18/04/29 17:08:12.90 Il+DOIo/.net
>>265
僕たちは、君が3月20日に卒業したあと、4月10日に結婚するという、
非常にスマートなかたちをとることにした。
秋田の両親は、「娘を実家に戻して、半年ほど、料理などの花嫁修業をさせてから結婚させたい」
という意向のようであったが、僕は、断固として、それを聞き入れなかった。
なぜなら「教団の幹部たちは、おそらく本心では僕たちの結婚に反対なのではないか。
そのため、半年延ばすと、この結婚は潰れる可能性がある」と僕は思っていたからだ。
なぜ彼らが反対するのか。
もちろん、「年下の師に仕える」ということも大変なことではあるが、
「かつてのインドにおいて、師は、家族を捨てて修行し、仏陀としての悟りを開いた」ということになっているので、
「悟りを開いた師が、その後、結婚する」ということに対して、おそらく理解ができないからだ。
もしかしたら、「そういう宗教は、ほんとうに正しいのか」という疑いの気持ちも起きることだろう。
そういうこともあって、僕たちは坦々と既成事実を積み重ね、結婚を急いでいった。