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2002年(主日A年) 2月10日 年間第5主日
イザ 58：6～10 Iコリ 2：1～5 マタ 5：13～16
使徒たちは主イエスによって、「あなたがたは地の塩である」 ｢世の光である」 と呼ばれました。
彼らがそう呼ばれたのは、「人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、能力のある者や、家柄のよい者が多かった」(Iコリ1:26) からではありませんでした。
彼らは 「御国の福音」 の証人でありました。
使徒たちはそれを 「主から受けた」(Iコリ11:23) という点で、後の時代の教会の人々とは明確に区別されています。
それが マタ v.13 の 「あなたがた」 の本来の意味であると理解すべきでありましょう。
使徒たちは教会の土台です(エフェ 2:20 参照)。
初代教会と同じように、代々の時代の教会も 「御国の福音」 の証言を使徒たちから聞くことによって、真の教会であり続けて来ました。
使徒継承とは、その時代の教会が 「福音」 をいつも使徒たちの証言に遡って聞き、理解し、信じて来た、あるいは信じようとして来たということを意味しています。
塩に塩気がなくなるなどということがあり得ず、山の上にある町が隠れることが出来ないように、教会がその理解し信じる 「福音」 を使徒たちの証言から聞こうと努力している限り、教会は確かな岩の上に立てられて行くのです。
使徒たちは実に、主が来られる日まで歴史の教会を支え導く 「地の塩」 ｢世の光」 であります。
代々の時代のキリスト者たちが、使徒たちの証言する福音を受け入れ、それをさらに宣べ伝えるとき、彼らもまたその時代に対しての 「地の塩」 ｢世の光」 であると言うことが出来ます。
しかし使徒たちの福音から離れるなら、それは “塩気の抜けた塩” “升の下に置かれたともし火” でしかないことを、私たちはよく知らなければなりません。
・・・・・ 以下、本文参照。
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