【仏教】 悟りを開いた人のスレ318【天空寺】at PSY
【仏教】 悟りを開いた人のスレ318【天空寺】 - 暇つぶし2ch686:神も仏も名無しさん
18/08/26 00:13:01.16 CAuD7uXF.net
玄沙師備は或る時あまねく諸方の師をたずねて修行するため、旅装を整えて雪峰山から出立した。
その道中玄砂は石に足指をぶつけて流血し、ひどく痛み苦しんだ。
その時、玄砂は忽然と「この身は空で実体あるものではない。空なら痛みもないはず。
それなのに、この痛みはどこから来るのだろう?」と猛省し直に雪峰のもとに帰った。
雪峰は聞いた、「(お前は諸方の師に参禅して修行をすると言って出て行ったと思ったらもう戻って来た。)一体どれが備頭陀、お前さんかね?」
玄砂は言った、「私はいつも本物で、嘘を言って人をだますようなことはしません」。
この言葉を、雪峰は特に愛して言った、「こういう言葉は誰でも持っている。しかし、この言葉をだれが真実の表現として分かって言うだろうか?」。
雪峰は更に聞いた、「備頭陀よ、お前さんはどうして諸方の師を訪ねて修行しないのだ?」。
玄砂は言った、「達磨大師は中国に来られたのではありません。
二祖慧可大師もインドに行かれませんでした(真の自己は常にここにいるではありませんか)。」
玄砂のこの言葉を雪峰はひとかたならずほめた。
玄砂は出家するまでずっと魚釣りを稼業としていた人ですから、多くの経典など、それまで見たことがなかったのですが、仏道への深い志第一としたので、同輩を越える志気が現れました。
雪峰も修行僧達の中でも特に優れているとほめていました。
僧衣には麻や木綿などの植物繊維の布を用い、1枚きりでかわりもなかったので、継ぎに継ぎを当てて繕うというありさまでした。
玄砂は下着には紙衣を用いていました。
よもぎの葉をもんで衣として着ていました。
玄砂は雪峰に参禅聞法する外には他の禅師に参禅聞法することはありませんでした。
そういうことでしたが、間違いなく師の法を嗣ぐ力を身につけていました。
(『正法眼蔵』一顆の明珠)


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