24/11/23 06:14:22.50 .net
「報告！ナバル将軍、マンサル軍2万を撃破！敵は大きく後退していきます！」
「よし、引き続きチェスコ城塞の守備に当たらせろ。ナバル軍への報奨と補給を忘れるな」
勝った、とハラニールは思った。
マラガ川に隔てられた東部前線と北部前線は、
守りのナバルと攻めのストルバラン、両将による絶妙な賭けにも近い物資の配分戦略を立てていた。
「本軍はこれより北進し、ストルバラン軍に合流する！ダラカスのハエどもを一息で駆逐してくれる！」
床を踏み鳴らし、幕舎内では歓声が上がった。
「ちぃ！」
突き出された槍を掻い潜り、斬った。
1人、2人。返り血を浴びて、全身が熱くなる。
馬を棹立たせ、雄叫びを上げた。
「ストルバラン将軍！一度、一度後退を！」
「ならん！」
再び、雄叫びを上げる。明らかに狼狽している敵兵の塊を指差し、味方の騎馬隊を突っ込ませた。
旗色良し。方々で押し込みが続いている。
勝ち戦だった。
元々3万と1万5千で始まった戦いである。
数でも、質でも我が軍はダラカスの軍勢を凌駕しているのだ。負けるはずがない。
味方の将兵たちには、武功を上げろと常に焚き付けてきた。
「ストルバラン将軍、前線が伸びてきています。一度陣を整え、兵に肉や休息を。」
再び、大刃の剣を振り上げて前に出ようと�