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2011年(主日A年) 3月13日 四旬節第1主日
創 2：7-9, 3：1-7 ロマ 5：12～19 マタ 4：1～11
「誘惑すね者が来て、 ・・・・・ 悪魔は ・・・・・、 悪魔は ・・・・・、」(マタ vv.3,5,8)
この物語りで、イエスは一人の普通の人間としてではなくて、父なる神によって遣わされた “僕なるメシア” として(マタ 3:16-17 参照)、福音書の舞台に登場しておられます。
彼はその十字架の死と復活を通して悪魔に勝利し(ヘブ 2:14-15)、御自分の体である教会を贖い取られた(テト 2:14)、“わたしたちの唯一の主”(信条) であります。
悪魔は、ここにだけ登場してすぐに姿を消す、人間の “悪い思いや行い、怠り” という罪の象徴ではありません。
悪魔は、イエスの生涯を通しての “神への敵対者” でありました。
「悪魔の働きを滅ぼすためにこそ、神の子が現れたのです。｣(Iヨハ 3:8)
そして復活された “勝利者キリスト” は、今は、“永遠の神の右の座に着き、その後は、敵どもが御自分の足台となってしまうまで、待ち続けておられるのです。”(ヘブ 10:12)
しかしその悪魔は今なお、「この世を支配する者、かの空中の勢力を持つ者、すなわち、不従順な者たちの内に今も働く霊」(エフェ 2:2) であり続けており、そのためにすべての人は “罪と死の法則”(ロマ 8:2) の中で、地上の旅を続けています。
私たちキリスト者はキリストの再臨の日、神の勝利の日を待ち望んでいるのです(ロマ 5:1-2、Iコリ 15:54-57、ヘブ 11:1-2、黙 21:4)。
悪魔の誘惑は、すでに過ぎ去った昔話などではありません。
自分はカトリックの教えに従うことによって、すでにこのような誘惑を克服しているなどと、思い上がってはなりません。
私たちはイエス･キリストによる罪の赦しと贖いを、切実に必要としているのです。
私たちは地上にあっては、力ある生々しい悪魔の支配する世の中を歩んでいるのです。
・・・・・ 以下、本文参照。
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