17/03/22 01:40:09.69 .net
【デイジー】
延々と続いてる街並みはとても渇いている、手元には度数の高いアルコールしかなくて、残りも少ない。
裏路地のそこら中に空っぽの注射器が転がってて、煤けた10代のジャンキーのカップルがそれを吟味してる。
何処へ向かってるかなんて誰も知らないまま、汚れたコートを引き摺って、ぼやけた人達が行進してる。
唯一真っ白な猫は食事にありつけたらしくて、顔を洗って満足そうだ。
彼女が最後によこした手紙は、封を切らず後ろのポケットに突っこんだままでぼろぼろだよ。
内容なんて知ってる。きっとさようならか、ごめんねだろう。
遠くで汽車の音がする。みんな無関心、誰もがうつむいて、湿った吸い殻を探してるみたいで、とても寒くてとても冷たい血液が足取りを重たくしているようだ。
いったいここは�