21/04/20 19:42:37.01 DiKe694V.net
雑阿含経にはこんな句があります。
諸行はまことに常なることなし
生滅をもってその性となすゆえなり
生じたるものはまたかならず滅す
その生滅の静まれるこそ楽しけれ
(雑阿含経 歓喜園)
こういうところに仏教の時間論の嚆矢を観ることが出来ると思うんですが、これが後に
>一切の有為は有刹那なり(倶舎論)
>法(有為法)は自然に(おのずから)滅す。是れ、壊する性なるが故なり。
>自然に滅するが故に、わずかに生じて即ち滅す。わずかに生じて即ち滅するによりて、刹那滅の義成ず
>(倶舎論&角川ソフィア文庫 仏教の思想 存在の分析 アビダルマ))
という思想に展開してゆくようです。
<刹那>
~きわめて短い時間、瞬間、最も短い時間の単位(角川仏教辞典)
~「体を得る無間に滅するなり」(倶舎論)
~無間→無限小間隔(角川ソフィア文庫 仏教の思想 存在の分析 アビダルマ)