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パーリ仏典 > 経蔵 (パーリ) > 中部 (パーリ) > 愛尽大経
「サーティよ、おまえは次のような邪見を抱くようになったと聞いたが、それはほんとうか？『祝福された方が説かれる教えを私が理解するには、別々の意識ならぬ同じひとつの意識が何度も何度も生をくりかえす』」
「そのとおりです、先生。祝福された方が説かれる教えを私が理解するには、別々の意識ならぬ同じひとつの意識が何度も何度も生をくりかえすのです」
「その意識［識：viññāṇa］というのは、いったい何だ、サーティ？」
「先生、それは［こうして］話をしたり、［みずからのした］よい行いやよからぬ行いの報いをここかしこで味わったり、身に受けたりするなにかです」
「誤り導かれた者よ、私がいつどこでそんなことを教えた？誤り導かれた者よ、意識［識：viññāṇa］は縁起から生じるものである、因となる条件なしには生じないものであると、多くの講話で、私は言ったではないか」。それなのに、誤り導かれたおまえという奴は、自分の誤解に従ってわれわれの教えについてでたらめを言うことで、おまえ自身の評判を落としたうえに、たいへんな罪を背負い込んだ。これはおまえに害をなし、おまえはそのせいで長く苦しむことだろう」
祝福された方はそれから比丘たちに向かって次のように言った。
「比丘らよ、おまえたちはどう思う？このサティという比丘、漁師の息子には、教えと修行から生じるべき火花のひとかけらもあるだろうか？」
「どうしてこの彼にそんなことが、先生？ ありえないことです、先生」
そんなふうに言われると、比丘サーティ、漁師の息子は、うろ�