06/12/26 20:39:57 /PO2ZM37.net
清太のマイナス面に一切目をつむり「悪いのは周りの大人だ」と言うヤツが居る。
「悪いのは戦争だ」の一言で片付けてしまうヤツもいる。
清太の妹を助けたい一心の劇中終盤のなりなりふりかまわなさになんら感じ入る
ことが出来ずに「節子を殺したのは清太だ」といってしまえるヤツもいる。
感じ方はそりゃ人それぞれだとは思うけど、これらは悪いけど
「ちょっとそれはなぁ…」とか個人的には思ってしまうな。どうしても。
以前どっかのスレで読んだんだけど、清太が近所の農夫に食料を分けてもらいに行く
場面、最初の原画は悲痛な面持ちでいかにも助けをこう、といった表情の清太を
この期に及んでも危機感を抱いてないと言った風情ののほほんとした表情に
わざわざ描きなおさせた、って逸話があるんだそうだ。
そのハナシを聞いてそのシーンを見直したとき、心の底から
「ああ、清太哀れだなぁ」と感じたのを思い出したよ。
長々と書いてしまったけど、
「ヘタレ兄貴を哀憐の情を持って観れるかどうかの差」ってのはそういうこと。