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お前らは新人の練習台
「そこの自転車、止まって!」警官の防犯登録チェックは職質の練習? 盗難調べだけではない、本当の目的とは
(弁護士ドットコムニュース)#Yahooニュース
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
●「そこの自転車、ちょっと止まって!」は職務質問のひとつ
しかし、警察官による「自転車止まって!」には、法的な根拠が存在しています。
警察官には、異常な挙動や周囲の事情から合理的に判断して「何らかの犯罪に関与しているのではないか?」という疑いがある者を停止させ、質問することが可能です。警察官職務執行法(警職法)2条1項に定められている規定で、一般的には「職務質問」と呼ばれています。
「そこの自転車、ちょっと止まって!」と声をかけて停止させる行為は、この職務質問の態様のひとつだと考えてください。
警視庁が公開している「東京の犯罪(令和5年版)」によると、警視庁管内で認知された窃盗事件は5万9888件で、このうち約45%の2万7174件が自転車盗でした。この数値は東京都内におけるものですが、件数こそ違えど他の道府県でも同じ状況がみられます。
●職質の練習台という実情もあるが…「走行ルール順守」は自分のため
大きな目的があるとはいえ、一方で、自転車利用者に対する職務質問が「若手警察官の練習台」と化している状況も否定できません。
自転車利用者の多くは中学生や高校生といった少年であり、経験が浅い若手警察官にとっても気後れすることなく職務質問を試みることができる格好のターゲットになっている実情があります。
本来、職務質問は警職法に定められている要件を満たす場合にのみ許されるものです。しかし、格別の不審点がなくても「自転車で走っている」というだけで停止を求めているようにみえるケースもあります。
無用な負担を避けるために大切なのは基本ルールの徹底です。