20/03/11 02:36:44 LbWtd3Wz.net
>>260
1月とか2月とか厳寒期に海辺とか川辺にふらふらと朦朧とした意識でさまよい出ます。
それはあたかも、人里から遠く離れた森の奥で長年にわたり厳しい断食行をしました。
そうやって心身を極限に追い込みました。
衰弱し死を覚悟し川辺の木の下にへたり込んでる姿を見つけて村娘が大変だと牛乳に何か穀類を混ぜ、あっため食べやすいように柔らかく煮たものをゆっくり少しずつ飲み込むようにと言葉を添え差し出した村娘のスジャータげあった。
少しの量であったが、餓死寸前の心身を潤していった。
そのまま、坐りこんでいると夜明け前の低い位置に金星が輝くのを見た。
夜明けの空と地平線の溶け合う大気と大地のはざまに一点の金色を見てマブダチ、ガウタマ・シッダールタさんはわたしと同じ、片手の人が叩く拍手の音を聞いた。
まさに宇宙の成り立ちのおおもとだ。
大将軍に成れるし、宇宙の作り手にも成れるのだ。
マブダチ・ガウタマ・シッダールタさんは輝き始めた体と歓喜のまま、1週間、1か月、と坐りこんでいた。
それは牛が7つの胃で反芻して消化して体内に取り込む期間だった。
師独悟(むしどくご) 独覚(どっかく)の先人たちの多くが、歓喜のまま、食事をとる事も無く滅していった。
この真理(さとり)は、どう伝えればいいのだろう。
後に修行僧たちのための説法の座にのぼり、手に持っていた一本の花を少し傾けた。
その時、多くの修行達の中でただ一人マハーカッサパだけがほほ笑んだ、と言う。
これは花を見るのではない、
花を傾けられたことを見るのではない、