17/02/09 11:21:41.99 unG6Ot/Q.net
【主日についての考察 ⑧】
私がまだ駆け出しの牧師だった頃、ある日曜日の礼拝中に、一人のセールスマンが教会を訪ねて来ました。
当然のことながら私は、「いま礼拝中なので、終わるまで待ってください」 と伝えてもらいました。
やがて礼拝が終わって、待っていた彼に会うと、彼は 「私も○○教会の信者です」 と自己紹介するのです。
もちろん彼は私の教会の礼拝に来たのではなくて、その日はある商品のセールスに来たのでした。
びっくりして私が、「どうして今日は、あなたの教会の礼拝を休んだのですか ?」 と尋ねると、彼は 「今日は仕事なので、礼拝を休みます」 と牧師に言って、了解を得て来たと言いました。
彼は真面目で几帳面な人だったのだと思います。
- - - 無断で礼拝を休んだのではない !! - - -
いったい 「主日を守る (礼拝をささげる)」 ことは、会社や組織の規則を守るような、そんなキリスト教の 「規則」 なのでしょうか。
会社で有給休暇を取るように、司祭や牧師に届け出て承認を得れば、休んでもよい (休む権利がある) ようなものなのでしょうか。
カトリック教会は、「それ (ミサの祭儀) に対してキリスト者は、洗礼の秘跡によって権利と義務をもっている」 と教えています(総則 3=暫18)。
この 「権利と義務」 は、神に対するものであって、人や組織に対するものではないことを、皆さんが真剣に考えてくださることを願っています。