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そうしたなかで、今、一部でささやかれ始めたのが「トランプ現象」に伴う米国での金利上昇による思わぬ“副作用”である。
あるメガバンク関係者によると、米国金利を基準とした「仕組み債」と呼ばれる商品の運用で、
「投資した元本まで毀損(きそん)するような事態が生じている」と言うのだ。
◇予期せぬ米国金利上昇で運用商品の損失拡大か
金利低下という厳しい経済環境を切り抜けるために、金利低下で大きく利益が出るが、
金利上昇では利益が減るように設計されていた運用商品を購入した。
ところが、予想に反して金利が大きく上昇してしまったために、一部の信金などで損失が拡大しているという話である。
厳しい収益環境のなかで投資を行ったが、その後の激しい相場変動を受けて投資の目論見が外れて損失が膨張したケースは、
信金、信組、農林系金融機関などで過去にもあった。多額の損失処理を迫られる事態に発展したところもある。
ハイリスク投資の失敗は一挙に巨額損失を発生させて、自己資本比率が4%割れの危険ゾーンまで低下し、
最終的には金融機関としての存続問題に直面することにもなりかねない。
人口減少トレンドは変わらず、この先もジワジワと地域金融機関を苦しめる。
それによって、信金の財務状況は長期低落傾向を強めるにちがいない。
そうした厳しい環境であることは理解できるが、一発逆転の起死回生策がその意図通りになったというストーリーなどは現実にはないに等しい。
「仕組み債投資の失敗」が経営を直撃するような事態にならないことを祈るしかない。