18/04/29 16:17:27.74 Il+DOIo/.net
>>258
やがて、代々木公園の散歩コースも尽き、僕たちは、お茶を飲むことにした。
公園通りにある「東武ホテル」に行き、その一階にある喫茶室に入った。
僕はコーヒーを注文した。君が紅茶を注文したかどうかは定かには覚えていない。
その店で、僕たちは、飲み物のお代わりをすることもなく、五時間も話し合った。
それでも、僕は、プロポーズの言葉を、なかなか切り出せなかった。
僕は、何度か、「店を替えようか」「夕ご飯を食べに出ようか」などと言ったのだが、
君は「うん」とは言わなかった。君もかなりのハード・ネゴシエーターだった。
その場で、どうしても結婚の申し込みをさせるつもりでいたらしい。
君は、いつの間にか、恋人役から検事役、裁判官役へと変身していった。
「こんないい女がいるのに、どうして早く結婚を申し込まないのか」という気持ちがあったのかもしれない。
巧みな論法で、とうとう君は僕にプロポーズをさせてしまった。
その言葉がどういうものであったかは、はっきりとは覚えていないが、あまり明瞭な言葉ではなかったと思う。
しかし、さすがは君だ。僕の不明瞭なプロポーズに対して、君は尋問をした。
「いまの言葉はプロポーズなの?はっきりしないわね。
もう一回、正確に、正しい文法で言ってくれる?」と君は言ったように思う。
そこで、当時、31歳、幸福の科学主宰・大川隆法として、演壇に立って偉そうに説法している男は、
プロポーズのやり直しをさせられた。