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梅原伸太郎著「霊の復権と意識の探究」(5)より
大宗教がこの世の権威と結びつき、民衆をその支配下に収めるようになると、
それまでの自然信仰の神や霊たちは封じ込められ、圧殺され、もとの名の
ままに存在することは許されない。もしそれを許せば被支配者の霊こそ真先に
飛び出して支配者の誤りや専横を糾弾するからだ。従って、元の民衆の神を
表に出せないばかりか、霊そのものを抑え込まなくてはならない。
霊の解禁は被支配者の神の解放につながる。霊の奔出は支配の終わりであり
権威の失墜である。これはだいたい永く続いた国ではどこの国でも
そのような構造になっている。宗教の権威も同じである。元の神や恨む霊は
なるべく落ちぶれた神として民衆の足蹴にさせておいた方がよい。
善き霊などはそもそも存在しないことにしておかなければならないのである。
善き霊が善きことをいえば、この世の権威は崩れるかもしれないではないか。