16/07/21 16:22:11.31 9oyar+Au.net
『ダンマ・パダ』v.1-6
ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出され る。
もしも汚れた心で話したり行なったりするならば、
しみはその人につき従う。
車を引く(牛)の足跡に車輪がついて行くように。 [V-1]
ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。
もしも清らかな心で話したり行なったりするならば、
福楽はその人につき従う。
影がそのからだから離れないように。 [V-2]
「かれは、われを罵った。かれは、われを害した。
かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」
という思いをいだく人には、怨みはついに息(や)むことがない。 [V-3]
「かれは、われを罵った。かれは、われを害した。
かれは、われにうち勝った。かれは、われから強奪した。」
という思いをいだかない人には、ついに怨みが息(や)む。 [V-4]
実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以ってしたならば、
ついに怨み の息むことがない。
怨みをすててこそ息む。これは永遠の真理である。 [V-5]
「われらは、ここにあって死ぬはずのものである」と覚悟をしよう。
このことわりを他の人々は知っていない。
しかし、このことわりを知る人々があれば、争いはしずまる。 [V-6]
(中 村元訳『ブッダの真理のことば・感興のことば』岩波文庫