16/10/11 01:26:55.36 MVqrsP9i.net
宗教と教育
今年は地下鉄サリン事件から21年。多くの死傷者を出しました。日本は宗教テロリズムの先進国で
あったことを改めて思い知らされました。しかもこのテロ集団は「純国産」です。
オウムによるテロとイスラム過激派のテロはどちらも宗教によるテロで、同種のものと考えてよいです。
ただオウム事件は日本という先進国で起きた点が特異でありました。無知蒙昧が支配する世界では
迷信や宗教が強い影響力をもつことは容易に想像できます。時代を経て、教育による科学的・合理
的知識の普及が進むにつれて宗教の影響力は弱くなる傾向にあるようです。
但しアメリカの一部やイスラム諸国の多くのように宗教が教育を支配している地域は別ですが。
2013年の統計数理研究所の調査によれば、「あの世」を信じている人は20歳代では45%。これは
1958年の調査結果13%の3倍を超えるそうです。あの世を信じることと宗教を信じることは同じでは
ありませんが、「不合理なもの、実証されていないものを信じる」という点では同じです。
教育の目的のひとつは実証的、合理的な考え方を身につけることです。若い世代の半数近くがあの
世を信じているのには教育にも問題があるように思います。この間、高学歴化が進んでいるのに
どういうことなのでしょうか。
★霊感商法や、効果の根拠を示さず「体験談ばかり」の健康食品の広告に引っかからないためにも
合理的な考え方を身につける必要がありましょう。余談ですがあの世を信じる人の「男女比が26%対
65%と女性が圧倒的に高い」のはもともと合理的な考え方に弱いのでしょうか。
オウムの後継団体の信者数は増加しているとされ、その多くは若い世代だそうです。あの世を信じて
いるような人は勧誘の標的になりやすいでしょう。宗教とカルトは別物ではなく連続したものと考え
られます。宗教は諸刃の剣であり、教育の場で合理的な思考と共に宗教の危険性を教える必要がある
ように思います。