20/06/06 02:34:09 Z8/7zVHU.net
『碧巌録(へきがんろく)』第三十九則に「雲門花薬欄(うんもん かやくらん)」
挙(こ)す。
一人の修行僧が、雲門禅師(うんもんぜんじ)に問います。
「如何(いか)なるか是(こ)れ清浄法身(せいじょうほっしん)」。
門曰く、「花薬欄 かやくらん」。
雲門文偃禅師(八六四~九四九)に一人の僧が問います。
「煩悩妄想がすっかりなくなった美しい清浄な悟りの本体とはどんなものでしょうか」。
雲門、答えて曰く、「花薬欄」。
※
花薬欄とは何の事でしょうか。
古来より、花薬欄についてはいろいろ解釈が分かれます。
即ち、便所の籬(生垣)とか、柵をめぐらし丁寧に囲った芍薬の植えこみ、或いは一般の花畑という意もあります。
〇 花で、薬で、その畑が、わく、おり、かこい、のように、四角い畑に区切って植え付けられていて、排水の為に畔が作ってあり、上から見ると十字路のつらなりのようである。
問う、ほとけとは!?
答える、麻布の重さは 三斤(さんぎん)。
ほとけとは!?と言う問いに、花薬欄(かやくらん)、麻三斤(ま さんぎん)の二つを言う。
また、答える。
家の前の この小路は 都(みやこ)長安(ちょうあん) に通じている。
この三つは、佛を言う。
真理(さとり) を言う。
答えは 人の数ほど有る。
ほとけは 胸倉をつかみあげる。
さあ、道(い)え!