19/09/23 21:34:29.07 GnfHITra.net
>>343
在る時、あるお寺で、とにきりの美比丘尼が居た。
若い修行僧たちの垂涎の的で、一挙手一投足がうわさの種である。
雌雄の別を止揚したうえでの横一列の比丘尼であり、修行僧である。
なにを血迷っているのであろう。
一皮むけば、骨格標本同士であり、理科室の壁の前に立つ者同士では無いのか。
修行僧たちの過干渉に我慢忍耐、ついに尼さんが逆襲の挙に出てしまう。
やおら裾をめくりあげ、またを開いて、曰く、尼の佛底(ぶってい)を観よ!!と堂内の空気をビリビリと震わす大音声で言い放つ。
侮蔑されたと修行僧たち、逆上してこの尼僧を殴るは、蹴るは、で、遂にこの美比丘尼を撲殺した。
そういう事が昔々の禅寺であった、と伝えられている。
中國での話しか、朝鮮禅宗寺院での事か、日本の禅寺での事か、特に限定されていない。
また、聞く。
ある日、或るところで、禅僧が忽然としてさとった。
呵々大笑して、1週間が過ぎた。
雪が積もる寒い日に経典に火をつけ、木佛を持ち出し、火鉢で燃(も)した。
ついには、火鉢にまたがり、おぉ さぶい、とけつあぶり。
木仏は木であり、教典は「トイレットペーパである。
これが諸行無常である。
いっときも同じものは無く、常に姿かたちを変えてゆく。
見ろよ、木仏は灰になり、教典は水に溶ける。
色即是空とどまる僧に、奇僧が多いのはこれである。
さて、このリスペクトのない色即是空の僧にうわさを聞いた老僧がやって来て、言った。
(;-o-)σォィォィ・・・オマイはわしの甥っ子じゃ。
ではなく、木は木仏であり、紙は紙佛だぞ、粗雑に取り扱うな、と諭した。
とたんに何か気付いたのだろう、奇怪な行動は止んだ。