24/11/11 15:08:17.28 FbrovhOW.net
最古の仏典と考えられるスッタニパータには、注目すべき詩が見られる。
仏教の無分別智の起源を考える時、
特に『SN734詩』と『SN735詩』が注目される。
識別作用に関して、
『SN734詩』の前置き文のような形で次ぎのような注目すべきブッダの言葉がある。
●ブッダ
1『およそ、苦しみが、生ずるのは、すべて【識別作用】に、縁って、起こるのである』
というのが、一つの観察(法)である。
2『しかしながら、識別作用が、残り無く、離れ、消滅するならば、苦しみの、生ずることがない。』
というのが第二の観察(法)である。
このように二種〔の観察法〕を、正しく観察して、怠らず、つとめ励んで、
専心している、修行僧にとっては、二つの果報のうちの、いずれか一つの、果報が期待される。
すなわち
1【現世における さとり(阿羅漢)】か
あるいは、煩悩の残りが、あるならば
2【この迷いの生存に戻らないこと(不還)】である
-師(ブッダ)はこのように告げられた。そうして、吉祥なる師は次ぎのように説かれた。
スッタニパータ734詩
『 およそ苦しみが生ずるのは
すべて【識別作用(識)】に縁って起こるのである。
【識別作用】が消滅するならば
もはや苦しみが生起することは有りえない 』
スッタニパータ735詩
『 苦しみは【識別作用(識)】に縁って起こるのである、とこの【禍いを知って】
【識別作用を静まらせた】ならば
修行者は
1【快をむさぼることなく】
2【安らぎに帰している 】のである 』
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