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朝日新聞の「声」欄に定時制高校教員の投稿
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授業で原発のことに触れた。「3号機が不調のようだね」と言うと、4年の男子生徒が怒ったようにこう言った。
「いっそのこと原発なんて全部爆発しちまえばいいんだ!」
内心ぎょっとしつつ、理由を聞いた。「だってさあ、先生、福島市ってこんなに放射能が高いのに避難区域に
ならないっていうのおかしいべした(でしょ う)。これって、福島とか郡山を避難区域にしたら、新幹線を
止めなくちゃなんねえ、高速を止めなくちゃなんねえって、要するに経済が回らなくなるから避難 させねえってことだべ。
つまり俺たちは経済活動の犠牲になって見殺しにされているってことべした。
俺はこんな中途半端な状態は我慢できねえ。だったらもう 一回ドカンとなっちまった方がすっきりする」
こういう絶望の声は他の生徒からも聞く。震災でアルバイトを失った2年生は吐き捨てるように言った。
「なんで俺ばかりこんな目に遭わなくちゃなんねんだ。どうせなら日本全部が潰れてしまえばいい!」
一教師として応える言葉がない。ぐっと堪えながら耳を澄まし、高校生にこんな絶望感を与える政府に憤りを覚える。
福島以外の県民も絶望感を感じてるくらいだから、福島県民の絶望感はさらに大きいだろう。