18/11/24 01:33:53.93 Az+6YhHC.net
法の刹那滅(刹那生滅)は法の自性かどうか、ですが。
URLリンク(www.jstage.jst.go.jp)
上記論文をさらっと読んだところでは部派によって見解が違う、と。
説一切有部は実体として存在する五位七十五法の心不相応行法に生住異滅の四相がありそれによって刹那滅していくのですから、刹那滅は四相が因になると言えるかもしれませんが、
四相自体も実有なので結局的には生にしても生を生起させる随相の生があればあとは因なしで生が生起することがこの論文には書いてありました(って書いてても自分でややこしいと思いますが詳しくは論文を…
経量部は四相は認めていませんが生が生起するのには本はなしとしているとあり、これが因なしで刹那滅の生が起こることを意味しているのかは分かりませんでした。
滅について因が必要かどうかは経量部では不要、
正量部では心法や心所法では無因でよいが色法は刹那滅ではなく一定期間相続するから滅には原因が必要とされていたようです。
また経量部は説一切有部の随想の生はそれを生起させる随相の生が必要になり随相の生を生起させる随相の生にもそれを生起させる随相の生が…
という具合に無窮の過に陥るのではないかと突っ込みを入れましたが、説一切有部からの反論があったり、
また中観派からの突っ込みもあったりして、刹那滅というのも随分と論争のネタにされてたんだなというのが垣間見えました笑
釈迦ならこの辺りのことは悟りには関係ないとして、もし訊ねられても無記としたのではないかと思われます。