24/02/18 00:42:18.10 .net
経過を振り返る。女性は正午すぎ、JR浜松駅の地下街で衰弱しているところを警察官に発見された。通報で出動した市消防の救急隊は「4日間食べていない」と聞き、病気の症状や外傷はないと判断して、緊急援護を担当する市の福祉担当部署に連絡。午後1時半ごろ市役所へ送り届けた。
女性は自力で救急車を降りたが、間もなくアスファルトの上に身を横たえた。職員が渡した非常食には手をつけず、2時半ごろ、たまたま通りかかった野宿者支援組織のメンバーの依頼で職員が再び119番通報した。救急隊が到着した時には息絶えていた。死因は急性心不全だった。
浜松市社会福祉部の幹部を取材したが、話を聞けば聞くほど分からなくなった。「非常食を渡し、市の施設への短期収容も検討した。救急車も呼んだ」。幹部はそう説明し、「権限の範囲内ですべきことはやった。残念な結果だが、市に落ち度はありません」と強調した。しかし、落ち度がないのに、残念な結果になったのはなぜなのか? そもそも、残念な結果とは誰に向けた言葉なのか?
市が女性に渡した非常食は、湯や水で戻さないと食べられない乾燥米だった。戻すには熱湯で20分以上、水では60分以上かかる。救急隊の連絡を受け、開封して湯を入れておく職員はいなかった。