15/11/18 11:01:08.91 JjdUUdQe.net
前スレの>>711について再度書こうかw 人間は例外なく全て見当識障害である。
「ここはどこか?」「いまはいつか?」「あなたはだれか?」の三質問に正しく答えられない。
「どこか?」通常は住所、つまりより大きい座標系の一定の位置を示せばそれが正解となるが、
日本のある町を示して、その日本は地球の北半球にあり、地球は太陽系にあり、太陽系は天の川銀河に
あり、天の川銀河は宇宙にあるが、その宇宙はどこにあるのかを示す座標系はどこにもない。
「いつか?」も同様。西暦、平成何年何月何日何時何分~と時間的座標軸の一点を示せばそれが正解だが、
その西暦、平成という時間軸は無限の時間の流れの中のどこに位置しているのかを答える方法はない。
「だれか?」通常は名前、住所、年齢、親子兄弟の名前、会社や学校などを示せば社会的人間関係、個人的
人間関係の中で一人の人間を定位づけられると考えるが、そのようなものは単なるレッテルに過ぎない。
単なる個物としての位置情報で固有性を表現しているだけであ、個々人は個物ではない。では「あなた」とは
何なのか?誰なのか?誰も自分の存在根拠を知り得ない。自分の父母のDNAが出会い遺伝子組み換えで私の
DNAが生まれた。私の父母もその両親がいたから生まれた、その両親は、そのまた両親は~と私のDNAの
先祖をたどっていくとやがて私の家系の歴史は日本人の歴史につながり、その先は人類の歴史につながり、
その先は生命の進化の歴史につながる。生命を誕生させたのはケミカルな物質進化であり、その物質進化を
起こさせたのは地球環境であるから生命史は地球史につながり地球を生んだのは宇宙であるから、その先は
宇宙史につながる。時間軸、空間軸、構成要素すべての面で宇宙史につながるが、その宇宙史はビッグバンまで
しか遡れない。その先は闇である。ビッグバン以前は虚無かもしれず別の宇宙があったかもしれず、それは不明である。
この世界の存在論の謎が、人間の見当識障害の根本原因である。
コレは個々人の生前、死後についても個々人は知り得ないのと同じ構造である。こういうのを形而上という。