22/05/17 08:38:08.85 XX14v2gx.net
『平家物語』に「三界広しといへども五尺の身置き所なし。一生程なしといへども一日暮し難し(三界広しといえども五尺の身を置く場所もない。一生短しといえども一日の暮らしも難しい)」 との一節がある。
三界とは欲界・色界・無色界の三つの世界を表し、それは命あるものが何度も転生し、人だけでなく、動物なども含めた生類として生まれ変わる、輪廻する世界を三つに分けたものだ。
それは単なる思想ではなく、この大宇宙を動かしている基本原理といえる。
輪廻転生という概念は紀元前8~9世紀にインドで成立した。
紀元前6世紀ギリシャの哲学者・プラトンも感覚的事物は絶えず流転するという万物流転思想から、輪廻転生する霊魂は、時空を超越した永遠の実在であり、純粋な理性的思考によって認識できるとしている。