22/04/27 01:03:53 kqiw1dlp.net
>>525
『さよならジュピター』原作(正確には脚本初期稿に基づくノヴェライズ)は普通に名作だよ。
ブラックホールと太陽の衝突危機というのはあくまで物語の縦軸であって、
横軸となる22世紀の太陽系社会全体の多様な姿が鮮やかに活写されているのがこの小説の主眼。
ちなみに、脚本の決定稿も小松左京名義だが実際に執筆したのは監督の橋本幸治。
そのまま映画化すれば3~4時間になりそうな長大な初期稿を扱いあぐね、
完成した映画はなんとか2時間半程度に収まったが、メリハリのない冗長な展開は否めなかった。
なお、橋本はこれと同年公開の『ゴジラ』の2作のみで映画監督引退、
東宝の籍は残したまま社員プロデューサーに転身した。