20/04/23 21:41:51.57 gfNGDkVH.net
山川草木国土悉有仏性
さんぜんそうもくこくど しつう ぶっしょう
新参の初々しい小僧さん、これを学びます。
そこでふと疑問がふつふつと沸いてきました。
と言うのも、この寺の門前にいつも寝そべってお参りの信者さんにほどこし物を狙って擦り寄っていく犬が居たのを苦々しく思っていたので、
和尚様にお尋ねします。
和尚様、わたし達はみな仏性が有るのだそうですが、まさか門前の痩せ狗には仏性は、ございませんですよね。
答えます。有るよ。
このやり取りを物陰からこっそりと盗み見していた古参の僧がありました。
仏典も読みますが、いまだに字を追うばかりで紙背を見ません。
形式にお作法にこだわるばかりでした。
死を扱う墓守のような人物であったろう、徒推測が出来ます。
そこでこの古参の僧が、答えを得たり、徒和尚様の前へ転がり出ます。
和尚様、お尋ねします、門前のあの痩せ狗には仏性が有りまあzすよね、いかがでしょうか。
和尚が答えます。無。
それで、古参の僧は今に至るまでずっと、自問自答しています。
門前の痩せ狗に仏性、有りや。無。