4G.net
>>259
欧米の大作戦記映画で見られるミニチュアワークなんかまさにそれですね。
とにかくミニチュアモデルの精度より照明、撮影、オプチカル処理に気合いを入れると・・・
イギリスと日本はミニチュアモデルの質なら世界一と思いますが、いかんせん撮影に
時間がかけられません・・・。ただし、一般作品の情景特撮では欧米超大作に比肩しうる
ミニチュア特撮が見られますね。
262:どこの誰かは知らないけれど
06/10/24 02:40:08 9GJOLney.net
つまり「映像になった時に本物っぽくリアルに見えるように作る」ということか
時には現実ではありえない作りにするときもあると(本来無いはずの照明で照らす、またはその逆
263:どこの誰かは知らないけれど
06/10/24 11:47:39 lsMfvi/Z.net
「ウルトラマンA」や「タロウ」を見ていると
つくりの甘いミニチュアをスタジオ撮影したものなのに
しばしばすごくリアルに見える特撮カットがあるな。
264:どこの誰かは知らないけれど
06/10/24 23:11:38 cDx6RM93.net
>>261
スターウォーズep4のスターデストロイヤーのミニチュアのショボさに驚いた記憶があるな。
265:どこの誰かは知らないけれど
06/10/24 23:41:03 r40ZjaR6.net
>>263
タロウといえば「東京ニュータウン沈没」の地盤沈下の特撮など凄いよね。
鈴木清が撮った「アイアンキング」4話や映画「華麗なる一族」の
コンビナート火災も、セットの作り込みは甘いのにえらく臨場感があった。
266:どこの誰かは知らないけれど
06/10/26 04:42:54 98sWt0Hh.net
最近はプールを使った撮影がすっかり無くなってしまい悲しい。
267:どこの誰かは知らないけれど
06/10/26 21:03:46 hkauz1Uv.net
本物の海や水しぶきを合成で作れるようになったからね
268:どこの誰かは知らないけれど
06/10/27 10:44:08 0xF6ZmOJ.net
ローレライでもちょこっとだけあったよ
>プール
269:どこの誰かは知らないけれど
06/10/27 13:43:17 j4nPySJd.net
マックスでぬこの回はプールだった。
270:どこの誰かは知らないけれど
06/10/29 03:06:54 em9CbB3f.net
この前のボウケンジャーで巨大戦艦が出現するシーン
あれをマイティジャックばりに、水しぶきをあげて
プールの海からドドドドと出てくる雰囲気に
脳内変換してしまいました(^^)
271:どこの誰かは知らないけれど
06/10/29 03:16:46 xqezZgUg.net
そう言えば、初期戦隊の母艦はほぼMJだったな
敵母艦や戦闘機との戦いも、ほとんどまんまだ。
BFのエンディングなんて佐川が撮ってたし、
当たり前と言えば当たり前なんだが。
何だか得した気分と共に
「(ロボじゃなくて)こう言うのメインでやってくれないかなあ」
と思ってしまう、無理なのは分かってるけどね。
272:どこの誰かは知らないけれど
06/10/29 12:46:36 zuSxT/hM.net
バトルシャークのころはまだ汚しが入ってたようで(入れすぎでスポンサーから文句言われたという噂も
主観ですが戦隊やウルトラのようなメカには現実的な汚しは似合わなそうな気も
ある程度綺麗な方が近未来スーパーメカっぽい?
273:どこの誰かは知らないけれど
06/10/29 13:22:24 sGlPbcQV.net
つーか現実の兵器もそれほど汚れてないんだがw
274:どこの誰かは知らないけれど
06/10/29 19:24:31 nTvy4/Il.net
まあ、バトルシャークの場合完成した直後でアレだからなw
幾らなんでもありゃねえだろって位汚れてる。
275:どこの誰かは知らないけれど
06/10/30 08:03:26 bjTivHIM.net
>>272
生活感のあるミニチュア市街地に
ピカピカのスーパーメカが現れると
そのギャップが存在感を醸し出すような気がする。
276:どこの誰かは知らないけれど
06/10/30 10:25:32 80mwER5Q.net
「存在感」とは一歩間違えれば「違和感」になってしまう諸刃の剣。
277:どこの誰かは知らないけれど
06/10/30 11:28:34 x0zXdfV/.net
「ガメラ 大怪獣空中決戦」では、DAICON特撮ばりの市街地屋外セットで、
見せ場の舞台である東京タワーだけ汚しを抑え、原色の真ッ赤なまま
敢えて建てて、印象を強めると言う手を使ってたな。
あれを下手にやったらそれこそオモチャ丸出しになったろうが、周りの
リアルな建物のミニチュアと一緒くたにして自然光をぶち当てて撮ってたから、
光線と空気とでなんとか馴染んでいたとは思う。
278:どこの誰かは知らないけれど
06/10/30 15:32:11 H4uSJJj1.net
スターウォーズの汚しには意味があるんだっけ
反乱軍側は物資に乏しいからボロボロ
帝国側は豊富だから綺麗
279:どこの誰かは知らないけれど
06/10/30 19:23:07 JmwdPymW.net
>>223
ヒッチコックは映画全体を箱庭的に捉えていたからか、特撮シーンに対する抵抗はなかったんだろう。
ミニチュアワークだけ挙げていっても『北北西に進路を取れ」の複葉機がタンクローリーに激突
する瞬間とか 『第十七番』の貨物列車とバスの追いかけっことか、
『レベッカ』『バルカン超特急』の情景特撮とか、きりがない。
280:どこの誰かは知らないけれど
06/10/31 00:21:25 gTfcxdT0.net
ヒッチコックのセット好き、ロケ嫌いは有名だからな
281:どこの誰かは知らないけれど
06/10/31 02:18:40 pikLMcDP.net
エバンゲリオンのビル街のセットは本物にしかみえない
すごい
282:どこの誰かは知らないけれど
06/10/31 12:03:41 v31/dFVo.net
>>272
あれはヒルマ独特の汚しでしょ。
デレク・メディングスがウェザリング魔だからか、TB直後の
実在兵器のミニチュアって汚しにやけに気合が入ってる。
283:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/10/31 15:24:31 IZrHAjtT.net
>>282
模型工房からあがってきたミニチュアに驚嘆しているデレク・メディングスに
「このままではだめなんだ。これにウェザリングというものを施さねば」と
教えたのはレス・ボウイだそうですね。
284:どこの誰かは知らないけれど
06/11/01 22:18:39 t9B+g1wH.net
>>273
戦闘機なんか部分的にはきれいだが、総体として見ると汚れてみえる。
285:四葉 ◆JQq2XVykKc
06/11/01 22:39:52 lHXhvigA.net
「ジョー90」のミグ242はスチールを見ると思いっきり汚れてますが
あれって“ソ連機”という設定だからなんですかね?
「ファイヤーフォックス」のミグ31はテカテカでしたが…。
アンダーソンメカの航空機は汚しよりもパネルラインを描きこんでリアルさを出してますね。
実際あんなにはパネルラインは歴々と見えるものではないみたいですが、
ことミニチュアワークとなれば、その方がリアルに見えるみたいですね。
まああんまりパネルラインを強調している所為かアンダーソンメカって
プラモデルっぽく見えて今ひとつ金属感を感じないところがあるですぅ。
「マイティジャック」の『戦慄のオーロラ』に出てくるQの潜水艦や
「惑星大戦争」の轟天のミニチュアなんかはパネルラインを引くのではなく
外板を微妙な塗り分けで表現していて金属感が結構あったですね。
まあ素材からして金属だったんでしょうけど…。
286:どこの誰かは知らないけれど
06/11/02 20:26:31 U7ET4pcX.net
>>284
それにしても特撮のメカは汚しすぎw
287:どこの誰かは知らないけれど
06/11/03 20:08:47 hb1qxcgF.net
兵器も出来立てならピカピカでしょう。
おもちゃにみえるのはまた違う要素でしょう
288:どこの誰かは知らないけれど
06/11/03 20:12:14 O8Vtj9Ii.net
>>285
Qの潜水艦はバルサ原型→FRPでコーティング。
郡司のは大体そういう作り。
289:どこの誰かは知らないけれど
06/11/03 21:48:46 BTpsw23w.net
「現実には」「本当ならば」ってな次元とは違う、
「観客に"ああホンモノっぽいな"と勘違いさせる記号」、
としての汚し塗装なんでは。
歌舞伎の女形が「女性らしさ」を演じる姿に向かって
「本物の女性だったらこうはならん」なんて突っ込んでも
仕方ない。
290:どこの誰かは知らないけれど
06/11/04 00:35:05 bTLM34un.net
いかにも汚しを描きましたってのもあるね。これはいやだ。
逆に現物でも写し方によって潜水艦やジェット機もツルツルピカピカ
だし。
おもちゃにみえるのって全体が同一物質でできている感じです。
291:どこの誰かは知らないけれど
06/11/04 02:27:08 K/c/0CGw.net
建物やメカキャラクターの「現実感」「存在感」を出す際に、
「日々使われてる」という言わばミスリードとしてのイメージ操作
を行う、その為に「使われてる痕跡」として大げさに汚す…
こういう事だと思ってるけど。
盛り込んだ「使われてるという記号」が、「自然なウソ」「許せるウソ」か、
「いかにも」ってなウソ臭いウソになってるか、によって
受け止められ方も違ってくる。
じゃぁ具体的にどうすりゃ「ウソ臭く無いウソ」になるかと
言われても難しいけど、ジェリー・アンダーソン物なんかに親しんだ
オレらみたいな者には、「現実」はともかくああいった汚しは
「親しみやすい」「心地よい」ディティールとして感じ取れるように
刷り込まれてる。
ある世代のスケベオッサンが抱く「金髪」志向wみたいなもんかも。
292:どこの誰かは知らないけれど
06/11/11 23:24:47 vmTGozyp.net
不謹慎ながら、今回の竜巻事故は特撮者注目の災害ですな。
建築物破壊のプロセスとか。
293:どこの誰かは知らないけれど
06/11/12 04:38:47 sJ//YQgv.net
破壊されていく瞬間の映像はないのかな
294:どこの誰かは知らないけれど
06/11/14 20:43:12 CPreA6At.net
4t車が100m飛んだそうだ
295:どこの誰かは知らないけれど
06/11/18 00:10:40 /oyusfvF.net
布団もふっとんだそうだ
296:どこの誰かは知らないけれど
06/11/18 22:55:10 Kz3x4o4T.net
早田村の宗田じいさん
ソーダ飲んで死んだそうだ
297:どこの誰かは知らないけれど
06/11/19 01:27:03 vTr+GG4o.net
「そりゃ、かわいそうだ」「そうだ、そうだ」
298:どこの誰かは知らないけれど
06/11/22 17:18:52 Craz+9DP.net
潜水艦のさ、尾翼に海水が絡みつく様子
実物でも模型でもこういうのがいとおもしろいのであって
CGで再現してもつまらないでしょ
299:どこの誰かは知らないけれど
06/11/22 17:54:55 WDjNcT6+.net
本物に見えりゃ、どっちでも良い。
まぁ模型じゃ本物には見えないが…。
300:どこの誰かは知らないけれど
06/11/22 21:39:58 tC/4Q2iw.net
「世界大戦争」とか「Uボート」とか、本物にしか見えんが
301:どこの誰かは知らないけれど
06/11/23 02:39:40 iGgHu/Lj.net
本物に見えるというか、本物を感じる映像がいいな
302:どこの誰かは知らないけれど
06/11/23 02:51:56 B1Fzszbz.net
「レッドオクトーバーを追え」のクライマックスだと、海中の原潜のスクリューを
真後ろから見たCGショットに、マンガチックなアワ(キャビテーション?w)がデジタルで
描いてあって、少々萎えた。
映画自体は実物大潜水艦セットとかが使ってあって、凝ってたのになぁ。
303:どこの誰かは知らないけれど
06/11/23 03:06:36 iGgHu/Lj.net
泡といえばゴジラVSキングギドラの最後、起き上がったゴジラの口から熱線と一緒に出る泡はリアルだった
あれ合成だと思うんだけどどんな合成なんだろう?
304:どこの誰かは知らないけれど
06/11/24 03:05:58 qwLhYzYm.net
さっきNHKでやってた「その時歴史が動いた」の土方歳三の回の再放送を見てたんだが、あれで使われてる流用映像って「五稜郭」のやつ?
なかなか良い仕事をしてるね、「五稜郭」未見だけど観てみたくなったよ、DVD買うかなあ。
305:どこの誰かは知らないけれど
06/11/25 20:38:35 JroeUgt7.net
「その時歴史が動いた」は「ミッドウェイ」からも「東京上空三十秒」
「太平洋の嵐」の流用パートを使ってた。(流用の流用)
306:どこの誰かは知らないけれど
06/11/25 22:02:20 lEWS/EQ4.net
「ミッドウェイ」って凄い映画だよな。
本編のファーストカットが流用だもんな。
あ、「ボギー 俺も男だ!」もそうだったか。
307:どこの誰かは知らないけれど
06/12/13 21:32:47 a+OK6yJD.net
ところでこいつを見てくれ、ミニチュアだと思うが、なかなか出来が良い。
URLリンク(www.youtube.com)
最初の雷雨の飛行場と、ラストの凄いバンク角の旋回は、映画でもあまり見られない高等テクだな。
川北あたりの仕事だろうか。
308:どこの誰かは知らないけれど
06/12/24 07:02:41 pS4I4AZ1.net
深夜に「2001年…」の吹替版を2時間半枠で放映してくれたので、保存用録画した。
当然トリミング版なので、フルフレーム(まだワイドテレビじゃないのよ。あと5年のうちには何とかするけどさ)。
ワイド字幕版ばかり見て来たので、吹替トリミング版は大体18年ぶりくらいだ。
自然光かどうか、スタジオ撮影なのに自然光に見える条件とは何か、ということをこのスレではよく考えさせられるが、
本作の特撮は今更ながら驚異的だ。
撮影技法は知っていても、「人類の夜明け」が、猿が骨で骨を叩き割るショット以外はスタジオ撮影なのだとは
とても見えない。
豹の眼が光ったところで、だからどうしたという感じ。
特殊メイクした役者と動物をアフリカ辺りに持ち込んでロケをしたようにしか思えない
(ロケ嫌いのキューちゃんがそんなことする訳ないが)。
中盤~後半の宇宙描写も、正に漆黒の闇で、合成後バレバレ、青い闇の「2010年」よりも
描写としては優れていると思う。
「2010年」のR・エドランドが、「2001年…」よりも難易度の高いSFXを当時最新の技術で手がけたことは
判っているが、それはそれ、シンプルイズベストということか(あ、私はハイアムズの「2010年」も偏愛しておりますよ、念の為。ハイアムズもロイ・シャイダーも大好きなので)。
吹替で観る「2001年…」も、なかなか楽しいですぞ。
309:どこの誰かは知らないけれど
06/12/24 23:08:06 SSaYlJku.net
スレタイとはずれた話になるが、ゴッドファーザーの冒頭の結婚式のシーンも、
実は夜間の撮影だ。 鬼のように照明を焚いたそうだ。
310:どこの誰かは知らないけれど
06/12/25 04:56:13 0mBZD4fE.net
本当にそうなら影がいっぱい出来てしまうし
サングラスや車や銀食器などに写り込む空が無いわけだから
実際に昼間に撮った絵とは雰囲気が大きく変わってしまう。
だけど、そういう印象を持ったことは無いんだけどなぁ。
曇りのシーンなら大きな白布を現場上に張って再現は出来るけど。
それにわざわざ夜に撮影するメリットが無いような。
『ディック・トレイシー』全編を昼間に撮らせたウォーレン・ビーティーのように
「絶対に夜じゃないと働きたくない」と言い張った大物がいりゃ別だけど。
あったとしても寄りの数カットだったか、他のシーンの話と混ざってるんでは?
311:どこの誰かは知らないけれど
06/12/25 09:46:11 rAHc35N8.net
だってDVDのコメンタリーで、コッポラ自身が言ってるんだもの
312:どこの誰かは知らないけれど
06/12/28 23:48:19 bPKysm13.net
黒澤明は「本当の冬を撮りたければ夏に撮影しろ」と言っていたね。
313:どこの誰かは知らないけれど
07/01/12 23:55:49 zbnnKyON.net
『SOSタイタニック』(56)特撮:BILL WARRINGTON
波しぶきと泡の表現に注目
314:四葉 ◆JQq2XVykKc
07/01/25 11:33:17 nmz23pmB.net
>>308
あの猿人のシーンは少数のカット以外はロケだとなんとなく思ってましたが、
ほとんどすべてスタジオ撮影だったとは驚きです。
そういわれて見ると猿人たちの落とす影に自然光らしいくっきりした力強さがないですね。
水溜りを挟んで二つの猿人グループが対峙しているところでは
岩に落ちた影が二重になってたりもしましたぁ。
よく見ると空はピーカンなのに前景のセットの照明は若干暗めですね。
少し日が傾いたときなど完全なピーカンじゃないときの光線の方が
リアルに見せやすいんですかね?
「ウルトラマンタロウ」のキングトータスの巻のオロン島の
海岸の夕景のミニチュアショットはスカイホエールさえいなければ
本物と見紛うほどリアルでしたぁ。
思うにスタジオ撮りの白昼のシーンがうそっぽくみえるのは
照明それ自体の問題よりもホリゾントの所為じゃないでしょうかねぇ。
その点「2001…」の猿人のシーンはフロントプロジェクションで
本物の空を投影しているのだからロケと見紛わしめるものがあるですよ。
あの空はフロントプロジェクションとはいえ、東宝や007シリーズのそれより
すごくクリヤーで感心しましたが、あれって雲が全然動いてないところを見ると
ムービーではなくスライドを投影したスチールなんでしょうね。
315:どこの誰かは知らないけれど
07/01/25 23:42:47 whC8ac+v.net
大木淳が「狙われた街」の特撮セットを照明で夕焼け色に染め上げたのは
そもそもミニチュアの粗をごまかすためだったと聞く。
316:どこの誰かは知らないけれど
07/01/30 02:46:20 WJ6/WKtP.net
【CG】特殊・視覚効果 SFXVFXを語るスレ【特撮】
スレリンク(sfx板)
317:どこの誰かは知らないけれど
07/01/30 11:46:01 pS+pMHo9.net
>>312
それで「天国と地獄」は真冬に撮ってるんだね。
318:どこの誰かは知らないけれど
07/01/30 22:41:28 tI3Bf6wf.net
あえて冬に撮ったのかな。
スケジュール上やむなく冬撮影したら、思いの外創意工夫が
発揚されたから、逆説的なノウハウとして残ったんじゃないかと
思ってるんだが
伊丹十三「マルサの女」の冒頭で大雪のシーンが出てくるけど
あれは夏撮影したらしいね。息が白くない。
続いての夏のシーンもスケジュールがあわずに冬に撮影
したんだとか。温風当てまくったけど白い息が映ってる。
319:どこの誰かは知らないけれど
07/01/31 23:16:39 jeq/8U0Q.net
>>314
眼は適度に遠景がボケる方が、奥行きを感じるそうです。
ヒトの感覚って面白いですね。
320:どこの誰かは知らないけれど
07/02/02 22:02:14 60gS5QnT.net
>大木淳が「狙われた街」の特撮セットを照明で夕焼け色に染め上げたのは
>そもそもミニチュアの粗をごまかすためだったと聞く。
因みに、シマウマやトラのストライプは、単純に目立たないことを
目的としているのではなく、輪郭情報を欺瞞する事で
4つ足の動物だという事をわかりにくくしている。
321:どこの誰かは知らないけれど
07/02/03 14:44:42 rfYgE8Hf.net
>315
本編からのつながりで、夕方だったから。
むしろ、照明の人は苦労しただろう。
322:どこの誰かは知らないけれど
07/02/03 19:55:46 Do+v3buE.net
ホリゾントを赤く照らせば夕焼けにみえるからな。
むしろ本物の夕焼けがつくりものっぽいというか…
323:どこの誰かは知らないけれど
07/02/05 19:54:22 GsZQiVGo.net
【円谷】東宝戦争映画総合スレ【松林】
スレリンク(rmovie板)l50
よろ
324:どこの誰かは知らないけれど
07/02/10 23:59:55 jUd543aV.net
ガス人間ラストの会館爆破は、ミニチュアに見えないな
325:どこの誰かは知らないけれど
07/02/18 21:53:58 VISCc9Uc.net
「バルジ大作戦」でロバート・ショーの乗る戦車が爆発するシーンはミニチュア?実物大のハリボテ?見分けがつかん。
326:四葉 ◆JQq2XVykKc
07/02/19 10:03:18 gnyGtl3G.net
>>319
だとしたらリアプロジェクションの方がベターってこともあるですね。
33年版「キングコング」のステゴザウルスのシーンとかは
リアプロ独特のボケた画面が、昼なお暗いジャングルの凄みを出していたですぅ。
スクリーンプロセスは、俳優とミニチュアシーンとが
直接やりとりできるから、画面のクオリティは下がりますが、
逆に臨場感を覚えますね。
327:四葉 ◆JQq2XVykKc
07/02/19 10:16:58 gnyGtl3G.net
ところでスレ違いっぽいですが、
「2001年宇宙の旅」の猿人が水場を争うシーンで
若干ですがカメラのフレームが移動していましたね。
フロントプロジェクションではカメラワークは禁物だと思ったのですが、
なんかやりようがあるんですかね。
それとも単にそのショットだけは、
リアプロかホリゾントか写真を引き伸ばしたものを
使っただけなのかも知れませんが…。
「戦え!マイティジャック」の『ハプニング島に進路を取れ』で
コンクルーダーに船員の男が近づいていく合成ショット大変クリアで
フロントプロジェクションなんじゃないかと思っているのですが、
地震というシチュエーションなので、画面全体が小刻みに振動していました。
これはどーやったんですかねぇ?
328:四葉 ◆JQq2XVykKc
07/02/19 10:26:39 gnyGtl3G.net
>>324
>ガス人間ラストの会館爆破は、ミニチュアに見えないな
あの消火の烹炊の水が、水滴など細かくリアルに見えましたが、どーやったんですかね?
「ゴーストバスターズ」の消火栓の水の噴出の効果みたいに
白い砂とかを使ったんでしょうか?
それとも単にミニチュアの縮尺が大きいので、ノープロブレムダッタとか?
>>325
炎の大きさなどからなんとなくミニチュアとばかり思っていましたが、
そーいわれてみれば、壊れ方がちょっとチャチ臭いから
ハリボテの様にも思えてきたですぅ。
329:どこの誰かは知らないけれど
07/02/19 21:05:10 k6D8MXvZ.net
バルジ大作戦に出てきたM24チャーフィーのミニチュア、
ミニチュア車両独特のチャカチャカ感が無くてよかった
330:どこの誰かは知らないけれど
07/02/20 01:20:32 IxuLgHfZ.net
>>327
「フロントプロジェクションはカメラを動かすことが禁物」ではなく正確に言うと
「投影画像の光軸とレンズの光軸を同一線上からズラすのが禁物」なのです。
なので望遠レンズを使い、レンズの先玉(要するに被写体に一番近いレンズ)
を軸にしてパンを行えば、そんなに深刻なエラーは起こらないのです。
望遠レンズを使うという事は被写体との距離を置けるということ。
被写体との距離が長ければレンズ自体が少々動いたって
「プロジェクター&被写体&カメラ」の位置関係はそんなに変わらんのですよ。
そして先玉を軸にパン(普通のカメラは先玉どころか像を結ぶフィルムより後ろにパン軸が来る)
すればフレームは変わる一方、光軸と先玉の関連性は変わらないので
これも「プロジェクター&被写体&カメラ」の位置関係が変わらない事になる。
>>328
単純なWらし合成ですね。ミニチュアを撮影した下絵に
黒バックで撮った放水の水飛沫を合成しただけのもの。
巻き戻し機構があれば8mmカメラでも出来る初歩的な合成です。
以前に「地球防衛軍」で同じ手法が披露されていましたね。
あれも消防隊の放水の合成でした。
331:四葉 ◆JQq2XVykKc
07/02/25 11:15:26 2nXoGqXr.net
>>329
あれは相当大きなミニチュアを使ったのではないかと思いますぅ。
動きもゆっくりで軽さがバレなかったのも幸いしたんでしょうね。
「謎の円盤UFO」のシャドーモービルはスピーディに動いている上、
チャカチャカ感がもなく、素晴らしかったですぅ。
同じアンダーソンのこの手のメカもそれ以前はチャカチャカしてましたが、
シャドーモービルはピカイチですね。
怪獣映画の戦車もこれぐらいのクオリティが欲しかったですぅ。
332:四葉 ◆JQq2XVykKc
07/02/25 11:18:15 2nXoGqXr.net
>>330
>望遠レンズを使い、レンズの先玉(要するに被写体に一番近いレンズ)
>を軸にしてパンを行えば、そんなに深刻なエラーは起こらないのです。
映写機と撮影機を一組にして動かした場合なら、
前景の被写体は相対的に動きますが、
スクリーンに投影された映像はフレーム内では不変となるですね。
でも>>330のようにすると、動かすのは撮影機だけで
前景の被写体と投影された映像はいっしょになってフレーム移動にあわせて動き、
リアプロジェクションでカメラを動かしたのと同様な画面が得られる。
という解釈でいいんでしょうか?
それとこれはパンだけではなくティルトについてもいえることなんでしょうね。
「2001年…」の場合はパンではなくて上から下へのフレーム移動でした。
>単純なWらし合成ですね。
ウ~ン、最初はそのように思ってましたが、手前の架線が透けていないので
違うんじゃないかと思うんですぅ。
あれは合成なしの一発撮りのような気がするですよ。
それとも架線もいっしょに放水といっしょに後でダブらせたんですかね?
333:四葉 ◆JQq2XVykKc
07/02/25 11:24:19 2nXoGqXr.net
それと>>327で書いた「戦え!マイティジャック」の合成ですが、
見返したら昔ながらのミラーワークではないかとも思われるようになったですぅ。
ただその直後にコンクルーダーのコックピットからキャノピー越しに
迫ってくる大ワニを捉えたフロントプロジェクションと思しきショットが
またまた出てきたりもしてるですからなんとも迷うものがあるですね。